除草剤(ウンドアップ)で末期ガン! モンサントに約320億円の支払い命令/ケント・ギルバート氏解説

ニュース/レビュー

<AFP通信より>
『除草剤で末期ガン 農薬大手に約320億円陪審評決』
カリフォルニア州に住んでいる末期ガンと診断された男性が「癌になったのはモンサント社の除草剤ラウンドアップのせいだ」と同社を提訴。
モンサントに対しおよそ2億9千万ドル(約320億円)の支払いを命じる評決が出ました。
陪審は全員一致で「モンサントの行動には悪意があり、ラウンドアップ(Roundup)とその業務用製品レンジャープロ(RangerPro)が原告のドゥエイン・ジョンソンさんの末期ガンの実質的な原因だった」と結論づけました。
モンサントは上訴する意向を示しました。
グラウンドキーパーとして働いていたジョンソンさんは2014年非ホジキンリンパ腫(白血球が関与するがん)と診断されました。
同州ベニシア(Benicia)にある学校の校庭の管理にレンジャープロのジェネリック製品を使用していたと言うことです。


ケント・ギルバートさんの解説

(虎ノ門ニュース、2018年8月22日)

アメリカのPL法(製造物責任法)では、使用者が損害を被ったら最終的に誰が使おうとも製造者がまず責任を持ちます。卸業者、小売店、購入者の過失は全然見ません。
製造した方が責任がなかったことを立証しないといけないです。
日本は逆ですが。(使用者が立証しないといけなく難しいので泣き寝入り)

あとこのすごい金額。
これは懲罰的(ちょうばつてき)損害賠償で、繰り返し同じような事件を起こしても企業側に改善が見られない場合、意識を変えるための罰として多額の賠償金を支払わせるというものです。

過去にあった事件

⭐️ マクドナルドコーヒー事件(1992年)約2億7000万円 → 和解が成立(6000万以下支払った)
コーヒーをこぼした女性が大火傷。コーヒーの異常な熱さが原因で提訴。何度もこういう事件があったがマクドナルドは温度を下げようとしなかった。この女性は足にコーヒーを挟んで運転していた。

⭐️ ベビーパウダー訴訟(2016年)約4700億円 → その後「無効」になった
ジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーで卵巣癌に。複数の女性が提訴。
これは裁判になっていないがJ&Jはベビーローションにホルムアルデヒド混入の疑惑あり、2012年もう入れませんと発表。しかも大人の製品からも徐々に取り除きますと言った。

⭐️ タバコ会社に巨額賠償(2014年)約2兆3900億円 → 会社側異議申し立て
13歳から毎日タバコを吸っていた男性が肺がんで死亡。RJレイノルズを提訴
タバコ会社は安全であるかのようなCMを流し、特に青少年が吸い始めるための宣伝もあった。タバコが危ないのは政府が言い続けていたのに売り続けていた。害がない研究発表を会社側は出していた。タバコが癌の原因は立証されているのが政府の公式見解


ケントさんのモンサント裁判の予想

モンサントの裁判は控訴でひっくり返されると思います。
ラウンドアップは日本にも売っており、スプレーすると成長が異常に早くなり根が枯れると言うものなので、もちろん吸ったら体に良くないでしょうが使い勝手はいいので。(それなりの安全性は認められています。)なのでおそらく控訴で負けると思います。

何しろあの金額はでません。
控訴後に適正な額まで減らされたりなくなったりしますし、ベビーパウダー裁判も無効になってますし。
怖いのはこのモンサントの訴訟は集団裁判ではなく被害者は一人なので、もし消費者全員だったら億と言う単位の人数なので即倒産になってしまいます。アスベストを作っている会社もそう言うわけで破産手続きに追い込まれました。モンサントのは異常な判決ですね。

引用:YouTube 虎ノ門ニュース

– ビデオはこのページで取り上げたモンサントのニュース(26分52秒)から始まります。

– 虎ノ門ニュースのYouTubeでの配信期間は放送日から2週間のみです。それ以後はニコニコ動画で有料で見れます。


Seigoの追記

アメリカは裁判大国ですよねーなんでも裁判沙汰になるし。
マックで太ったとか小学生が裁判起こしたりしたのもあったような・・・それでか商品のパッケージの注意書きが妙だったりしますよね。

額の桁が違いますが、これは罰ということだったのですね。
それにしても熱いコーヒーを足に挟んで運転したり、タバコを中学生から毎日吸ってるとか被害者にも落ち度がありありな感じではありますが、堂々と訴えるところがアメリカらしいです。

それにしてもラウンドアップは「陪審は全員一致で「末期ガンの実質的な原因」と結論づけ」には驚きました。
日本でもふつうに除草剤として使っているラウンドアップなのに、これでは日本や米国の未来はあるのでしょうか?
少なくとも口に入れる食品に発がん性のものは避けていただきたいです。

食品(野菜や果物)を選ぶ時のポイント

有機食品(オーガニック、英語で Organic):規定の有機栽培の方法にそって栽培された野菜や果物。無農薬で、原則的に遺伝子組み換えでない(GMOフリー)。

無農薬:有機栽培農法をしてないが、農薬は使っていない。しかし遺伝子組み換えを使っていないと保証はないのでチェックが必要。

遺伝子組み換えでない:(GMOフリー)遺伝子組み換えの種や苗を使っていないという意味ですが、農薬を使っている可能性は高いです(上記の発癌性物質が含まる可能性もあります)

表記なし日本の食品でしたらほぼ間違いなく農薬を使っています。つまりラウンドアップを使っている可能性が高いです。外国(特に東南アジア)から輸入されたもので無表記のものは農家が農薬を使う費用がないため無農薬の場合はあります。

⭐️ 今のところランドアップを食べずにすむ確実な方法は「有機(オーガニック)」と書かれた食品だけを食べることしか方法がありません。みんなが有機食品を選べばラウンドアップを使用した食品は売れなくなり、農家も除草剤を使用しなくなるでしょう。

お金に少しでもゆとりのある方は有機食品を選択して有機食品市場の活性化を促しましょう。

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それではみなさん、除草剤をなるべく避けて、ガンフリーな体でいつまでも若々しくいきましょう!

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