免疫力をアップするきのこは〇〇が多かった! 高血圧予防効果の最も高いきのこの種類は?

テレビ速報

今回は『この差って何ですか?』(TBSテレビ)で放送された「キノコの種類による健康効果の差!」をクイズ形式でまとめましたのでお楽しみ下さい。

講師:吉本博明 先生(鹿児島県第一工業大学教授)


クイズ:きのこの生産量と消費量が1位で男女ともに長寿な県はどこ?

答え:長野県

都道府県別の平均寿命ランキング上位は長野県(女性は1位、男性2位(ちなみに男性1位は滋賀県))、そしてきのこの生産量・消費量ともにNo.1です。

長野県のスーパーではきのこ売り場が幅10mくらいで、合計18種類のきのこが並んでいます。
実はキノコの種類と食べ方によって、健康効果に大きな差があるのです。

免疫力をアップさせるきのこ

きのこに入っているαグルカンは体内に入ると免疫細胞の働きを活性化しウイルスや細菌など撃退することができるのです。

クイズ:免疫力アップに効果的なキノコは?A. シイタケ B. マイタケ C. エノキタケ D. ブナシメジ E.マッシュルーム F.キクラゲ

答え:B. マイタケ

グラフはクリック/タップすると拡大できます。


吉本先生:αグルカンの量はマイタケが一番高く15.2g(乾物100gにつき)、2番目がキクラゲの13.6gなのです。

マイタケ(出展:by Green Planet/写真AC)

インフルエンザ対策にも効果的

吉本先生:マイタケに含まれるαグルカンはインフルエンザの予防にも効果的だとわかっていますので、この冬はぜひマイタケを食べて免疫力アップに励んで下さい。

クイズ:免疫力をアップする食べ合わせはマイタケと何?

答え:ゴボウ
吉本先生:ゴボウにはイヌリンが入っていて、マイタケのαグルカンと合わさるとより免疫細胞の働きを活性化することがわかっています。ですから病気になりにくいと考えられます。

⭐️ マイタケとゴボウの作り置き料理は「きんぴら」にする


高血圧予防に効果的なきのこ

糖分や脂を摂り過ぎると血管内に血液の固まりができてドロドロになってしまい、血流が悪くなるので高血圧になります。

ところがきのこを食べると、きのこに含まれるグアニル酸が血管内の血液の固まりを分解してくれ、血液がサラサラになり血圧を下げることができるのです。

クイズ:グアニル酸が最も多く高血圧の予防に効果的なキノコは? A. シイタケ B. エノキタケ C. ブナシメジ D.マッシュルーム E.キクラゲ

答え:A. シイタケ

グラフはクリック/タップすると拡大できます。


吉本先生:グアニル酸の量が多いのはシイタケ約520µmol(乾物100gにつき)です。

2位以下のきのこはシイタケより73%以上低い量(≤145µmol)》で、ダントツにシイタケが高いのです。

しいたけ(出展:by チンレン/写真AC)


また、グアニル酸が多いのは「生のしいたけ」より「干しシイタケ」なのです。

クイズ:干しシイタケの「グアニル酸」が増えるもどし方はなんでしょう? A. 氷水でもどす B. お湯でもどす

答え:A. 氷水でもどす
吉本先生:実はグアニル酸は10〜50℃だと分解されて減少してしまいます。よってお湯で干しシイタケをもどすとグアニル酸が減ってしまいます!

一方、水温5℃でもどすと多く残ります。「氷水(5℃以下)でもどす」と「お湯(60℃)でもどす」よりグアニル酸は3倍になります。
お湯でもどすと時短という話がありますが「氷水」でも「お湯」でも時間は同じなのです。オススメの戻し方は「氷水などに浸し、冷蔵庫でもどす」。

干しシイタケのもどし方はお湯ではなく「氷水などに浸し、冷蔵庫でもどす」


クイズ:「高血圧予防効果」がより高まるシイタケの食べ合わせは? A. 大根おろし B. ニンニク C. ショウガ

答え:C. ショウガ
吉本先生:「ショウガ」には「ジンゲロール」という成分が入っています。「ジンゲロール」は血管を広げる役割があり、血圧は下がります。シイタケ(グアニル酸)の「血液サラサラ効果」ショウガ(ジンゲロール)の「血管を広げる効果」のこの2つが合わさることによって、より高血圧を抑えることができるのです。

高血圧予防に効果的な作り置き料理はシイタケとショウガの「アヒージョ」
・コツは強火で炒めるとシイタケが硬くなってしまうので弱火でじっくり加熱すること。


疲労回復に効果的なきのこ

寒さが本格化してくる冬の時期、体温調節に多くのエネルギーを使いますので身体が疲れやすくなっているのです。そんな疲れを回復させるため「糖分」を摂る方も多いと思いますが「糖分」だけではエネルギーになりにくいのです。そこで「糖分」をエネルギーに変えるためには、きのこなどに含まれる「ビタミンB1」が必要です。「ビタミンB1」は糖分のエネルギー変換を助ける役割があるので、疲れた身体を回復させるのに役立ちます。
しかしキノコの種類によって、「ビタミンB1」の量に大きな差があります。

クイズ:ビタミンB1が最も多く疲労回復に効果的なキノコは? A. エノキタケ B. ブナシメジ C.マッシュルーム D.キクラゲ

答え:A.  エノキタケ



吉本先生:なかなか体の疲れの取れない方はご飯や炭水化物などの糖質と一緒にエノキタケを食べると疲労回復に効果があります。

クイズ:キノコの栄養成分をより多く得られる保存方法は? A. 野菜室 B. 冷凍保存

答え:B. 冷凍保存
吉本先生:キノコを冷凍するとキノコの細胞成分が壊れるので、中の栄養分が料理の時に外に出てきます。

スーパーで買ってきてすぐ料理しないで、1回冷凍庫で凍らせて保存しておいた方が良いのです。

エノキタケ(出展:by Green Planet/写真AC)

クイズ:疲労回復効果が高まる食べ合わせはエノキタケと何? A. 七味トウガラシ B. ニンニク C. ハチミツ

答え:B. ニンニク

吉本先生:ニンニクにはビタミンB6という成分が入っており、ビタミンB6はエノキタケの「ビタミンB1」を助ける働きがあります。この2つを一緒に摂ることによって吸収した糖から多くのエネルギーを作り出すことができるのです。

Seigoの追記

きのこは放射能が貯まりやすいのでベクレル表示をしてないきのこは気をつけて下さい。

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