ウイルス検査を全員がする必要がない理由とは? 林修 vs「新型コロナ」の権威【林修の今でしょ!講座】

テレビ速報

「林修が聞きたい!新型コロナウイルスの疑問」様々な報道や発表が日々されている新型コロナ。

しかし本当の真実は何なのか?

林修が感染症の権威に聞きたいギモンを解決するまで徹底追及する。

Q. 去年のインフルの死者数と比べても、新型コロナは怖がる必要がないのでは!?
Q. 目・鼻・口から感染するなら、汚い手でその部分を触らなければ感染しない?
Q. 来年には新型コロナも風邪扱いになるのでは?

果たして名医の回答は?

ウイルス検査を全員がする必要がない理由はこのセクションに書いてあります。

講師:堀 賢(さとし) 先生(順天堂大学病院 教授)
感染症対策が専門


もくじ

林修の質問:去年のインフルの死者数と比べても、新型コロナは怖がる必要がないのでは!?

堀 先生「日本では怖がる必要はないです。」

「日本の医療技術があれば新型コロナは底まで怖がらなくていいです。世界的に流行しているかぜのようなもの。インフルエンザは日本だと年間1万人くらいが亡くなっています(※関連死含む)。発展途上国で流行すると多くの方が亡くなる可能性があります。医療インフラの違いによって救命率に差が出ると言われています。」

WHOの発表だとインフルエンザの致死率(約0.1%)よりも新型コロナは致死率(約3.4%)が高いという言い方をしますが?

堀 先生「日本は医療システムが整っていますので、例えば重病になっても集中治療室に入って救命することができるわけです。ところが発展途上国ですと病院の資材も事欠くというような状況で重症患者が出ると救命できない場合がでてきます。医療インフラの違いで救命率に差が出るだろうと言われています。」

林修も納得:日本の医療があればそこまで恐くない


新型コロナに感染すると肺炎になる?

堀 先生「コロナウイルスに感染したからと言って絶対に肺炎になるわけではありません。約8割が軽症で、入院する必要のある人は2割ほど。軽症は家で安静にしてるだけで治ってしまう。

それでも20%の方は重症になる?

堀 先生:約20%(重症14%, 重篤5%)のなかの方でも多くの人は回復しています。医療基板が確りしている国ではこの14%の重症の人たちも回復していますし、重篤になった方の半分くらいの方も生還されています。今回は高齢者や基礎疾患のある方が重症・重篤になりやすい。

感染確認の検査はいつ全員ができますか?

堀 先生:感染拡大を防ぐには、全員の検査を行わないほうがいい。その必要も実はありません。今回は風邪で、そのうち2割ぐらいの方々が高齢者や持病を持っていて悪化します。重症・重篤になりうる方を確実に診断をして手厚い医療をしていくことが大事です。

全員が検査を受けると普段行かないような人たちが集まってきてしまいます。待合時間も長くなり感染者がいたら移ってしまう。1番危ないのは病院かもしれないのです。ですので重症やまたは予備軍の方々を中心に検査をしていこうということになっています。

一旦 回復した人が再感染する理由は?

堀 先生:それは再感染ではなく再燃(さいねん)であろうと思います。つまりぶり返しです。

再感染とは、ウイルスに一度感染して治ってウイルスがいなくなって、また違うのが入ってきてもう1回かかるというのをいいます。

それに対して体が良くなってウイルス量が減ったが、また調子が悪くなって再びウイルス量が多くなるのを再燃と言います。検査自体の正確性という問題もあります。

PCR検査診断制度は3~7割で非常に幅があります。2回に1回はウイルスを見逃してしまう可能性があります。約50%の人は新型コロナを持っていても陰性と判定されてしまうと、その方が安心して友人といろんな場所へ出かけて遊んでしまうと感染拡大の可能性があります)

発熱や乾いたせき、息切れなどの初期症状がありますが、これは普段の風邪と変わらない症状なので見分けるのが難しいです。調子悪いなと思った積極的に休みをとるのがよいです。微熱があった場合10~14日間くらい休むのがいいです。普通の風邪の場合は原因菌の潜伏期間は2〜5日ですが、この新型コロナウイルスに関しては12.5日くらいと長い。

林修の質問:数字をあげて煽るのはやめたほうがいい?

堀 先生:大事なのは重症・重篤が何人でて何人亡くなったかを知ることです。また(感染者数の)累積のカウントアップではなく今日1日で何人感染したか、新しく発生した患者数を数えるほうが大事です。

オリンピックについて堀先生は世界中の人が日本に来られることで世界的な感染拡大の危険性があると話しました。

林修の質問:イベントの自粛、一斉休校が要請されているがいつ解除できるのか? 2週間で十分なのか?

堀 先生:2週間では十分と言えません。

感染拡大を防ぐには4次感染中の今がカギです。4次感染以降は感染経路が不明になり爆発的感染が起きてしまう場合がありますので、今の4次感染中に行動制限して抑え込む必要があるのです。

インフルエンザや普通の風邪は5次感染までいってしまっています。

理想的な自粛期間?

堀 先生:理想的なのは潜伏期間の2倍の25日間です。行動制限を新型コロナが流行っている地域で行うことが大切です。

林修も納得:爆発的な感染拡大を防ぐには今の行動制限は意味がある!


林修の質問:目・鼻・口から感染するということは手を清潔にすればかなり防げる? 手洗いの効果は?

堀 先生:手洗いが一番効果があります。

感染症学的には健康な人はマスクは必要ありません。ウイルスの侵入経路は目・鼻・口の粘膜。ここにいかにウイルスをつけないかがポイント。

堀 先生は1日10~15回手洗いをしている。

– 洗い方は手を濡らし石けんを泡立て、指と指の間を洗う。
– 次に手のひらと甲、指先、親指を包み込むように洗う。
– 指の背、手の背も洗う
– 手首も洗って全ての石けんを洗い落とす(20〜30秒 十分時間をかけて洗うことが大切)

アルコールは必ずしも使わなくて良い

堀 先生:石けんと流水による手洗いがちゃんとできれば、アルコールでなくても大丈夫です。

アルコールの利点は20~30秒揉み込めば拭かなくていい。手の汚れが少なかればアルコール消毒だけでいいですが、手の汚れがあるときは石けん&流水の手洗いのほうが良いです。

ウォッカなどのアルコール度90%のお酒で消毒できるか?

堀 先生:90%以上のアルコール濃度だと殺菌効果が低い。お酒は糖分が含まれているので雑菌のエサになり逆効果になる場合がある。アルコールの濃度が60~70%が最も効くと言われている。

外出中は顔を触らない

手を洗ったと、ドアノブは肘で押して開けるほうがいい。エレベーターボタンは指の背中で押す人もいる。不特定多数の人が触った表面はウイルスが残っている可能性がある。

国立感染症研究所によると、一般的にウイルスは
空気中でも約2〜8時間は生存する


感染症の権威は外出してもマスクはしない

堀 先生:患者さんを診る以外は街中歩くのでもマスクはしたことはありません。予防の効果は低いです。

マスクは病気になっている人がすると効果があります。マスクは飛沫を出しそうな人にフタをします。健康な人がマスクをするとマスク不足になり、本来しなければならない人にマスクが届かず、かえって危なくなる可能性があります。健康ならマスクはいりません。自分が健康でもせき込んでる人が居た場合は、マスクはその人にあげたほうが効果が高いでしょう。

うがいはあまり効果がない

堀 先生:うがいは科学的に効果が立証されていません。海外では普及していなく日本だけの習慣。ウイルスは体内に入ると20分ほどで細胞の奥に侵入します。数十分ごとにうがいをしないといけなくなります。

林修の質問:来年は新型コロナもふつうの風邪になるのでは?

林氏:例えば、2009年の新型インフルエンザで大騒ぎして、あれは今も普通の(季節性の)インフルエンザになりましたよね。しかもたくさんの人がかかっている可能性がある中でみんなに免疫ができてしまうとそんなに大騒ぎすることもなくなる状況が来年に(普通の風邪として)現れるのかなっと。

堀 先生:その可能性はかなり高いです。来年そもそも来るのかという問題もあるのですけれども。

新型コロナが変異して攻撃力が増す可能性は低い!?

堀 先生:今回は動物界にいたウイルスが人間界に入ってきました。インフルエンザのように豚や水鳥から感染して人間に来るというように、人間界への入り口が開いたままですと(野生動物との接触が増えることで)周期的に新型コロナウイルスのような流行がやってくる可能性があります。

ただこのまま突然変異を起こして、どんどん凶悪なウイルスになったらどうしようと思うかも知れませんが、ウイルスは人間や動物などに寄生しないと生きていけないのです。病原性が強すぎると宿主が死んでしまい数を増やすことができなくなります。頭のいいウイルスは宿主を生かさず殺さずで共存していく必要があります。それは単なる風邪が増えるだけという話なので、来年以降に新型コロナウイルスが命を脅かすほど危険は変異をする可能性は低いと考えられます。

感染症自体を無くすことはできるか?

堀 先生:無理ですね。

林氏:人類の歴史は感染症との歴史と言われますが、これは永遠に解決できないんですもんね。

堀 先生:はい。

『林修の今でしょ!講座』2020年3月10日放送より


Seigoの追記

感染症の権威の方は新型コロナウイルスは普通の風邪とあまり代わらないという扱いでしたね。

私は少なくともエレベーターや便所など狭い空間に行くときは、マスクと花粉症対策用メガネをします。

SARSの時に感染者のなかでもスーパースプレッダーが、エレベーターの中でくしゃみをして、次から次へとそのエレベーターに入った人たちを感染させたという例があったからです。

また今回の新型ウイルスは変異型も発見されており、まだ強毒型に変化する可能性を持っていますので、一歩踏み出た防御対策が必要に感じます。

感染症自体を無くすことはできない?

感染症を無くすことは無理ですと感染症の権威は言い切ってきましたが、本当に1万年後の未来になってもできないのでしょうか?

小説「 アミ 小さな宇宙人」では人間が宇宙船に入るときに、すべてのウイルスや病原体を一瞬にして除去する装置が出てきましたよね。そういうものができないと全否定する必要もないと思いますが・・・(「 アミ 小さな宇宙人」は実話の部分も入っていた気がしています 😄)

人類の歴史は感染症との歴史と言われますが, これは永遠に解決できない?

ウイルスは人類の進化に大きく寄与してきたという学説をよく耳にします。

例えば西暦1300年代のハレー彗星が訪れた後に、ペストが流行して人類を苦しめました。

しかし病魔を克服した人類の子供から、平均寿命と平均身長が劇的に伸びたという歴史的事実があります。

こういうことは医学書には載っていないかも知れませんが、一件悪いように見えても、広い視野から見てみれば人類がより良く進化するために貢献していることもあるかもしれないことを私たちは忘れてはいけません。

 

 

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