腸内細菌が死滅するとセロトニンが減って睡眠の質が悪くなることが判明!【日本の最新研究】やっぱり腸内細菌が大事じゃねーかーシリーズ第12弾

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やっぱり腸内細菌が大事じゃねーかーシリーズ、第12弾です。

今回は腸内細菌が睡眠にも関係しているという日本の研究です!

腸内細菌がいなくなると睡眠パターンが乱れる

筑波大学の柳沢正史教授が率いるマウスの研究によると、睡眠は腸内のセロトニンなどの神経伝達物質を作る手助けをしてくれる細菌に影響を受けるということです。

研究方法:腸内フローラを抗生物質で全滅させる

実験はまず、マウスに強力な抗生物質混合物を4週間与え、腸内フローラ(腸内にいる微生物群全体)を死なせました。次にコントロール(正常な腸内細菌をもつ)グループと腸の内容物を比べたところ、腸内細菌のいないマウスとコントロールを比べたところ代謝産物に差があることがわかりました。柳沢教授は「200以上もの代謝物に違いがありました。腸内細菌なしのマウスでは約60の正常な代謝物がなかったり、量が違っていたり、コントロールよりも多い場合と少ない場合がありました。」と述べています。

次に代謝物が何をしているかを知るために、メタボロームセット濃縮分析を使い、抗生物質で最も影響を受ける生物学的経路が神経伝達物質の生成に関する経路であることを発見しました。例えばトリプトファン-セロトニン経路はほぼ完全にシャットダウンしました。腸内細菌なしマウスは、コントロールよりもトリプトファンが多かったが、セロトニンはほとんどありませんでした。つまり腸内細菌がないため、トリプトファンからセロトニンを作ることができなかったことを示します。またマウスがセロトニンとドーパミンの産生を促進するビタミンB6代謝物が不足していることを発見しました。

睡眠への影響

さらに脳波を調べることにより、眠りを分析しました。コントロールと比べて、腸内細菌なしのマウスは活動している夜の浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠が多く、日中のノンレム睡眠が少ないことを発見しました。レム睡眠エピソードの数は日中と夜間の両方で多かったのに対し、ノンレム睡眠エピソードの数は日中の方が多かった。これは腸内細菌なしマウスは、コントロールよりも頻繁に睡眠/覚醒段階を切り替えました

柳沢教授は、セロトニン不足が睡眠異常の原因と推測しています。ただし、正確なメカニズムを検討する必要があります。「腸内細菌がいなくなったことで腸内のセロトニンがなくなることがわかりました。脳内のセロトニンレベルが睡眠/覚醒サイクルに影響を与える可能性があることを私たちは知っています。食事を変えることによって腸内細菌を変えることは、睡眠に問題のある人を助けるかもしれません。」

参考文献 & プレスリリース(日本語)

🔵 参考文献オープンアクセス:論文が無料で読めます):Gut microbiota depletion by chronic antibiotic treatment alters the sleep/wake architecture and sleep EEG power spectra in mice
Scientific Reports, 2020

🔵 日本語プレスリリース:腸内細菌がいなくなると睡眠パターンが乱れる 2020/11/17

PDF書類

🔵 英文プレスリリース:http://www.tsukuba.ac.jp/en/research-list/p202011271448

seigoの追記

腸内細菌が激減してしまうとセロトニンがなくなって眠りの質が悪くなってしまうのですね。

ちゃんと眠れないから昼間も眠いみたいな・・・これは抗生物質でほとんど死んでしまって1ヵ月したらということらしいです。

別の研究では、ラットでプレバイオティクス(善玉菌の成長・活動を誘発する食品中の化合物)を与えると睡眠の質が改善したそうですよ!

プレバイオティクスのラクトフェリン、乳脂肪球膜(milk fat globule membrane ;MFGM)が Lactobacillus rhamnosus 菌を増やしてくれるそうです。
文献:Dietary Prebiotics and Bioactive Milk Fractions Improve NREM Sleep, Enhance REM Sleep Rebound and Attenuate the Stress-Induced Decrease in Diurnal Temperature and Gut Microbial Alpha Diversity
Front Behav Neurosci. 2016; 10: 240. doi: 10.3389/fnbeh.2016.00240

ラクトフェリン、眠りの改善を期待して飲む方はあまりいませんが、免疫力アップで頼もしい味方ですね。

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