化粧品のフェノキシエタノールに毒性はあるのか? 別の化粧品と重ねて使うと良くない!?

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化粧品の内容成分を見ますとフェノキシエタノールというのが入っているのをご存知ですか?

パラベンと比べてどちらが安全なのでしょうか?

今回はそのような点をご説明していきます。

フェノキシエタノールはどこに入っていますか?

イメージ画像(出典:by すしぱく(モデル:川子芹菜)/PAKUTASO)


フェノキシエタノールは、次のようなさまざまな化粧品や生理製品の原料として使用されています。

フェノキシエタノールが含まれる化粧品など

🔴 香水
🔴 ファウンデーション
🔴 頬紅
🔴 口紅
🔴 石けん
🔴 手の消毒剤
🔴 超音波ジェルなど


パラベンの代わりに使われる「フェノキシエタノール」とは?

フェノキシエタノールの構造(出典:Wikimedia Commons,


パラベン類に変わる防腐剤として利用されてきたのが「フェノキシエタノール」です。

パラベンフリーやノンパラベンと称する化粧品も多いのですが、防腐剤として「フェノキシエタノール」が使われていることがあります。フェノキシエタノールは、防腐剤として使用する以外に、化粧品の原料を混ぜ合わせる溶剤としても利用されているのです。

消防法で「危険物」に分類されているフェノキシエタノール

フェノキシエタノールを合成するには、毒性と腐食性が強い「フェノール」と、医療機器を滅菌するのに使われる猛毒の「エチレンオキシド」を反応させて作っています。だからフェノキシエタノールは化学的にはグリコールエーテルの1種で、無色透明で粘りのある液体なのです。消防法では危険物第4類第3石油類に分類されます。

化粧品のフェノキシエタノールの添加量は、パラベン類と同じように製品100g中に1g(1%)以内と定められています。肌に触れると皮膚に吸収される可能性があり、アレルギー反応を起こしやすく皮膚に刺激を感じる恐れがあります。またフェノキシエタノールは、微量ですが肌から気化して有毒ガスとなります。人によっては頭痛や咳を引き起こすことがあります。

フェノキシエタノールはアルコールの一種ですから、当然アルコールにアレルギーのある方はアレルギー反応を起こすことがあるのです。

フェノキシエタノールは安全ですか?

あなたがこの化学物質の入った化粧品を利用する場合、複雑な決断をしなくてはならないでしょう。

その安全性については矛盾するデータがあるからです。

懸念の大部分は、乳児における皮膚反応の悪影響、そして神経系の相互作用があるという報告があるからです。

米国のアメリカ食品医薬品局(FDA)は現在、化粧品やまた食品添加物としての使用を許可しています。(許可を出した文書-英文)

1990年に米国の化粧品原料レビュー委員会〔The Cosmetic Ingredient Review(CIR)〕は、この化学物質に関する入手可能なすべてのデータを最初に検討しました。(報告書-英文)

健康と食品の安全性に関する欧州委員会は、この化学物質を1%以下の濃度で化粧品に使用した場合「安全な」評価を与えています(102ページの報告書-PDF書類)。しかしながらこの報告書は、低用量のいくつかの製品を重ねて使用すると、過度に露出される可能性があることを指摘しています。

日本ではまた、化粧品への使用を1%の濃度に制限するという報告書(8ページの英文-PDF書類)を出しています。

フェノキシエタノールの毒性は?

アレルギーや皮膚の炎症を引き起こすことがある

フェノキシエタノールは一部の人々の皮膚にアレルギー性反応を引き起こすことが知られています。

これらの反応は被験者のアレルギーの結果であると主張する人もいます。

調査では、人間と動物がフェノキシエタノールによって次のような症状がでることを報告しています。

フェノキシエタノールに対する肌の反応(人と動物の両方で確認)

🔴 皮膚の炎症
🔴 発疹
🔴 湿疹
🔴 じんましん

しかし、これらの症状の頻度はそんなに高いわけではありません。そして反対意見として、その個人が持っているアレルギー反応によるのではないかとしています。

幼児に対する影響

フェノキシエタノールを乳児が触れた場合、中枢神経系の損傷を引き起こすと考えられています。

欧州の動物実験の結果

欧州保健衛生安全委員会は、化学物質にさらされたウサギやラットが低レベルであっても皮膚を刺激するという複数の研究をあげています。(上記と同じ引用:102ページの報告書-PDF書類)

ラベルにはどのように表示されるか?(英語表記も)

次にフェノキシエタノールがいつも成分表示に書いてあれば見つけられるのですが、いつもそのように書いてあるわけではありません。以下にどのように表示されるか英語表記も合わせて示します。

フェノキシエタノールを表すいろいろな呼び名
■■
🔴 フェノキシエタノール(phenoxyethanol)
🔴 エチレングリコールモノフェニルエーテル(ethylene glycol monophenyl ether)
🔴 2-フェノキシエタノール(2-Phenoxyethanol)
🔴 PhE
🔴 ドワノール(dowanol)
🔴 arosol
🔴 フェノキセトール(phenoxetol)
🔴 ローズエーテル(rose ether)
🔴 フェノキシエチルアルコール(phenoxyethyl alcohol)
🔴 β-ヒドロキシエチルフェニルエーテル(beta-hydroxyethyl phenyl ether)
🔴 euxylK®400:フェノキシエタノールと1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン(1,2-dibromo-2,4-dicyanobutane)の混合物

いろいろな呼び名がありますので見逃さないようにして下さい。

参考資料(英文):Is Phenoxyethanol in Cosmetics Safe?(Helthline)

まとめ

フェノキシエタノールは防腐剤であり菌の繁殖を防ぐために入れられているものなので、けっして肌に良いわけではありません。(フェノキシエタノールやパラベンを含まない化粧品はまとめの後で紹介します。)

そのため使用量は1%以下に制限されていますが、体の弱い人やアレルギー体質の人には過度に反応して皮膚にトラブルを起こすことがあります。

また化粧品は複数使うことで、結局フェノキシエタノールを過度に塗ることになるので注意が必要です。

次のような場合は、フェノキシエタノールの入った化粧品を避けるべきです。
  • アレルギーがある
  • 妊娠している
  • 母乳を幼児に与えている
  • 3歳未満の子供に使用する可能性がある
これらのケースでは、リスクが考えられるメリットよりも優先されます。

しかし、皮膚アレルギーの経験のない健康な成人なら、1%以下の濃度でフェノキシエタノールを使用するなら心配する必要はないでしょう。しかし、化粧品を重ねて使う習慣がある場合は、繰り返しになりますが、フェノキシエタノールの総量に気をつけたほうがいいでしょう。

フェノキシエタノール不使用の化粧品はどこがオススメ


米国では簡単にフェノキシエタノールフリーの化粧品がたくさん販売されていますが、日本では探すのが大変です。(フェノキシエタノールが入っていなくてもパラベンが入っている場合があります)

私のオススメはアムリターラという自然素材を生かして化粧品を作っている新しい会社です。「アンチエイジングの鬼」で有名な方が化粧品の開発に携わったので信頼性も抜群に高いです。

アムリターラの商品のリンクを見つけましたので4点ほど貼っておきます。


パラベンの危険性について知りたい方は次の記事もどうぞ

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