カビが原因でアルツハイマー病に!?/カビ予防法12のチェックリスト全公開【林修の今でしょ!講座】

テレビ速報

2019年6月4日の19時からは『林修の今でしょ!講座、2時間スペシャル』でカビがアルツハイマー病の1つの原因になっているというアルツハイマー病の世界的権威から重大発表がありました!

そこでその内容をまとめ、さらに問題となっている「カビ予防法」の全12リストを掲載しました。 ぜひお役立て下さい。

デール・ブレデセン 博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授)
アルツハイマー型認知症の世界的権威

講師:白澤卓二 院長(お茶の水健康長寿クリニック)


カビとアルツハイマー型認知症【3つの真実】

カビの毒素が認知症の原因物質を増やす!?

アルツハイマー病の原因物質はアミロイドβで、それは40歳を過ぎると蓄積されてくると言われていますが・・・

⭐️最新研究で判明!:カビなどの毒物から脳を守るためアミロイドβは蓄積されている可能性があります。

 カビでアルツハイマー病になるメカニズム 
カビが生活環境に多いと、体内に入り住みついてしまう

それがマイコトキシンという毒素をだして、脳に移動する

脳はマイコトキシンから守ろうとしてアミロイドβを生成

持続的に脳がカビ毒素に攻撃されると20〜30年後にアミロイドβが蓄積して神経細胞を破壊する

アルツハイマー型認知症を発症する

・・・というメカニズムが分かってきています。(白澤先生)

🔴 実際にアルツハイマー病でなくなった人の脳から大量のカビが検出されることもあります。(白澤先生)


危険なカビは黒カビ・青カビで浴室や食品に生えやすい

注意しないといけないのは黒カビ青カビです。

黒カビ:浴室、衣服に生える

青カビ:食品に生える

これらのカビをいかに減らすかがカギになってきます。

軽度認知症患者の自宅に大量のカビが・・・!

デール・ブレデセン博士が開発した「リコード法」プログラムの中にカビが原因でアルツハイマー病を発症した人の治療法が書かれています。

デール・ブレデセン博士「カビが原因のアルツハイマー病は40〜60代の人に多い傾向があります。しかしこれまでアルツハイマー病を治療しようとする人はなにが原因なのかを突き止めようとはしませんでした。ですから私たちが行ったことはアルツハイマー病を引き起こした原因をを突き止めることでした。」

アルツハイマー病患者の自宅を調べていると、地下室から大量の黒カビが見つかりました。そしてその患者さんの尿から黒カビのマイコトキシンが検出されました。

カビが原因で起きるアルツハイマー病は普通のアルツハイマー病とタイプが違うといわれていて、(普通は物忘れが多くなりますが)カビが原因の場合は計算力や会話などへの支障が目立つという特徴があります。

生活環境でのカビの量を減らせば症状が軽減するとも言われています。

しかし、カビに一旦やられてしまうと健康長寿を達成できないので、特に日本の梅雨の時期はカビ対策を次のようにしっかりしていくことが大切です。

カビ予防法12チェックリスト-健康長寿の方々が実践

45度以上のお湯でカビ殺せる(画像の出典:by toraemon/写真AC)

講師:浜田信夫 先生(カビ研究30年)

カビが生えやすい場所は、①浴室、②台所、③寝室で水分が高い場所になります。

それでは健康長寿の方々はどのようにカビを予防しているのでしょうか?

12のチェックリストにまとめました。【青いハイライト部分が番組でクイズになった言葉です】

浴室編は次の4つです。

① 風呂上がりにを一拭き

壁を拭くことにより余分な水分がのぞけますし、浴室内の湿度も下がりますのでカビ防止になるのです。

天井も道具を使って水分を拭くのがよいです。目に見えないカビが上から降ってくると口から吸い込んでしまう可能性があるので危険です。

結露したガラスを拭くとカビの量は約30分の1になります。

② 風呂上がりに壁に熱いお湯をかける

熱いお湯とは45度以上がよいそうです。あまり熱すぎると自分がやけどするので気をつけましょうとの事です。(天井に熱いお湯をかけようとすると自分にかかりますので注意!)

熱くないお湯(25度くらい)の水をかけるとカビがブァ〜とはじけるので逆に危険です。(浜田先生)

質問:黒くカビが生えている場所に熱いお湯をかけても意味はありますか?
答え:意味はあります。カビはそこで死ぬわけです。ただお湯に漂白作用はないので、カビ取り剤で黒い部分は除去する必要があります。

 カビ博士イチオシの予防法 
① お風呂上がりに熱いお湯かける
② 水分をふき取る


③ シャンプーボトルは浮かして置く

シャンプーボトルの底の部分を乾かすのがコツ。

お風呂場にはシャンプーとか石けんが好きなカビが多いので。

④ 足ふきマットはこまめに洗濯&乾燥

スリッパも乾燥させることが大切です。

次は台所編です。

⑤ シンク下の棚をこまめに換気

カビの臭いがシンク下からする時は注意。

⑥ 料理中以外も換気扇を使う

料理中は水分が発生するので、料理が終了した後も1時間くらいは換気扇を回していたほうがいいです。

⑦ 野菜はを落として保存

土の中にはカビが多いのです。野菜室は少し温度と湿度が高いので最もカビの生えやすい場所なので注意が必要です。

⑧ 氷は水道水で作る

製氷機は冷蔵庫の中に水を溜めておくタンクがあって、そこに水が3日以上経つとカビが生える場合があります。つまり氷になる前にカビが発生してしまっているのです。

水道水の中には次亜塩素酸(カルキ、塩素)が入っているのでカビの発生を抑えてくれます。長寿のためにはやっぱし水道水、一番安い&簡単なものをつかうのがいいですね。(浜田先生)

最近の冷蔵庫の説明書にはミネラルウォーターは使わないで製氷機を使って下さいと書いてあります。

最後の4つは寝室編です。

⑨ フローリングをこまめに拭き掃除

フローリングのパネルの間にカビが生えやすいのです。

浜田先生「カビは心のすきまをねらって生えてくるのです」

⑩ エアコン設定温度を高めにする

低い温度だとエアコン内部に結露を起こしやすいので温度設定は27〜28度したほうがよい。(冷やせば冷やすほど(23〜24度)結露を起こしやすい)

室温を下げた方がカビが発生しにくいと考えがちですが、カビが発生しやすい条件は「温度」よりも「水分」なのです。

エアコンがカビ臭い場合
部屋のマドを開け、10分くらい送風運転をすればカビは出て行く。

 エアコンがカビ臭い場合 
部屋の窓を開け、10分くらい送風運転をすればカビは出て行く


⑪ 押し入れにすのこを敷く

風通しをよくするのがコツ。

⑫ 押し入れのふすまの両端を開ける

押し入れの2ヵ所を少し開けると風通しがよくなります。

その他の役立つカビの知識(4連発)

クイズ:台所にパンをおいておくとカビは何日ぐらいで生える? A. 二日以内 B. 3日以上

答え: B. 3日以上

浜田先生:細菌は細胞分裂して1日でも食中毒の原因になりますが、カビの場合は1〜2日目は子供の期間で、3日目から胞子をいっぱい作り繁殖するのですね。だから2日以内に対処すればカビ問題は全て解決できます。だから焦らずしっかり対策することが大事。

クイズ:カビを食べて食中毒にりますか?

答え:カビを食べて食中毒になった例はありません。

浜田先生:食中毒にはなりませんが、大丈夫かというと決してそうではありません。カビを食べるとがんになる危険があります。(発がん性がある

クイズ:餅がカビた場合、カビた部分を取れば食べてもよい?

答え: ダメ、食べてはいけません。

浜田先生:餅の内部には菌糸がはっており、またそこからカビ毒が周り放出されているので、例え食品の一部がカビているだけでもその食品は食べてはいけません。またカビ毒は加熱しても分解しないので、調理すれば食べれるというわけではありません。

クイズ:布団の間に何をはさむとカビ予防になる? A. ハンガー B. 新聞紙 C. ストッキング

答え: BとC

浜田先生:ストッキングの中に丸めた新聞紙(3〜4枚分)を入れて、形が崩れないように縛り完成。それを布団の間にはさむと、風通しが良くなると同時に新聞紙が湿気を吸収するのでダブルで良い

デール・ブレデセン博士の書籍

デール・ブレデセン博士が開発した「リコード法」の記事もどうぞ ↓

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