砂糖入り飲料や100%フルーツジュースでがんのリスクが増大することが判明! (2019年フランス調査)

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砂糖の入ったドリンクと100%フルーツジュースはがんの発症に関係があるという調査報告がフランスよりありました。これは10万人を9年間追跡調査した結果です。

この研究はフランスの「パリ 13 コンピュス・ド・ボビニー大学」からの発表で英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)誌に論文が出版され、そのレビュー記事(英文)が BMJ 誌のサイトに発表されました。今回はそのレビュー記事を翻訳しましたのでご紹介します。(翻訳のプロではないので読みづらかったらすみません m(_ _)m )

また発表された論文はオープンアクセスですので、どなたでも無料で論文の全文が閲覧できます!
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研究は、糖分の多いドリンクとがんの発症に関連があることを示唆

調査結果は、砂糖入りの飲み物を制限することでがんの発症率の低減につながることを示唆している、と研究者は述べています。

BMJに掲載された論文で、糖分の多い飲み物(高糖分飲料)をたくさん飲むことと、がんのリスクの増加に、関連性が認められる可能性が報告されました。

慎重な解釈が必要とされる一方で、今回の報告は、課税および販売制限などの手段による高糖分飲料の消費を制限することが、ガンを減らせるかもしれないとする、増えつつある証拠をさらに増強するものです。

高糖分飲料の消費量は、過去数十年間で世界的に増加しており、肥満の危険性との関連性は当然見られていましたが、今度は様々ながんの強力な危険因子として認識されています。しかし、高糖分飲料とがんのリスクに関する研究はまだ限られています。 

そこでフランスを拠点とする研究チームは、高糖分飲料① 砂糖入り飲料、および ② 100%果汁ジュース)と ③ 人工甘味料(ダイエット)飲料と、がん全体および各種がん(乳がん、前立腺がん、大腸がん)のリスクの関連性の評価に着手しました。

イメージ画像(出典:rawpixelによるPixabayからの画像)


調査結果は、NutriNet-Santéコホート研究による、開始当時の平均年齢42歳101,257人の健康なフランス人成人(21%の男性; 79%の女性)に基づいています。

参加者は3,300種類の飲食品の通常摂取量を測定するために設計された、少なくとも2回の24時間オンライン飲食摂取調査に記録し、2009-2018年にわたり、最大9年間追跡調査が行われました。

高糖分飲料(砂糖入り飲料および100%フルーツジュース)・人工甘味料(ダイエット)飲料の毎日の消費量を計算し、参加者によって報告されたがんの最初の症例が医療記録によって検証され、健康保険の全国データベースと連携調査されました。

年齢、性別、学歴、がんの家族歴、喫煙状況、身体活動レベルなど、がんに対するいくつかのよく知られた危険因子が考慮されました。

高糖分飲料の1日の平均摂取量は、男性の方が女性よりも多いものでした(それぞれ90.3 mL、74.6 mL)。追跡調査中に、2,193件(全体の約2.2%ががんを発症)の最初のがん症例が診断および検証されました(693件の乳がん、291件の前立腺がん(男性の約1.4%)、および166件の大腸がん)。がん診断時の平均年齢は59歳でした。

結果は、高糖分飲料1日当たり100mLの摂取量の増加が、全体的な がんのリスクを18%増加 させ、 乳がんのリスクを22%増加 させることと関連していることを示しています。

砂糖入り飲料と100%果汁ジュースとを別にしても、両方の飲料タイプの消費は全体的ながんのより高いリスクと関連していました。前立腺がんと大腸がんとの関連は見られませんでしたが、これらのがんは症例数がより限られていました。

対照的に、人工甘味料(ダイエット)飲料の消費はがんのリスクと関連していませんでしたが、著者らは、この群は比較的低い消費レベルだったため、この結果を解釈する際に注意が必要であると指摘しています。

これらの結果について、高糖分飲料に含まれる糖による、内臓脂肪(肝臓や膵臓などの重要な臓器の周囲にある脂肪)、血糖値、炎症マーカーなどのがんリスクの上昇に関わる因子に与える影響が含まれます。

炭酸飲料への添加物など、他の化合物も影響を与えている可能性も指摘されています。

これは観察的研究であるため、原因を突き止めることはできず、著者らは、飲料の誤分類を除外したり、すべての新しいがん症例の検出を保証することはできないと述べています。

そうは言っても、研究サンプルは大きく、影響を与える可能性のあるさまざまな要因を調整することが可能ですが、結果はさらなるテストの後もほとんど変わらず、調査結果が精査に耐えられることを示唆しています。

著者らは、他の大規模研究における再現が必要だと述べています。

「これらのデータは、100%フルーツジュースを含む高糖分飲料の消費を制限するための既存の栄養学上のガイドライン、およびがん発症率を減少させることに役立つかも知れない高糖分飲料を対象とした課税や販売制限などの政策措置をサポートします」と結論づけています。

ーーー 翻訳ここまで ーーー


引用ニュース & 原著論文

🔵 英語ニュース:Study suggests possible link between sugary drinks and cancer)July 10, 2019

🔵 原著論文(オープンアクセス;論文の全文が無料で閲覧できます) : Sugary drink consumption and risk of cancer: results from NutriNet-Sante? prospective cohort ( BMJ, 2019 )
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Seigoの追記

フランスで10万人を調査した結果、糖分の多いドリンクを1日に100mL飲んでいる方は、 がんのリスクが18%も多く 乳がんのリスクは22%も多かった そうです。

原著論文のアブストラクトにどの種類のドリンクが一番がんの発症率が高かったか書いてありましたので、メモしておきます。

最もがんの発症と関わりの多かった飲み物は、砂糖の使った飲料だったそうです。人工甘味料で甘くしたドリンクはがんの発症との関連は見られなかったそうですが、人工甘味料の調査データはあまり多くないので統計学的に正しいかどうか分からないと研究者は言及しておりました。

意外だったのは100%フルーツジュースが、砂糖の入ったドリンクの次にがんと関連があったそうです。最近、果糖が良くないと言われているのは、100%フルーツジュースの結果が良くなかったことから来ているのかも知れません。また、フルーツは農薬が残留していることが多いので、つぎのテストでは農薬の有無についても調査してもらいたいものです。

[当サイトの過去記事] モンサントの除草剤ががんの発症リスクが発見されたため世界中で禁止に!日本では禁止になっていません
モンサントの農薬で神経の損傷を受けたフランスの農民が勝訴の判決を受けていた!
2019.07.12
除草剤(ウンドアップ)で末期ガン! モンサントに約320億円の支払い命令/ケント・ギルバート氏解説 2018.08.24

個人的にはジュースよりも、生の果物を食べる方が体には優しい気がしています(もちろん無農薬がベター)。フルーツに含まれている食物繊維や生きている栄養などが重要なのではないかと思います。ジュースには食物繊維が除かれている場合が多いですから。食物繊維があると血糖値の急激な上昇も防ぎますし、腸内細菌にも良いですから 😄

無農薬(有機)の果物のリンクを貼っておきます。

砂糖の関連本

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