モリンガパウダーの摂取量やオススメの飲み方/減量に役立つのは本当?【論文の裏付けデータあり】
今回は医学・科学的に証明されているモリンガの健康効果を学術論文の引用と共にお伝えしていきます。
この情報はHealthLineというサイトからのレビュー記事(英文)を、このサイトで翻訳したものです。
記事中の括弧内の数字は、その情報の元となっている論文やレビュー記事が引用されています。
この引用文献が情報の信頼度を上げるはずです。またその情報をもっと詳しく知りたい方や吟味したい方にも役立つと思いますので、ぜひご活用下さい。(ただ引用先は英語です 😅 )
この記事のもくじ
レビュータイトル「モリンガパウダーは減量に役立つ?」
モリンガはワサビノキ(Moringa oleifera)というインドのハーブです。
それはアーユルヴェーダ(Ayurveda )-古代インドの医療- で何千年もの間、皮膚病や糖尿病および感染症を治療するために使用されてきました。
さらに減量にも利点をもたらすと考えられています。
この記事はモリンガパウダーが減量に効果があるかどうか明らかにし、他の効果や、様々な形態と安全性に関する情報を提供するものです。
パワフルな成分が豊富
インドやアジア、そしてアフリカ原産のモリンガ(ワサビノキ)の葉は非常に栄養価が高いです。それらはビタミンやミネラル、および他の有益な植物成分が豊富です。
モリンガの栄養成分(100g中)■(1 ← 引用論文は全文の閲覧が可能)
タンパク質: 27 g
脂肪: 6 g
食物繊維: 34 g
多糖類(Sugar): 3 g
塩類(Sodium): 1,361 mg
カルシウム: 173% (DV = 一日の摂取量目安; 100gのモリンガを摂取するとカルシウムが1日に必要な量の173%摂れるという意味)
鉄: 133% (DV)
亜鉛: 27% (DV)
マグネシウム: 126% (DV)
銅: 111% (DV)
ビタミン A: 176% (DV)
一方、モリンガの葉のポリフェノールにはがんと戦う成分があり、心臓病や糖尿病などのリスクを減らすことができます (3, 4, 5)。
フルーツや野菜、お茶、コーヒーもポリフェノールが多いです ― つまり、それらの食品を多く食べるのがよりよい健康につながってくるのです (6, 7, 8)。
要点
モリンガの葉はビタミンやミネラル、そしてポリフェノールのようなパワフルな植物成分が豊富です。
- 『 モリンガの青汁(乳酸菌入り)を体験 – 効能・効果や最新論文もご紹介 』2018.10.24
減量に良い
モリンガパウダーは体重の減量を促進すると言われています。動物実験とラボの実験ではモリンガが脂肪を減らし、脂肪の分解を促すことを明らかにしています (9)。
ですが、これらの効果が人に効くかどうかは不明です。
今まで人体実験でモリンガ単独の減量に対する効果は調べられていません。
しかし、様々な研究で他の成分と組み合わせたモリンガを含むサプリメントの効果を調べたものがあります。
同じ食事と運動をした41人の肥満者を対象としたある8週間の研究では、モリンガ、ウコン、カレーを含むサプリメント、900mgを摂取した人々は ― プラシーボ(サプリメントなし)グループがわずか1.8kg(4ポンド)の減ったのに比べ、サプリメントを摂ったグループは4.8kg(10.6ポンド)も減量しました (10)。
同じような調査を少し規模を拡大して行われた研究では、太りすぎの130人が上記で使用したサプリメントでテストしました。
サプリのとったグループは16週間以上で、プラシーボグループのわずか0.9 kg(2ポンド)と比べ、5.4 kg(11.9ポンド)の減量でした。また、LDL(悪玉)コレステロールがかなり減り、HDL(善玉)コレステロールが増加しました (11)。
しかしこれらの利点がモリンガ、または他の2つのハーブのどちらか、または相乗効果なのかは不明です。
この分野のより広範囲での研究が必要です。
要点
様々な研究でモリンガを含む多成分サプリメントを摂取している人々の見事な減量効果が明らかになっています。しかしモリンガ自体がその効果をはっきしているのかは未だ不明です。
その他の健康上の利点
モリンガパウダー単独では体重の減少効果を確認していませんが、動物実験とラボの実験で、それが他の健康効果を発揮することが明らかになっています。様々な研究から、モリンガは下記に役立つことが明らかです (12, 13, 14, 15);
モリンガの健康効果 ■ (12, 13, 14, 15)
⭐️ 血糖値の調整
⭐️ 低血圧対策
⭐️ 低コレステロール対策
⭐️ 炎症の低減
⭐️ 心臓病の予防
これらの利点はモリンガパウダーに含まれる様々なパワフルな成分、すなわちポリフェノールや他の抗酸化物質に関連しています (18 ← 全文閲覧可)。
研究はまだ人での利点を検証していませんがが、モリンガは人気のサプリメントになっています。
要点
モリンガパウダーは、動物実験やラボの研究でさまざまな健康効果が期待されていますが、人での研究はあまりされていません。
サプリメントの形状
モリンガの手に入れる際の形状は、パウダーやカプセル、そしてお茶など様々です。
パウダー(粉末)
色々と使い勝手が良いのでモリンガ葉のパウダーは人気のあるオプションです。苦くて少し甘い味がすると言われています。簡単に栄養がより摂れるためにパウダーをシェイクやスムージー、ヨーグルトに混ぜて摂取することができます。
モリンガパウダーのオススメの摂取量は2~6グラムです。
カプセル(粉末タイプと抽出物タイプ)
モリンガの葉のカプセルには、葉を砕いた「粉末」かまたは「抽出物(extract)」が入っています。これは、抽出プロセスのほうが葉の有益な成分に対する生物学的利用能率や吸収率を向上させるため、モリンガのサプリは「抽出物」を選択するのが最善です。
この2つを区別するにはサプリメントの説明ラベルを読むことです。ラベルには、葉の「粉末」かまたは「抽出物」かが表示されています。
お茶
モリンガはお茶としても摂取できます。必要に応じてシナモンやレモンバジルなどのスパイスやハーブを混ぜると、モリンガ葉茶のやや土っぽい味を和らげてくれます。
カフェインは含まれていないので、寝る前にリラックスする飲み物として良いです。カフェインに敏感な方とって、良いオプションでもあります。
要点
モリンガパウダーはいろんなドリンクに混ぜたり、カプセルで摂ったり、お茶として飲むことができます。
安全性と副作用
モリンガパウダーは一般的に副作用の危険性が少ないです (19)。研究ではモリンガ粉末50gまたは1日8gを28日間摂っても人への悪影響はないそうです (20, 21)。
それでもモリンガパウダーを試す前に、特に血圧または血糖コントロールの薬を服用している方などはヘルスケアマネジャーまたは薬剤師と相談するのは良い考えです。
要点
様々な研究から、モリンガパウダーが非常に安全なことは明らかですが、モリンガパウダーまたは他の新しいサプリメントを試す前に医師に相談した方が良いです。
最後に
モリンガは一部の国で生息する木です。モリンガ葉にはビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの健康に良い成分が含まれています。
モリンガパウダーはしばしば体重を減らすサプリとして売られていますが、他の効果も含めて科学的に確認するには更なる研究が必要です。
いずれにせよ、モリンガパウダーは栄養価が高く奨められた分量で摂取するならほとんどの人にとって安全です。
ーーー 翻訳ここまで ーーー
引用レビュー
🔵 Can Moringa Powder Help You Lose Weight?( Healthline )Seigoの追記
🔵 モリンガパウダーの1日に摂取量は2~6グラムが推奨されています。(上記の「パウダー(粉末)」に記載)
🔵 オススメの飲み方は、モリンガの「抽出物(extract, エキス)」を選ぶのがベストだそうで体への吸収率も良く健康効果も上がるそうです。
(上記の「カプセル(粉末タイプと抽出物タイプ)」に記載)
個人的にはモリンガとウコン、そしてカレーを一緒に食べると減量効果が見られた結果がとても興味深かったです。
研究論文と共にモリンガの効果・効能を記述しているサイトはほとんどないので、この記事をお役立て下さい 😄
モリンガ「抽出物」が売っているiHerbショップ
米国のiHerbでは容易に「抽出物」のモリンガサプリが手に入ります。それをどのように確認するかを写真を載せておきます。次にモリンガ「抽出物」のiHerb製品を3つのリンクを以下に貼っておきます。
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日本で手に入る「有機」モリンガ・パウダー&ティー
モリンガサプリは「有機」と表記されているのを探すのが難しいですが、2点だけ見つけましたので以下にリンクを貼っておきます。
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モリンガ青汁を購入してレビューしましたので興味がある方はどうぞ ↓
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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