体温を0.5度上げる方法! タンパク質の多い食べ物はどれがオススメ?
今回は主治医が見つかる診療所SP【体温の新常識】2019年4月11日をまとめていきます。
講師:今津嘉宏 先生(内科・漢方内科)
この記事のもくじ
平熱(体の普段の体温)が低いとなにがヤバイ?
平熱は朝、目覚めた時の体温が一番正確に測れるそうです(体を動かす前が一番良いタイミング)。昼間や夕方は体温は基本的に高いため、平熱を測るのには適していません。
その平熱が現代に日本人では下がっているのです。
日本人の平熱
1957年 36.89度(男女)
2012年 36.11度(女)
※ 田坂定孝ら「健常日本人 腋窩(えきか)温の統計値について」(1957)
※ 元 立教女学院短期大学 楠原慶子准教授の論文より引用(2012)
体温が一度下がるとどんな弊害が?
体温が一度下がると・・・
🔴 代謝:約12%低下
🔴 免疫力:約30%低下
※ 諸説あります
免疫力が30%も低下するため、1日5000個発生しているがん細胞をすべて撃退できなくなる可能性が高まります。司会:南雲先生は乳がんのご専門でいらっしゃいますが、体温が低いとがん細胞が元気になるというのは実感としておありでしょうか?
南雲吉則 先生(乳腺外科・形成外科):そうですね、やっぱりありますね。僕たちの体温を上げているのは細胞の中にあるミトコンドリアが酸素と一緒に脂肪を燃焼して体温を上げているのですけれども、実はこのミトコンドリアというのはがんの細胞増殖を抑制していると、つまりがんをやっつけているのがこのミトコンドリアなのですよ。
ですので、がんの患者さんたちというのは、ミトコンドリアの働きが悪い人たちが多い、すなわち体温が低い人たちが多いというのは、すごく実感しますね。
危険な平熱は何度?
35.0度 :がん細胞がもっとも活発になります。(免疫力が低下しているということ)35.5度 :排泄機能が低下。むくみ・便秘・肥満が起こりやすい。
⭐️ 健康的な体温は 36.5度です。
⭐️ 37度でも平熱の範囲内(1957年の調査では日本人の約7割が36.6度〜37.2度の間で、37.2度でも平熱の範囲内でした)
※ 田坂定孝ら「健常日本人 腋窩(えきか)温の統計値について」(1957)
クイズ:体温を下げるものはつぎのうちどれ? A. キムチチゲを食す B. アイスクリームを食す C. シャワーを浴びる
答え:A.B.C.すべて(全て体温が下がります)理由:A. 辛いものにふくまれるカプサイシンは即時的には体を温めてくれますが、すぐに汗が出て体温は下がってしまいます。(唐辛子は暑い地方のインドなどで体温を下げるために食されている)
理由:B. 冷たいものを食べるということは「体の中心」を冷やしてしまうことになり、血液循環で体全体が冷えてしまいます。(番組の実測では0.8度下がった)
理由:C. シャワーは体の表面を暖めるだけで体の中心は暖まらず、しかも肌を濡らすことによって熱を奪われ結果的に体温は下がります。(実測は0.3度下がった)
朝食はタンパク質を摂った方が体温が上がる
大桃美代子さんは若い頃から低体温でした。朝食に忙しい時は「青汁」と「サプリメント(ゼリータイプ)」だけを摂るそうです。姫野医師(心療内科, 栄養学に詳しい):朝食をしっかり摂るというのは重要なんです。朝食にしっかりタンパク質を摂ると体温が上がり、さらに自律神経をリセットさせて生活リズムが整ういますので、朝ご飯をもう少ししっかり食べて欲しいなと思います。
姫野先生によりますと、植物性タンパク質の豊富な豆腐、納豆と、動物性タンパク質が豊富な卵、魚、肉など両方摂るのがオススメ。
平熱が上がると3つのいいことがあります。それはなに?
① 免疫力がアップ:がんや病気を予防、カゼを引きにくくする
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② 代謝がアップ:やせやすく美肌に、シワ・シミの改善
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③ 血流がアップ:老化防止、肩こり・腰痛・関節の痛みの改善
今津先生の平熱アップのポイント
① 筋肉量を増やす
⭐️ 利き手と反対の手で歯磨きをする今津先生:この軽い運動でも筋肉は確実に増えます。普段使っていない筋肉を使うことになり、意外と疲れを感じるものです。高齢者や病後の人でも手軽にできる方法として推奨しています。
② 食べてエネルギーを発生させる
⭐️ 暖めた甘酒今津先生:甘酒は飲む点滴と言われています。素早くエネルギーに変わり体温を上げてくれます。さらに腸内環境も整え、免疫力がアップします。
⭐️ さらにショウガを加えるとさらに良い
今津先生:ショウガはジンゲロールが含まれています。体を温めるにはこのジンゲロールをショウガオールに変えなくてはならず、その方法はショウガを加熱する必要があります。
ショウガに含まれる2つの成分
ジンゲロール :生のショウガに多く含まれ、末端の血管を拡張させ、血流を促進し手足を温める。しかし体の中心部は冷やしてしまうこともあります(解熱作用)。
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ショウガオール :ショウガを加熱することで増える成分で、エネルギーの燃焼効果を高め熱を作り出すと共に、血流を促進し体を芯から温める効果がある。
麹(こうじ)で作った甘酒ならアルコールはほぼ0%なのでお酒が飲めない人でもOK!
今津先生も仕事の合間に甘酒を飲んでいるそうです。
ネットで手に入る玄米でできた甘酒と有機のショウガ
🔵 白米ではなく、栄養リッチな玄米の甘酒を見つけたので下にはっておきます。🔵 ショウガは有機栽培のものをみつけました。
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今津嘉宏 先生の書籍
矢部みほさんが2週間で体温アップした方法
講師:石原新菜 先生(内科)
矢部みほさんは平熱が最初35.6℃でした。③ 1分楽ちんスクワット
– 両足を肩幅くらい開き、イスの高さくらいまでしゃがむ。これを1日60回(1秒で1回)つらい人は3回にわけて20回ずつやる。
④ 最強の味噌汁「豚汁+ショウガ」
体を温める6つの食材を入れる。それは、❶味噌、❷豚肉、❸ショウガ、❹ゴボウ、❺ニンジン、❻長ネギ
– 豚汁に使われるお肉は豚バラで脂が多いので、脂の少ない豚肉を選ぶ。(脂の多いお肉は逆に平熱が下がるので注意)
– ショウガは細かく刻んで一緒に煮込むとよい。
⑤ 3・3・3 入浴法
3・3・3 入浴法は30分ジョギングしたのと同じ運動効果が得らる、大変お手軽な方法です。。⭐️ 平熱アップ+カロリー消費もできるので一石二鳥なのです!
42℃の集めのお風呂を用意し、
❶ 3分つかり、3分休憩(頭などを洗う)
❷ 3分つかり、3分休憩(体などを洗う)
❸ 3分つかり
3分つかり3分休憩を3回なので、3・3・3 入浴法と呼びます。
矢部みほさんはこの③〜⑤の方法を2週間やり続けた結果、平熱は
36.6℃になり1℃以上上がりました。
石原新菜 先生の書籍
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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