モンサントの農薬で神経の損傷を受けたフランスの農民が勝訴の判決を受けていた!

ニュース/レビュー

今回はフランスの裁判所が農家の健康問題に対してモンサント社の責任を認める判決が出されました。

このニュースをEcoWatchがレビュー(英文)しましたので、それを翻訳したものをここでご紹介します。(翻訳のプロではないので読みづらかったらすみません m(_ _)m )

フランスの裁判所が農家の健康問題に対してモンサント社の責任を認める判決

フランスの控訴裁判所は木曜日、現在は既に禁止されている除草剤を吸って病気になったとして、モンサントと10年にわたる裁判を争っていたある農民の訴えを認める判決を下しました。

ポール・フランシス氏(Paul Francois /55歳)、2004年にモンサントのラッソ(Lasso)除草剤を吸入した後に神経学的損傷を受けたと語っています。彼は同社製品の注意書きラベルが不適切であったと主張して訴訟を起こしました。2012年と2015年に出された裁判所の判決で彼は勝訴しましたが、フランスの最高裁判所はそれらの判決を覆して新しい審問を命じたのです。

ロイター通信によると、フランソワ氏は記者団に対し「我々全員が勝利したことは嬉しく思いますが、高い代償を支払いました。それは大きな安堵のため息です。12年間にわたる戦いでしたが、その12年間私は人生全てを中断しなければならなかったのです」と語りました。

2018年にモンサントを買収したバイエル社は、上訴を含む選択肢を検討しているとBBCニュースに語りました。

同社の広報担当者によれば「われわれは現在、裁判所の決定を検討している」とのことです。

木曜日の決定は、Monsantoを買収して以来の同社の一連の法的敗退に続くものです。米国の2件の裁判で、同社のラウンドアップ (Roundup) 除草剤の有効成分であるグリホサートがガンを発症させたと主張する原告の訴えを支持する判決を下しました。係争中の類似訴訟は10,000件以上に上ります。

バイエルの最高経営責任者(CEO)は、同社は訴訟の影響を「多大に被っている」として、2018年8月以来の市場価値300億ユーロ(約339億ドル)を失った原因の一部であると述べています。

ラッソ除草剤には、フランソワ氏がそれを吸った後に体内に検出された異なる有効成分モノクロロベンゼンが含まれています。フランソワ氏は、記憶喪失、頭痛、そして言語障害を患い、仕事をやめざるを得なかったとBBCニュースは報じています。

ラッソ除草剤は2007年にフランスで禁止されましたが、既に1985年には早くもカナダで、1992年にはベルギーとイギリスで禁止されていたとAFPは報じていました。フランソワ氏は、モンサント社は製品の危険性を認識しており、危険性についてユーザーへの警告をより徹底すべきであったと主張し、100万ユーロ(約110万ドル = 約1億円)の損害賠償を求めています。

AFPによると、フランスのリヨンの裁判所は、ラベルの注意書きに「製品をバットや容器で扱う場合の特定の危険性に関する通知」を含めるべきだと述べ、これに同意したとのことです。

裁判所は「原告が想定していた技術的知識は、製品に関する情報の欠如とその有害な影響を免除するものではない ― 農家は化学者ではない」ということでこの判決を下しました。

バイエル社は、モンサントの過失を認めていません。

Bayerの広報担当者はBBCニュースに「植物保護製品は、その評価と認可が世界で最も厳しく規制されている製品の1つです」として「指示どおりに使用していれば安全です」と述べています。

裁判所は木曜日、モンサントにフランソワ氏の弁護士費用として50,000ユーロ(約56,570ドル = 約500万円)を支払うよう命じたが、全体的な補償については裁定しませんでした。それは後の判決で決定されるだろう、とAFPは報じています。

引用ニュース

🔵 英語ニュース:French Court Rules Monsanto Liable for Farmer’s Health ProblemsEcowatch)Apr. 12, 2019

Seigoの追記

上のニュースを初めて聞いた方には、問題のポイントが分かりづらいと思いますので、

約4年前の同じ訴訟のニュースのポイントも以下に載せておきます。

「モンサント裁判でシャロント地方の農家が勝訴」2015年10月25日

・米国モンサント社の殺虫剤が直接に健康に害をもたらしたことに責任があるとして補償責任を求める裁判で2015年9月10日、フランスで初めて被告側が勝利した。

・シャラント地方ベルナック(Bernac)の町で何代にもわたる穀物栽培農家を営むポール・フランソワ(Paul François)さんは、中毒の責任をモンサント社に告訴していた。


・モンサント社の除草剤「ラウンドアップ」の宣伝で、環境に優しく生分解性があると宣伝していたことが、嘘の広告として告訴された。

・ポール・フランソワさんは穀物栽培農家主で、2004年4月27日に、除草剤「ラウンドアップ」に変わる前のモンサントの除草剤「ラッソ」(Lasso)を15年来使用してきました。

・この「ラッソ」を一時浴槽に貯めていて、その蒸気を吸い込んだ後で気分が悪くなり血を吐き緊急病院に運ばれた。中毒を起こしていまったようだ。

・現在、ポール・フランソワさんは障害が残ってしまし、うまくしゃべれなかったり、激しい頭痛など重度の後遺症で苦しんでいる。

・長期の入院生活の時に医者がかってないことであったがモンサントの除草剤との関係を心配してくれたのだという。

・全体的にに除草剤を使用するようになった世代は、労働が楽になり収穫が増えたことを認めるが、しかし、これが中毒を起こすものとは全然思ってもみなかった。我々は農作物の栄養剤だと思っていたのだと言っている。

・2005年になって除草剤「ラッソ」の中に高度の中毒を起こすに足るクロロベンゼン成分が50%も含まれていることが確認された

・ポール・フランソワさんはモンサントは「ラッソ」が危険なことをフランス政府が2007年に使用中止する前から知っていたのだといっている。

・モンサント社はロビー活動を利用して強力な反対抗議を展開しており、モンサントの弁護士は最高裁判所で争う構えだ。

引用ニュース(抜粋):日刊ベリタ(2015年10月25日

モンサントとの裁判で勝利を勝ち取り始めたとのは、まさにこの裁判からだと言えます。

そして最近の2018〜2019年にかけて米国でもラウンドアップを使った農家でがんが発生し、その裁判で農家が勝訴して高額の賠償金を得始めたので、コストコ(Costco)などの米国大手販売店がラウンドアップの販売の停止に踏み切り話題になっております(米国のみ? 日本では停止になってない?)。

次はそのコストコのニュース(英文)を翻訳してご紹介します ↓

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