【治る認知症】No.3 – ある栄養素が不足していただけだった!【たけしの家庭の医学】2019年7月16日

テレビ速報

今日のたけしの家庭の医学(2019年7月16日)ではセカンドオピニオン特集で「改善できる認知症」が紹介されましたのでご紹介致します。

急速に認知症の症状が進み、ボーッとする時間が増え仕事への集中力もなくなり、運転中に突然判断力がにぶるのでとても恐い病気です。

しかし脳のMRIを撮っても異常は見つからないのでどんどん症状は進んでしまうのです。

放っておくと命を落とすこともあるそうです。

今回はその症例ドラマから、症状と名医の視点をまとめてみました。

セカンドオピニオンの名医: 総合南東北病院 山本悌司先生


劇的に改善できる認知症の特徴は?

認知機能の低下が急速に進む場合です。

それでは次にどのような初期症状か、症例ドラマから特徴をあげていきます。

治る認知症の症状

– ボーッとした状態が増え、友人が話しかけても即座に反応しない。

– 仕事場で遅刻をするようになるが、自分であまり反省していない。

– 周りの人が気づくくらいなって医者に行くが脳に異常が出ないので認知症だと診断されない。

– ボーっとしている時間さらに長くなり、1ヵ月の間に症状がどんどん進む。

– 裁縫の縫い目が歪み、仕事場にも迷惑をかける。

– 食べるスピードが明らかに遅くなり、美味しく感じなかったり、舌がしびれを感じる時もある。

– 体重が3ヵ月で10キロも減少してしまう。

– 夜起きてトイレに行く時にふらつくことがあったり、足や手にしびれを生じる時がある。

– 運転中に判断力がにぶりガードレールにぶつかってしまう。

– これは完全に異常であることを周りが認識しセカンドオピニオンで正解な症状を教えてくれた医師と出会う。

– もしこの原因を突き止めるのが遅れると命を落とすこともある

名医の視点 ①〜③

名医の視点 ① 指先に特定の感覚だけ感じない

振動と小さな刺激を感じる感覚に異常があるということです。具体的には、振動する音叉を指で感じることができなかったり、二本の先細い針を全く感じることができないという感覚異常が見つかりました。しかし爪楊枝の先は感じることができるのです。

振動や小さな刺激を感じる神経は首にある頚髄(けいずい)から来ています。


名医の視点 ② 頚髄(けいずい)に異常があるなら顔を洗った時や夜トイレに行く時にふらつく

夜トイレに行く時に患者さんにはふらつくことがありました。

名医の視点 ③ 真ん中が赤くなって粘膜が薄い

患者さんは味覚がなくなって美味しく食べれない時がありました。

病院の原因:ビタミンB12の不足

病名「亜急性連合性 脊髄変性症」

何らかの原因によりビタミンB12が欠乏し、脊髄の中の神経が正常に働かなくなってしまう病。

実はビタミンB12は脳から脊髄、脊髄から体の隅々まで、様々な情報伝達をするために欠かせない栄養素なのです。

番組の再現ドラマでは次のようなことが起きたと考えられる

ビタミンB12が欠乏脳と脊髄の間情報伝達が異常が発生 → 注意力・判断力などの認知機能の低下ボーっとする時間が多くなったり受け答えが鈍くなったりした


頚髄(けいずい)と手足情報伝達に異常 →ミシンの縫い目が雑になる、足がしびれる転びやすくなる

なぜビタミンB12が欠乏するのか?

レバーはビタミンB12が多い(出典:by チョコクロ/写真AC)


そもそもビタミンB12は肉や魚に多く含まれ、普通は問題なく摂取できる栄養素のはずです。

症例のドラマではビタミンB12欠乏の原因は免疫異常でした。

私たちの体を守る免疫機能が何らかに理由で暴走し、胃の粘膜を攻撃します → すると胃壁の細胞に異常が起きる → ビタミンB12だけを吸収できなくなってしまうと考えられているのです。

ビタミンB12欠乏で起きる他の症状

🔴 舌の異常 → 確認された (真ん中が赤くなって、粘膜が薄い)

🔴 赤血球の異常 → 確認された

治療法

🔵 欠乏していたビタミンB12を体内へ注射して、みごと認知症が治りました。

治る認知症:別の2つの症例

【治る認知症】No.1は2018年6月26日に、No.2は2019年1月24日に放送され、次の記事にまとめられています ↓
ご興味のある方はぜひご覧下さい。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。