沖縄・竹富島で成功した心筋梗塞・脳卒中を80%以上減少させた方法とは? 【たけしの家庭の医学】

テレビ速報

2017年「健康寿命をのばそう!AWARD(アワード)」で最優秀賞をとった竹富島の竹富診療所(石橋興介 先生, 39歳)だったそうです。

受賞理由は「3年間で心筋梗塞や脳卒中によって救急搬送された患者を80%以上減少させた」という驚きの事実でした。

そこにこそ血管の老化を止め、健康寿命を延ばす秘密があるということで、今回はそのご紹介です。

沖縄県八重山郡竹富町(石垣島の近くにある竹富島)

竹富島の人口:347人(平成30年5月現在)

♦️ 島民の血管は数年前までぼろぼろだった
そのためか当時の竹富島では心筋梗塞や脳卒中で救急搬送された人数が2平成27年には7人でしたが、石橋先生のご指導を受けてからは平成28年2人、平成29年1人、そして今年はまだ誰も救急搬送されていません。

石橋先生の島に来て(4年前)からの取り組み

・血圧や血糖値の悪化がもたらす病を知ってもらい検診の必要性を訴えた。(実際には島民を診療所に呼んでプレゼンテーションをする。)

・血管の状態が悪い人などには家庭訪問をして意識づけをした。

クイズ:石橋先生が行った改善点はなに?(全部で3つ)

答え
① たばこを島から排除
島にあったたばこの自動販売機を完全に撤去。売店でもたばこの販売を中止し島でたばこが買えない状況にした。(→ 島の喫煙率が約35%減少)

② 食生活変更(以下はそのポイントを示します。)
・揚げ物を減らして島の伝統食や豆腐料理(ゴーヤ白和え)などを増やした

・野菜食が多くなった
・できるだけ砂糖を使わないで料理をする
・〔Seigoの補足:ここで揚げ物を止めたことは次の2つの点でメリットがある:(1) 揚げ物は炭水化物を油で揚げるのでアクリルアミド(神経毒)の摂取が減る。(2) 揚げ物はほとんど小麦を使うのでグルテン(腸の炎症が起きやすい)を抑えられたのが隠れたメリットと考えられる。〕

③ 運動
島民は夕方のウォーキングを始めた(約4kmくらいを15分くらいかけて歩く)。

(昼間は暑くて紫外線も多いので避けたいという理由もある)

クイズ:なぜ夕方のウォーキングは筋肉を保つのに効果的か?

答え:午後5時頃は起きている時間の中で成長ホルモンが多いという(もちろん夜12時前後は1日に氏Tの中で一番成長ホルモンの分泌が多いが、昼間では午後5時頃だそうだ)

成長ホルモンがでていれば筋肉の修復が促進され、筋肉が付きやすくなるそうです。

筋肉が保たれていると、血糖・コレステロール・中性脂肪・血圧などを改善し動脈硬化の予防(血管を柔らかくする)効果があります。

クイズ:島の人々の食事は筋肉の維持に必要な栄養素が多いことがわかりました。それはなに?

答え:ロイシン

ロイシンはタンパク質に含まれる必須アミノ酸の一種で、筋肉の材料になるだけでなく、筋肉の合成を促すスイッチの役割を果たす栄養素になります。合成の時にロイシンが足りないと筋肉は衰える一方になってしまいます。

ロイシンの分子構造(出展:Wikipedia Commons)

クイズ:ロイシンの多い主な食材はなに?

答え:
大豆製品
– 魚類(テレビでは鮭や青身魚が映し出させた)
– 肉類(テレビでは牛肉・鶏肉が映し出させた)
ヨーグルト、チーズ

 

 

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