ウイルス撃退&免疫力アップスペシャル・・・2大スーパーフード対決【林修の今でしょ!講座】
ハチミツとバターに秘められた抗ウイルス&免疫力アップに関する最新研究が続々!
それだけではなく、血管や骨にも良いことが判明!
脳の活性化など意外な関係も明らかに!
今回の主なトピックス
🔵 ハチミツはウイルスや細菌の遺伝子を破壊する!
🔵 動脈硬化を予防! 血管を老けさせない!?
🔵 骨粗しょう症予防! 骨を強化!
🔵 ハチミツの栄養成分はなんと190種類もある!
🔵 100歳の健康長寿が毎日食べているハチミツレシピの紹介!
🔵 バターに入っているウイルス予防成分とは?
🔵 これまでの常識を覆す事実が発覚 – バターが脂肪を燃焼する!
🔵 脳の働きを活性化!?
🔵 82歳の現役アスリートがたべている理にかなったバター料理とは?
🔵 バターは食べ過ぎればもちろんカロリーオーバーになる。健康になるのは〇〇gだ!
ハチミツ
講師:平柳要 先生(食品医学研究所所長)
ハチミツ博士:自らハチを育てていた経験を持つ
ハチミツ&バター:この時期食べることに意味がある!
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症。ハチミツとバター、専門家によるとこの時期だからこそ食べるべき、驚きの理由があるという。ハチミツには約190種類の栄養成分が含まれている。最近よく抗菌パワーという言葉を耳にする。抗菌の菌とは細菌とウイルスのこと。体のなかにハチミツを取り入れると、ある成分が体内に入った細菌やウイルスを撃退する可能性がある。ハチミツの成分は体内に入ると酵素と反応して細菌を消毒する物質を作り出す。インフルエンザウイルスにも、新型コロナウイルスにも脂肪の膜がある。この膜が接近成分をガードしている。
ハチミツはウイルスや細菌の遺伝子を破壊する!
長崎大学の研究の研究で次のことが発見された。研究結果
ハチミツにインフルエンザウイルスの増殖を抑える働きがある。ハチミツに含まれるフラボノイドがインフルエンザの脂肪の膜をもったウイルスに対し撃退効果を発揮した可能性がある。
参考文献:Arch. Med. Res. (2014年) 45, 359-
さらにハチミツのフラボノイドがウイルスの遺伝子を破壊効果あり! ハチミツは1日30g程度とるとよい。それを超えると糖質のとりすぎとなる。ハチミツは生後1歳未満の乳児が食べると乳児ボツリヌス症を発症する危険がある。
ハチミツをよく食べている健康長寿の方はウイルスに負けず元気なのか?
ハチミツ生産量が日本一の長野県で検証した。長野県で有名な荻原養蜂園を訪ねハチひげと呼ばれている荻原義三さんに話を聞いた。荻原義三さんは79歳の今でも現役の養蜂家。重いハチミツの箱も軽々と持ち上げていた。荻原三夫婦は毎日、ハチミツを食べているという。100歳の健康長寿が毎日食べているハチミツレシピ
小山さん夫婦もハチミツを頻繁に食べるという。小山さん夫婦の母、100歳になる増さんは毎日ハチミツを食べている。朝食はトーストにハチミツを塗って食べていた。さらにハチミツを使った自家製のドレッシングをサラダにかけて食べていた。自家製のドレッシングはしょうがをすりおろし、黒酢、ハチミツを混ぜ一晩冷やせば完成。81歳の吉池節子さんに毎日食べているハチミツをどのように使っているかを見せてもらった。節子さんは料理を作る時、砂糖の代わりにハチミツを使うようにしている。節子さんの家でもハチミツ、生姜、酢を組み合わせていた。ハチミツの成分がウイルス&細菌を撃退するパワー
ハチミツ、生姜、酢の組み合わせについて解説。しょうがにはジンゲロールという辛味成分が入っていて殺菌作用が強い。酢の酢酸も殺菌パワーを持っている。平柳要先生の母も毎日ハチミツを食べ現在102歳だという。バターは免疫機能を高めウイルスの感染を防いでくれる効果があるという。アカシアハチミツやマヌカハニーについて
ハチミツの種類によって効果が変わる。ミツバチが度の花から蜜を獲ってきたかによって味も成分も変わるという。アカシアハチミツは代表的なハチミツでクセのない味。マヌカハニーはニュージーランドに生息するマヌカという植物の花から獲れたハチミツで抗菌パワーがずば抜けて高い。普通のハチミツの8倍と言われている。
胃がんの原因ピロリ菌を除去するメチルグリオキサールが含まれている。買うときのポイントとしてMGOというのが高ければ成分の含有量も高い。しかし値段も高い。
そばハチミツは値段も手頃でミネラルやルチンが豊富でウイルス撃退パワーが高い。
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ハチミツは動脈硬化を予防! 血管を老けさせない!?
連日報道される新型コロナウイルス。ウイルスは弱った体に侵入し猛威を振るう。一番の予防は健康な体を維持すること。ハチミツは砂糖に比べ甘さは3倍なのに対してカロリーは25%低い。肥満の人が砂糖かハチミツを1ヵ月取り続けた時の空腹時の血糖値の変化を測定した。
砂糖の人は2.2%上昇。ハチミツの人は4.2%下がった。
悪玉コレステロールの数値もマイナス5.8%となった。ハチミツは動脈効果を遠ざけてくれる。フラボノイドは血管を拡げ血流を改善してくれる。ハチミツにコーヒーの組み合わせで血管を老けさせないパワーがアップする。フラボノイドは熱に強いので熱しても冷やしても大丈夫。バターにはビタミンEが入っていて血管の酸化を抑えてくれる。
骨粗しょう症予防! 骨を強化!
ハチミツの成分には骨を強くする効果も期待できる。実験段階だがフラボノイドにはカルシウムにも負けないパワーが含まれている。ハチミツのフラボノイドで骨密度があがるというデータがあつ。カルシウム水とハチミツ水を6週間ラットに飲ませたら、骨密度が上昇したのはハチミツ水だった。ハチミツとカルシウムを一緒にとるのがよい。ハチミツはヨーグルトやナッツと組み合わせると良い。肉じゃがにもよくて、ジャガイモはマグネシウムが豊富に含まれている。酢をいれることでカルシウムの吸収がよくなる。ハチミツは美容にもよい。ビタミンCがシミの原因「メラニン」の生成を抑えてくれる。感染症対策に!バターを食べて免疫力UP
講師:佐藤薫 先生(日本獣医生命科学大学 准教授)
バターを食べて免疫力UP
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは体の免疫力が落ちてくると発症する。バターを1日10gとると様々な健康効果が期待できる。バターはカロリーが高いイメージ。しかしバターには免疫力をあげるビタミンAが牛乳の13倍も含まれている! ビタミンAは腸で免疫細胞を活性化してウイルスの侵入を防いでくれる!北海道・十勝にある「あすなろファーミング」を訪ね、バターの作り方を見せてもらった。採れたての生乳を遠心分離機にかけ、脱脂乳とクリームにわける。このクリームがバターのもとになる。クリームを撹拌機にいれる。機械が止まり蛇口から出てきたのがバターミルク。機械の中に残ったのが脂肪分が凝縮したバター。16リットルのクリームから6kgのバターができる。最後に塩を加え、練り上げたらバターが完成する。脂肪分が凝縮されたことによってビタミンAが13倍となる。バターの黄色い色はビタミンAのもとになるカロテンの色。力武牧場の78歳の力武勝行さん。朝食はバターご飯や納豆、ほうれん草ともやしのバター炒めなど。食後は自家製の牛乳を飲む。ほうれん草にもビタミンAが入っていて油と一緒になってビタミンAを体内に吸収してくれる。
82歳の現役アスリートがたべている理にかなったバター料理とは?
北海道・音更町に住む82歳の柴田富永さん。柴田富永さんは現役のスピードスケートの選手。数々の大会で好成績を収めている。柴田さんがトレーニングの後に食べていたのがじゃがバターだった。バターの中にはビタミンAとCが入っていて、ジャガイモにはビタミンEが入っている。合わせてビタミンエースといい、更に免疫力をアップするという。ジャガイモのビタミンCがは加熱しても中々分解されない。ハチミツの中にはオリゴ糖があり、善玉菌のエサになる。腸内環境を整え免疫力があがる。バター成分が脂肪を燃焼!?
バターの成分が脂肪を燃焼させるという。バターは脂肪分を集めたものなのでカロリーはある。脂の中にいろんな種類の脂肪分が入っている。不飽和脂肪酸の中の共役リノール酸は脂肪代謝を高めてくれる働きがある。研究結果
2週間の間、共役リノール酸を含んだエサをラットに食べさせところ、肥満ラットの高脂血症や内臓脂肪を抑制することが分かりました。
人の実験でも内臓脂肪が減少したという報告があります。しかし、バターはカロリーが高いのであまり取りすぎないほうが良いです。バターは1日10gまで。
問題:脂肪燃焼効果をあげるのによりバターとの組み合わせは? A.牛肉 B.豚肉 C.鶏肉。
正解は、A.牛肉この肉の中でL-カルニチンが多いのは牛肉。L-カルニチンは脂肪燃焼を促進してくれる効果がある。牛肉の中にも共役リノール酸が含まれている。
脳の働きを活性化 !?
1日9gのバターの成分で認知機能低下リスクが約16%抑制される。アメリカの研究では中鎖脂肪酸を一定期間摂取することで記憶力の低下を抑制した研究結果も出ている。パン(穀物)だけを食べている人と、パンとバターを一緒に取った人と比べると一緒に取った人のほうが認知機能の低下を抑えるといった結果がでている。脳のためにバターと合わせたらよい食材は鮭などの魚。魚の脂はDHAやEPAのが多く脳にもいい。北海道の健康長寿、湯浅さんの食事を紹介。食べていたのは野菜の上に鮭を、バターを乗せたちゃんちゃん焼きだった。イワシやサバにもはDHAやEPAが多く含まれているのでバターと組み合わせるとよい。じつは、バターとハチミツはものすごく相性がいい。ハチミツにない脂質をバターが補い、バターに足りない糖質をハチミツが補ってくれる。『林修の今でしょ!講座』2020年3月10日放送より
Seigoの追記
私は普通のハチミツにあまり健康効果は感じませんが(ほとんどの普通のハチミツは熱で殺菌してあります)、生のハチミツなら大好きです(透明ではなく白く濁っていて、常温では固まてったりします)。特に花粉症の時には生ハチミツに入っている「花粉」のおかげか、アレルギー症状が和らぐので重宝しています。また生ハチミツには自然のプロポリスや酵素などの「生きた成分」が入っているので、免疫力アップを含めてアンチエイジングを心がける方にはマストなスーパーフードです!
そばのハチミツも番組で紹介されましたが、黒っぽく透明感はなかったと思います。それくらい密度が高いと抗ウイルス効果や抗菌効果が高いようですね。私はそばのハチミツは味に独特のくせがあるのであまり買いません。
番組では生のハチミツではなく普通のハチミツのお話でしたが、いろいろ興味深い研究結果が盛り込まれていたので記録させていただきました。
ただ、市販されている普通のハチミツは、時々「砂糖」などが添加されているものがありますので注意が必要です。番組内でも言ってましたが、砂糖は血糖値を急激に上げて 血管にダメージを与える ので絶対に避けましょう。
⭐️ 生のハチミツは日本のAmazonで売っていましたが値段が高いです(紹介しません)。米国のiHerb(ハイハーブ)の生のハチミツはお手頃価格ですが、現在コロナ問題のせいなのか(抗ウイルス効果を期待して購入している方が世界的に多いせいか)売り切れが続出しています。かろうじて残っている生のハチミツのリンクを以下に貼っておきます。(2020年3月12日現在)上がiHerb(米国), 下は楽天からのネット販売です。
未加工ハチミツ, 226 g
約365円(Y.S. Eco Bee Farms)
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マヌカハニーの楽天リンク
マヌカハニーは抗菌・抗ウイルス作用が高いです。ただ値段が高いのでお気をつけ下さい。
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バターの本当の問題点
私たちはバターはカロリーが高く、脂肪分が動物性だから良くないと印象づけられてきました。そして植物性の脂肪分のほうが(植物油とかマーガリンなど)のほうが体にいいと思い込んできましたが、実はそれは反対だったことが、今回の番組でも一部放送されました。しかしバターは本当に問題がないのでしょうか? 昔は考えられなかった新しい問題が「牛や牛乳」に起きていることを無視して、バターは体にいいなどと軽々しく言ってよろしいのでしょうか?市販のバターは、人工ホルモンを注射され、牧草でない動物性のエサや遺伝子組換えされた穀物(GMOのトウモロコシ)を食べさせられた牛の乳から作られているのがほとんどなので、健康的ではありません。そのことに関して一切テレビでは触れないのは残念です。
質の良いバターは今はグラスフェッドバター〔牧草地で育てられた牧草(グラスフェッド)だけを食べて育てられた牛の乳から作られたバター〕として分類されています。私が米国でよく食べていたのはグラスフェッドバターの中でも非加熱のものですが、それは日本で売っているを見たことはありません。
グラスフェッドバターのメリットについては以前に記事にしましたのリンクを貼っておきます。
> グラスフェッドバターに変えるべき7つの理由〔レビュー: 科学的根拠・論文引用あり〕2019.12.31
非加熱かどうか分かりませんが、日本で売っている質の良さそうなグラスフェットバターのリンクを以下に貼っておきます。
以上、ハチミツもバターも生ならすごいけど、加熱は効果より良くない作用の方が強いかも・・・ということでした。
グラスフェットバターの楽天リンク
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20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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