松本明子さんの体内(コゲ)年齢が7●歳の理由は?【主治医が見つかる診療所】
主治医が見つかる診療所SP(2019年9月5日)の老化につながる体の「コゲ」と「サビ」についてでした。
今回のテーマは、見た目の老化だけでなく心筋梗塞や脳卒中、認知機能の低下にもつながるという、体の「コゲ」と「サビ」!
5人の芸能人、見た目は若く見えますが、実際のどれくらい「コゲ」ているか公開します!
この記事のもくじ
体のコゲとは?
山岸昌一 先生(昭和大学医学部教授):体のコゲとは「糖化(とうか)」のことです。人間のタンパク質はいろんなタンパク質からできていますが、このタンパク質に糖がこびりつくと、まるで焦げ付いたような硬くて茶色になって変性したような物質になります。こういった現象が糖化と呼ばれるものです。コゲの恐ろしさが分かる実験
牛のコラーゲンが多いスジ肉(人間の腱とほぼ同じ成分)と糖分の溶液(果物の糖分)を人の体温とほぼ同じ37度で丸1日おいておくと、白かったスジ肉は薄茶色になり、プルプルだったテクスチャーは硬くなってしまいました。これこそが老化の原因で、体内のこげが原因なのです。
この体のコゲが、見た目で分かる顔の「シミ」や「たるみ」はもちろん血管を硬くし、 動脈硬化 も引き起こすこともあります。
体のコゲのことをAGE(エイジ)と呼ぶ
そんな恐ろしいコゲができてしまう原因が糖分の摂り過ぎなのです。そもそも糖とは甘い物に含まれる砂糖や果物に含まれる果糖などの他、ご飯や麵(小麦)などの炭水化物にも含まれています。この大量に摂取された糖が人体の大部分を占めるタンパク質と結合することで体がコゲついてしまうのです。
こうしてできた焦げは終末糖化産物(AGE; エイジと読む;Advanced Glycation End Productsの略語)と呼ばれ、体の中にたまり老化をどんどん進行させるのです。
AGEの蓄積度を測定するには、腕を小型の装置に乗せるだけでした。
芸能人の顔年齢と体内年齢の差を発表!
実年齢 | スマホのアプリで測った顔年齢 | コゲ年齢(体内年齢:AGEの蓄積度) | |
松本明子 | 53歳 | 32歳 | 70歳 |
DJ KOO | 58歳 | 28歳 | 71歳 |
柴田理恵 | 60歳 | 38歳 | 66歳 |
河相我聞 | 44歳 | 28歳 | 49歳 |
虻川美穂子 | 44歳 | 33歳 | 44歳 |
(コゲ年齢から実年齢が離れている順:上に行くほど悪い)
芸能人の方は見た目はメイクで隠せてもコゲ年齢(体内年齢)は実年齢よりも老化している人が多かったのです。松本明子:コゲついてしまった理由
松本明子さんは若く見え顔年齢も32歳になり喜んでいたのもつかの間、コゲ年齢が70歳ということがわかり、実年齢からゲストの中で一番離れていましたのでワーストワンに選ばれてしまいました(上の表を参照)。松本明子さんは健康のために夕食を早めに食べ始めますが(午後4時から)その後ビールで晩酌をし、そしてなんと午後9時から2度目の晩酌をして大量のお酒を飲んでいました。[この日は缶ビール750mLを飲んでいました]お酒の飲み過ぎも糖化(コゲ)を早めてしまうのです。
山岸先生: お酒が代謝されるときにできるアセトアルデヒト(悪酔い物質)が他のタンパク質とくっつくことによってAGEが作られてしまいます。
お酒を飲んで顔が真っ赤になってしまう人(お酒に弱い人)アセトアルデヒトが体内に長く残ってしまうのでAGEがたまりやすいので、注意が必要です。
コゲつきポイント①
寝る直前に飲酒
コゲつきポイント②
毎日の飲酒量が非常に多い
コゲつきポイント③
酒のつまみに乾き物を選ぶ
👿 コゲ(AGE)の多いおつまみ 👿
エイヒレ、あたりめ、干物
松本明子さんの質問:例えば、良くはないけど、強いて言うならどんな物が(おつまみに)いいですか?
山岸先生:枝豆などの塩気を抑えた豆類なら、おつまみにしてもAGEが増えません。
お酒の適量(以下のどれか1種類):
– 日本酒 1合
– ビール中瓶1本
– ワイン グラス2〜3杯まで
(※ 上記を全部一緒に飲んではダメ)石原医師より
DJ KOO:コゲついてしまった理由
DJ KOOさんはコゲ年齢が70歳で実年齢から13歳も離れていました(上の表を参照)。DJ KOOさんは若く見え顔年齢も28歳と出て喜んでいたのもつかの間、コゲ年齢が71歳ということがわかり、実年齢から13歳も年取っていました(上の表を参照)。
DJ KOOさんは奥様の手料理で非常に健康的な食事をしていますが、地方公演の後はハメを外して大量に食べていることが判明してしまったのです。これが体をコゲつかせている1つの原因だったのです。
コゲつきポイント④
たまにハメを外して暴飲暴食をする
コゲつきポイント⑤
過去の暴飲暴食
👿 コゲの呪い 👿
3年くらいの暴飲暴食を続けた場合、コゲの呪いは3年くらい続く
河相我聞:コゲついてしまった理由
ラーメンは毎日食べれないそうですが、ソバなら毎日食べることができて健康的なイメージもあるので、毎日おソバを食べていました。メニューはいつも同じでコロッケそばでした。コロッケは糖質が多いですが、ソバにも問題があることが姫野先生が指摘しました。姫野友美 先生:おソバは十割そばならいいと思いますが、ほとんどのおそばは小麦粉が入っていることが多いので、そこでも(小麦から)糖質を摂ってしまっているので、2重にも3重にも糖質を摂っていることになりますので、糖化年齢(コゲ年齢)が上がると思います。
コゲつきポイント⑥
糖質の多いコロッケやソバ(小麦粉入り)を毎日食べる
コゲつきポイント⑦
揚げ物はAGEが多い
亀川寛大 先生(なごみクリニック院長):AGEは調理方法によって変わることが分かっています。高温で調理するほど増えます。ですので生が一番いいのですけれども(次の順番でAGEが多くなる)
AGE の増える順(右ほど多い)
生 → 蒸す → 茹でる → 煮る → 炒める → 焼く → 揚げる
さらに問題があることが、ある日の夕食にありました。
子供が大きくなったので(シングルファーザーだった)、夕食は外食になってしまっていて、大好きな焼き肉を毎日食べているそうなのです。
コゲつきポイント⑧
焼き肉を毎日食べる
体をコゲつかせにくい焼く肉の食べ方
体にAGEを増やしにくい焼き肉の食べ方をご紹介していきます。講師:八木雅之 先生(同志社大学 糖化ストレス研究センター教授)
八木先生は同志社大学の学生たちと共に糖質を様々な方法で食べ体にどのような影響が出るかを長年にわたって調べている体のコゲに関するスペシャリストなのです。焼き肉屋でやってはいけないこと
👿 焼き肉を焼くときにやってはいけないこと 👿
番組では店員さんが「タン塩」をテーブルに運んできたあと、スタッフが気を利かせて生のお肉をいきなり焼き始めました。これは焼き肉屋では普通の風景ですが、これがイケナイのです!
焼き肉屋でやってはいけない事 ①
生の肉をいきなり焼く
体のコゲをためない焼き肉の裏技 ①
裏技 ①
レモンをかけてから焼く(お酢でもよい)
👿 普通は肉を焼いてからレモンをかけるが、これでは遅い 👿
八木先生: 焼いたり とか、 揚げたり とか、こういった高温で加熱するような調理法は、肉の中に老化の原因物質AGEがたくさんできてしまうのです。しかしアメリカのある研究結果を八木先生が詳しく分析したところ、焼く前にレモンをかけて約15分ほど待つとレモンのクエン酸の働きで焼き肉のAGEを半分程度に減らすことが期待できることが分かったのです。
さらにレモンで肉が柔らかくなり、臭みも取れるのです。
レモンをかけてAGEをへらすことができるお肉
タン塩、ハラミ、ロース
お酢をかけたお肉は美味しいか?
虻川さんの質問:酢をかけたお肉は美味しいのですか?実際に番組のゲストの方に酢を15分かけて焼いたお肉を食べてもらいました:
「ぜんぜん気になりません」「さっぱりして食べやすい」「ちょっと甘みがある」「お肉の味が濃くなっているように感じます」
南雲吉則 先生:お酢は熱を通しますと揮発してしまいますので、香りは残りますけどすっぱさは残らないのです。なおかつお酢は発酵食品ですからタンパク質の分解酵素も入っていますから、お肉は柔らかくなって非常にまろやかになります。
体のコゲをためない焼き肉の裏技 ②
八木先生:実は焼き肉屋さんの中にもっと体のコゲを防ぐすごいおつまみがあります。裏技 ②
最初に白菜キムチを食べる
問題:タレがついているカルビと塩をふったカルビでは、どちらが体がコゲやすい?
答え:タレがついているカルビ八木先生:タレの中には糖分がたくさん入っていて糖分に漬け込んだ肉を焼いてしまうと、体のコゲの成分であるAGEがたくさんできてしまうのです。
焼き肉屋でやってはいけない事 ②
甘いタレのついた肉を焼く
体のコゲをためない焼き肉の裏技 ③
裏技 ③
肉の味付けは塩がよい
そのため糖分の多いタレではなく(テリヤキはダメ)、ワサビやコショウをつけて食べるのがオススメなのです。
スタッフからの質問:タレに漬け込んだお肉も食べたいのですけれども。
八木先生:実はある物と一緒に食べるとこのタレ漬けのお肉でも体のコゲをできにくくする食材があるのです。
体のコゲをためない焼き肉の裏技 ④
裏技 ④
サンチュやサニーレタスと一緒に食べる
研究結果
八木先生の研究結果によりますと、肉+不溶性食物繊維(サンチュなど)を一緒に食べたところAGEが3分の2も減少(65%減)しました。〔同志社大学 生命医科学部 糖化ストレス研究センター調べ〕
体のコゲつきと血糖値との関係
体のコゲつきを防ぐのに血糖値は非常に重要なファクターです。亀川寛大 先生(なごみクリニック院長):血糖値というのは血液中の糖の値のことを言います。余分な糖を摂ると血液中の糖が余って血糖値が上がります。そうするとそれが体の中のタンパク質と結びついてAGE(コゲ)というものになります。
特に血糖値が急激に上がったり下がったりすると体内のコゲができてしまうと言われているので、食事の時に炭水化物(ラーメン、うどん、ご飯、パン)を摂るときはそれだけを食べることはしないで他のものと食べ合わせて、血糖値が乱高下しないような工夫が必要です。
Seigoの追記
AGEを体にためないようにはどうすればいいかの実例がいろいろ番組で紹介されましたので、まとめさせていただきました 😅また焼き肉を食べるときにどうしたらAGEを減らせるかの裏技も出てきましたので、先生のコメントと共にまとめました。
しかしやはり焼き肉は食べ方を工夫してもAGEをゼロにできるわけではないので、蒸したり茹でたり(シャブシャル)して食べる方が安心なのだ〜っということが確認できて良かったです。
最後の血糖値を上げない料理の工夫で、番組ではチーズや乳製品との食べ合わせが紹介されていましたが、中性脂肪をどうやって減らすかの工夫は出てこなかったので、その部分はカットさせていただきました。
AGEをためないようにして、いつまでも若々しくいきましょう!
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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