iQ低下の原因は小児期の鉛による汚染だった!? 精神障害や性格にも影響か? (米国最新調査)

健康情報

今回は悪化した成人のメンタルヘルスに関連する小児期の鉛 暴露(ばくろ:細菌・ウイルスや薬品などにさらされること)(鉛の成分が皮膚に触れたり体内に入り込んでしまうこと)についての報告です。

デューク大学が最新研究をニューロサイエンス・ニュース(neurosciencenews.com) がレビュー(英文)してました。それをこのサイトで翻訳しましたのでここにご紹介します。

ニュースタイトル「悪化した成人のメンタルヘルスに関連する小児期の鉛暴露」

有鉛ガソリンの時代に育った人々の研究によると、小児期に鉛が体内に入ると成人期の精神的健康および人格に長期的な悪影響を及ぼすようです。

以前の研究では鉛と知能の間の関連性が確認されていましたが、この研究では重金属への暴露の結果としての人格とメンタルヘルスの変化を調べました。

JAMA Psychiatry 誌の1月23日の調査結果は、11歳における血中鉛濃度が高いほど、38歳までに精神病や気難しい性格特性 (difficult personality traits) の兆候を示す可能性が高いことを明らかにしています。

デューク大学の臨床心理学の大学院生である研究共著者のAaron Reuben氏によると、精神的健康と鉛暴露の関連性はそれほど高くありません。しかし「これは、ある時点では誰もがさらされていた修正可能な危険因子であり、現在では特定の都市や国の特定の人々がまださらされているため、潜在的に重要です。」

以前の研究で、Reuben氏らは幼年期の鉛の暴露量の高さが、成人期のIQの低下社会的地位の低下に関連していることを示しました。

1986年以前はガソリンに鉛が入っていた。(出典:Michael GaidaによるPixabayからの画像)


どちらの調査結果も「効果は実際にはかなり長期間、この場合は30年から40年続く可能性がある」と示唆しています。Dukeの臨床心理学の大学院生である共著者Jonathan Schaefer氏は、次のように述べています。 「数十年前の鉛暴露は、40代から50代の人々の精神的健康を害する可能性があります。」

1960年代半ばから1980年代後半まで、世界中のガソリンは高レベルの鉛で処理されていたため、現在では30代、40代、50代のほとんどの成人が子供時代に暴露されていました。自動車の排気ガスからの鉛が大気や土壌に放出されました。今日では高濃度の鉛への暴露はまれであり、鉛の配管と塗料を使った古い建物に住んでいる子供たちで最もよく見られます。

この研究の主題は、ニュージーランドのガソリン中の鉛濃度が世界一高いレベルにあった当時、1972年と1973年にニュージーランドのダニーデンで生まれた1000人以上の人々のグループの一部です。彼らは地元のオタゴ大学で定期的に心身の健康評価に参加しています。

研究者らは、参加者が11歳のときに血中鉛濃度-  血中での1デシリットルあたりのマイクログラム単位の量(μg/dL)-を測定しました 。今日、5μg/dLを超える血中の鉛量は、子供の追加の臨床的追跡調査がされます。 11歳の時点で、ダニーデン調査の参加者の94%において血中鉛濃度がこの閾値を超えていました。

「これらは、このような鉛濃度が子供では普通で危険ではないと見なされていた時代の過去のデータであるため、研究参加者のほとんどは鉛中毒のための治療を全く受けませんでした。」と、同研究の主任著者で、デュークのNannerl O. Keohane大学の心理学と神経科学および精神医学と行動科学の教授であるTerrie Moffitt氏は述べています。

デュークの研究チームはまた、生涯のさまざまな時点で、最近では38歳において、参加者のメンタルヘルスと性格を評価しました。診断基準または11の異なる精神障害に関連する症状 〔 アルコール、大麻、タバコ、ハードドラッグへの依存、行動障害、大うつ病、全般性不安障害、恐怖と恐怖症、強迫神経症、躁病、統合失調症 〕を用いて、精神病理学的因子、または略して「p因子」と呼ばれる精神的健康の単一の尺度を計算しました。

イメージ画像(出典:Лечение НаркоманииによるPixabayからの画像 )


個人のp因子スコアが高いほど、精神症状の数と重症度は高くなります。 p因子スコアで測定したときの精神的健康への鉛の影響は、IQでの影響と同程度に強い、とDukeの心理学と神経科学および精神医学および行動科学の教授で共著者のAvshalom Caspi氏は述べています。 「もしあなたが鉛暴露がIQに与える影響を心配しているなら、私たちの研究はおそらくあなたも精神的健康を心配するべきであることを示唆しています」とCaspi氏は述べました。

研究チームはまた、子供時代においてより高いレベルの鉛にさらされた参加者は、家族や友人によって成人の性格がより気難しいと説明されていた、と判断しました。具体的には、彼らはより多くの鉛暴露を受けた研究メンバーが、暴露が少ない人々よりも神経症がひどく物事に否定的で、良心的でないと評価されたことを見出しました。

これらの調査結果は、精神的および身体的健康の悪化、仕事の満足度の低下、問題のある対人関係など、以前に多くの問題に関連していた人格特性を裏付けています。

「介入と予防に関心を持つ人々にとって、この研究は、もしあなたが鉛にさらされている子供たちや若い大人たちに介入して治療しようとするなら、彼らのケアに関しては非常に長期的に考える必要があるかもしれません。」とSchaefer氏は述べました。

将来的には、ダニーデン研究チームは、鉛暴露が認知症や心血管疾患などの後期疾患の発症と関連しているのかどうかに興味を持っています。

Reuben氏は、この調査結果は他の先進国にも関連があると述べました。 「ニュージーランドでの鉛にさらされて起こった弊害を見ると、同じレベルで同時に鉛ガソリンを使用していたアメリカやヨーロッパ、そしてその他の国々でもおそらく同じような影響を経験したはずです。」

引用ニュース & 原著論文

🔵 英語ニュース::Childhood lead exposure linked to poor adult mental health (neurosciencenews.com)

🔵 原著論文:Association of Childhood Lead Exposure With Adult Personality Traits and Lifelong Mental Health(JAMA Psychiatry, January 23, 2019)

Seigoの追記

子供の頃に鉛が体内に蓄積すると大人になって気難しくなったり、IQが下がったり、神経症などメンタルヘルスに問題が起こってしまうんですねー

私も東京に子供の頃に住んでいましたが、夏場に深呼吸すると喉がムセてゲホゲホしたのを覚えています。

日本では1986年に鉛が入っているガソリン(有鉛ガソリン)が禁止になりましたので、それ以降は大気にはあまり含まれなくなったはずです。

現在でも青山繁晴さんは火力発電所の空気公害はみんなは知らないけれど結構ひどいとおっしゃっておりました(鉛が含まれているかは言及しておりません)。

カリフォルニアはいた頃は、鉛の規制が結構厳しく、駐車場やアパートに警告が貼ってあったりしました。

「このアパートの壁には鉛を使っています」などと目立つように書かれていました(築25年ぐらいのアパートでした)。

特に先天性の異常などを警告してました

鉛汚染は大気からだけではなく、 水・土壌で育った動植物からも体に入ってくるので注意が必要です。

鉛は食べ物にも微量に含まれていますが、普通尿で排出してしまうようです。ただ脳や肝臓に蓄積して神経症状や消化器系の問題が起こるそうです。

私は歯にアマルガムなどの詰め物をしていた頃に、デトックスせねばならないといろいろな方法を試しました。(アマルガムに含まれていたのは主に水銀の化合物だと思いますが)

口がなぜか臭かった時に、水銀のホメオパシーを飲んだら一発で臭みが取れた時がありました。

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