世界保健統計2019年版発表! 貧困国では死亡者の3人に1人が5歳以下であることが判明!

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今回は「2000年以降の世界平均寿命の延びが5.5年になった」というWHOの報告を翻訳しましたのでご紹介します。

ニュースタイトル「医療サービスへの不均等なアクセスは平均余命の格差をもたらす:WHO

WHOの紋章(出典:Wikimedia Commons, By WHOパブリック・ドメイン, Link )


2019年4月4日に世界保健機関(WHO)は2000〜2016年の間に世界の平均寿命が5.5年延びたと発表しましたが、それでも多くの人々にとっては不平等な収入と医療情報へアクセスへの有無が短命につながっていると警告しています。また、国連の保健機関は世界での平均寿命の社会的格差が大きいことをも強調しています。

2000年の世界保健統計の年次報告書によると、2016年に生まれた子供は平均して66.5歳から72歳まで生きると期待されています。

WHOによると、今世紀の最初の16年間で5歳未満の子供たち、特にマラリアやはしか、その他の伝染病でサハラ以南のアフリカでの死亡者数が劇的に減少しました。

1990年代にアフリカの大部分で荒れ狂ったHIV / AIDSの対策が進歩したおかげで、平均寿命も延びています。

しかしWHOは、貧しい国々の進歩にもかかわらず、先進国と発展途上国の間では著しい寿命格差が残っていると述べています。

統計によれば、低所得国の人々は高所得国の人々よりも平均で18歳短命です。

例えば平均寿命は、レソトで52歳、中央アフリカ共和国で52〜53歳であるのに対し、スイスでは83歳以上、日本では84歳以上です。

WHOによると、豊かな国で亡くなる人の大部分は高齢ですが、貧しい国では死亡者の3人に1人が5歳以下の子供です。

イメージ画像(出典:ludiによるPixabayからの画像)

WHOは性別の分析を初めてしました

WHOは世界の健康統計を初めて性別で分類しましたが、女性が男性より長寿が見込めることを明確にしました。

WHOによると出生時は女性よりも男性の方が多く、今年の新生児においては男児が約7,300万人に対し女児は6,800万人でした。

しかし、男児と成人男性については、その生物学的な弱さとより危険な行動によって死亡率が高まる傾向があり、高齢化するにつれてその比率は変化します。

世界規模で2016年に生まれた女児は74.2歳まで生きると予想されます。そして、男児は平均して69.8歳になるだろうとそのレポートは示しています。

女性がより長生きする結果となる理由の1つは、女性は利用可能なヘルスケアをよく使用する傾向があるということです。

男性は医療情報にアクセスせず、治療にも熱心ではない

AIDSの主な症状(出典:Welcome to all and thank you for your visit ! ツによるPixabayからの画像)


医療を受ける態度が男女によって異なることがわかりました。

男性と女性が同じ病気に直面している場面では、女性より男性はあまり医療情報を集めません。

例えば、一般的なHIVの流行しているある国では、HIV検査をして抗レトロウイルス療法を受けるのは女性の方が男性よりもはるかに多いといいます。

同様に、結核患者でも女性患者の方が治療を求める可能性が高いと述べています。

したがって、女性が医療サービスにアクセスできない場所では、男性と女性の平均寿命の差が最も狭くなることはおそらく驚くには当たりません。

女性が妊娠で死亡するケースは医療サービスが不足している低所得国で41人の女性に1人なのに対し、高所得国では3,300人に1人です。

これらは「衝撃的な格差」である、とWHOのデータおよび分析の責任者であるサミラアスマ氏(Samira Asma)は記者団に語りました。

統計によって全体的に見ると、平均寿命が2000年予測の43歳よりも22年の急激な延びが予想されるエリトリアのなどの寿命急伸長地域を含め、ほとんどの国で平均寿命が伸びています。

一方、8年間の紛争で荒廃したシリアでは、平均寿命は2000年の73歳から2016年の63.8歳にと10歳縮まりしました。

一方米国の人々の平均寿命については、2014年の79歳から2年後に78.5歳に落ち込んだことをWHOの数値が示しています。

アスマ氏は、この減少の一部は肥満の蔓延によるものであると述べています。

引用ニュース & データ

🔵 WHOニュース:Uneven access to health services drives life expectancy gaps: WHO

🔵 世界保健統計2019年版(PDF):World Health Statistics 2019

Seigoの追記

全体的に寿命が延びているのはとてもうれしいことですが、収入が低くて早死とか、5歳以下の子の死亡が3分の1もあるというのは悲しい現実です。

アメリカは先進国にもかかわらず2年で平均寿命が0.5歳も落ちるとは・・・。

最後にアスマという方が肥満で寿命が落ちたといっていますが、肥満は2014年より前から問題になっているので、むしろ保険に入れなくなっている人が増えて病院に行くことができない人がのがいることが問題だと思います。

オバマケア施行後は病院に行ける人が増えるのでしょうか・・・

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