グリンピースでタンパク質を補おう! 隠れた健康食の秘密を暴く

健康情報

子供に人気のない食材の代表の1つ、「グリーンピース」。

メインで食べることは少ないですが、チャーハンやシュウマイに彩りを添えたり、見た目でも楽しめる食材ですね。

そんなグリーンピース、実は栄養価が高いということはご存知でしたか?

グリーンピースの栄養素が今まさに見直されてきており、実は素晴らしい食品ということが注目されています。

今回はグリンピースの特に栄養価について詳しく書こうと思います。

グリンピースの原産地

スタップエンドウ(出典:モッチー/写真AC)


グリンピースは輸入が多いように思われますが、国産は40%以上あります。海外では中国産が圧倒的に使われていますが、国産のグリンピースも負けておりません。農作物で常に上位なのが敷地面積の広い北海道なのですが、国産グリンピースはダントツで和歌山県で栽培されていおり、国産の半分が和歌山産だそうです。

グリンピース元々未熟なさやえんどうの豆のことです。アオエンドウやミエンドウとも呼ばれます。旬は4月から6月くらいで、旬のグリーンピースは青臭みが減って甘みが増します。古くはエジプトのツターカーメン王のお墓で発見されている、人類と長い歴史を共にしてきたマメなんです。料理としていつも脇役になってしまいますが、栄養価に関しては非常に優秀なんですよ。

グリンピースの栄養価

グリーンピース(出典:by ももすけ/写真AC)


グリンピースはとても栄養価の高い食材です。どのような栄養素が含まれているのでしょう。

タンパク質

体にはタンパク質は約15%存在し、全ての器官に必要な体を作るのに欠かせない栄養素の1つです。筋トレをして筋肉を増やしたい方は積極的にタンパク質を摂る必要があります。動物性タンパク質の方が筋肉に良いとされていますが、植物性タンパク質のグリーンピース脂肪が少なく食物繊維が多い分ヘルシーなので、ダイエット中の方にオススメです。グリーンピースリジンやアスパラギン酸、グルタミン酸が豊富なので、体力を回復・増強するのにも良いです。ご飯と一緒に食べるとトリプトファンやメチオニンが補えるのでアミノ酸のバランスが理想的になります。

食物繊維

食物繊維が豊富に含まれているのもグリンピースの特徴の1つです。グリンピース一握り分で、サラダ大盛り1杯分の食物繊維の量とも言われる程で、野菜の中でトップクラスに多いです。

カリウム

カリウムは人体の余分な塩分を体外へ排出してくれる働きを持っています。塩分が多いとそれだけ水分量も多くなるので、カリウムを摂って排出する必要があります。

亜鉛

細胞が生きていくためにとても重要な金属で、たんぱく質を作ったり、遺伝子の発現、免疫システム、皮膚や粘膜の維持など色々な役割を担ってくれます。ですから亜鉛が足りなくなると、味覚異常、皮膚炎、貧血、感染症、骨粗鬆症や子供の成長を阻害してしまいます。亜鉛を含む植物は比較的少ないですが、グリーンピースは1mg/100gの亜鉛を含んでいます。

ビタミンB1

グリーンピースは糖をエネルギーに変えるときに必要なビタミンB1(チアミン)や発育ビタミンと言われるB2(リボフラビン)といった細胞を元気にしてくれるビタミンBを多く含んでいます。

ナイアシン(ビタミンB3)

グリーンピースはナイアシンも多く、皮膚や胃腸、神経などを健康に保ったりメンタルに良い効果があります。

特にB3(ナイアシン)は神経細胞で脂質・糖分を分解し、神経を安定させる働きがあり、以下のような効果が期待出来ます。
. 神経症状(不眠、不安、うつ)の改善
. 血管拡張効果(脳梗塞、心筋梗塞の予後改善)
. コレステロール、リポ蛋白の低下作用

ビタミンBは脳の代謝や機能、神経に大切なものなので、ビタミンB3だけでなく、ビタミンB群を含むグリーンピースはうってつけの食材です。

モリブデン

必須ミネラルで、腎臓と肝臓に多く酸化還元反応を助ける酵素の構成成分として働いたり、脂質や糖質の代謝を助ける働きがあります。

モリブデンの役割
– 尿酸の代謝に関与する
– 血液の生成を助ける
– 酸化酵素の構成成分となる

モリブンデンは鉄分の働きを高めて、
血液の生成に関わることから、
「血のミネラル」とも呼ばれています。

そのため、貧血の予防効果も期待されています。

また食事から摂取したプリン体を
 通風 の原因となる尿酸に変換します。

ミネラル

さらにグリーンピースは、カリウムや亜鉛、銅、マンガン、鉄をなどのミネラルも含みます。

食道がんの予防効果

グリーンピースの緑色は、カロテンが含まれているからです。

ベータカロテンは活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体を守り、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ効果があります。また活性酸素によってガン細胞の増殖を抑制する働きもあります。

抗酸化物質

レシチンは動脈硬化を予防し、脳の健康維持をサポートするといわれています。

β-カロテンやビタミンCが多く抗酸化作用を発揮し、免疫力アップが期待できます。

グリンピースは健康に良い?

グリーンピース(出典:by mochi0830/写真AC)


栄養価の高いグリンピースですが、健康にはどのように良いのでしょうか。

体作りの資本

先程書いた通り、タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質を摂ることで各器官を正常に働かせると共に、体作りをしていきます。ただ注意したいのが、本来なら動物性たんぱく質の方が体作りには良いですが、お肉は組み換えホルモンや抗生物質の混入の心配があります。動物性ではなく植物性のヘルシーなタンパク質を摂るには、グリンピースは最適です。

便秘の解消

食物繊維が豊富なグリンピースには便秘解消の効果があります。食物繊維は腸の蠕動(ぜんどう)運動を活性化し、便を肛門付近まで送ってくれますし、便を柔らかくして排出させやすくします。また腸内環境が整って肌ツヤも良くなるので美容効果にも期待が出来るでしょう。

血糖値の安定

グリンピースはGI値が低い食材です。低GI値の食材は、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。さらに食物繊維や色々な栄養素で血糖値を安定させる食材と言えるでしょう。ただグリンピースだけで食べることは少ないでしょうから、食べ合わせ次第では〔ドレッシングに入っている砂糖やクルトン(パン小麦)による〕血糖値の上昇に注意して下さい。

むくみの解消

足のむくみがひどくパンパンに腫れることもあるでしょう。それは血中の塩分濃度が高いので、水分で濃度を薄めようとし、水分を多く溜めるのでむくんでしまいます。

グリンピースに含まれるカリウムは塩分を排出する働きがあるので、余分な水分を作らず、むくみの解消に繋がるわけです。また血中から水分がへりますので、高血圧の改善にも役立ちます。

美肌

食物繊維が多いので、排便が促されて腸内の老廃物をデトックスする効果が期待できます。そして腸内環境が整って体の中からきれいになるので美容にも効果が期待できそうです。

そして皮膚や粘膜の健康を保つビタミンB2も含まれていますのでハリのある美肌をつくります。

ビタミンCも含んでおり、ビタミンB2と一緒に摂ることでさらに美肌効果が期待できます。ただし缶詰のブリーンピースはビタミンCはほとんど含まれていませんので注意してください。

またビオチンにも美肌効果あります。ビオチンは皮膚の炎症を抑えたりコラーゲンの生成にも関わっていて、皮膚の再生力を高めてくれるのです。

というわけで美肌にとって欠かせない栄養素を多く含むグリーンピースはおすすめなのです。

まとめ

さて、植物性タンパク質源として優秀なグリーンピースですが、そのほかにも様々な体に必要な成分が豊富で、体にとってもオイシイ食材です。

グリーンピースご飯やサラダ、炒め物に入れたり、ポタージュにしたりして、グリーンピースを積極的に取り入れて、ますます疲れ知らずで若々しく過ごしましょう!

ホームドクタも勧めるグリーンピース・プロテイン

私がロサンゼルスにいたときはホームドクターのジョー先生にグリーンピースのプロテイン(タンパク質)を摂るように何度か勧められました。その時は別にビーガンなどの特別なダイエットなどはしておらず、普通にお肉も卵を食べていたにも関わらず、グリーンピースを勧められたのです。

おそらく私の体にグリーンピースが合っていて、たとえお肉も卵をとっていても、あまり得られないような栄養素がグリーンピースには入っていたと考えられます。やはりいろいろな食品からプロテインを摂るようにしたいですね。その中でも植物から取れるプロテインは貴重です。あの大きな象の太い足の筋肉は植物だけを食べてできているのですから、動物からのプロテインにこだわる必要はないのかも知れません。

有機のグリーンピース(リンクつき)

楽天でオーガニック(有機)のグリーンピースが売られているのを見つけましたのでリンクを貼っておきます。



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