「加工食品ばかり食べていると長生きできない」が科学的に証明された!?【最新論文】

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「加工食品ばかり食べていると、長生きできないよ」とよく言われますが、それが科学的に照明されてしまいました〜

今回はその論文と、そこに出てくる基本用語が分かるようにレビュー形式にまとめました。

高齢者における加工食品と短いテロメアのリスク

テロメアの長さ(テロメアの説明は下にあります)は生物学的年齢の指標となり、食物により起こる酸化と炎症が影響する可能性があります。さらに超加工食品(UPF)(これも下に分離の表があります)の消費量は世界中で増えており、いくつかの病気にかかるリスクと関連付けられています。

調査方法

スペインのナーバラ大学によるSUNプロジェクト(1999〜2018年)コホート研究に参加した57〜91歳の平均67.7歳の886人(男性645人、女性241人)が対象です。

136項目の食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いてNOVA分類によって超加工食品を分類しました。超加工食品のエネルギー消費を[ 少ない、少し少ない、少し多い、多い(1日3サービング以上:1日約3回分食べる量以上)の] 4つに分け、テロメアの長さと比較しました。

テロメアの長さは唾液からのDNAでリアルタイムqPCRによって測定されました。

結果

超加工食品を多く食べているグループの特徴:

食べる量が多い食品:少ない食品脂肪、飽和脂肪、多価不飽和脂肪、悪玉コレステロール、塩分、砂糖の入ったドリンク、ファーストフード、加工肉
食べる量が少ない食品:たんぱく質、良質な炭水化物、植物繊維、オリーブオイル、フルーツ、野菜、必須微量栄養素

また超加工食品を多く食べるグループの家族の病歴に 心血管疾患 糖尿病 中性脂肪 などが高い傾向にありました。

超加工食品を多く食べているグループは少ないグループと比べると、テロメアが短い確率がほぼ2倍となりました。

少なく食べたグループと他の3つのテロメアの長さを比較すると、それぞれ29%、40%、82%短くなりました。

興味深いのは、超加工食品を多く食べ運動不足だと うつのリスクが増える こともわかりました。

テロメアとは

テロメアは染色体の両端についていて、染色体を保護する保護キャップのような役割を持つDNA配列のことです。人なら46の染色体の両端にそれぞれついています。

TTAGGGの6塩基が繰り返されて、10000塩基くらいあります。1回分裂するたびに普通50塩基くらいなくなっていき、(テロメアの全長の)半分くらいになってしまうと細胞は分裂できなくなるので、テロメアはよく寿命の回数券と例えられています。高齢になるに従ってテロメアは短くなります。

幹細胞がん細胞などはテロメアーゼというテロメアを作る酵素が活性化していてテロメアを伸ばせるのでほぼ永遠に細胞は分裂できます。しかしテロメアが長ければ不老不死かというとそういうわけでもないですが、テロメアが短いと短命に、長いと長生きにという指標にはなっているようです。

酸化ストレスでテロメアは短くなるという報告があります。(文献

超加工食品とは

超加工食品というと、粉物とかミンチ肉などを油で揚げて・・・とか添加物ガンガンとかいうイメージですが・・・

2010年ブラジルの研究グループにより提唱されたNOVA分類で、グループ4に分類されるもっとも加工度の高い食品のことです。

例えば、ハンバーグソーセージなどの加工肉ドーナツ菓子パンスナックアイスクリーム、そしてマーガリンのことです(下の表を参照)。
NOVA分類
グループ1 全く加工してない、または焼く・搾る・粉末化などの最低限加工した食品 例:野菜、フルーツ、きのこ、穀物、肉、卵、牛乳、水、パスタ、ステーキ、ヨーグルトなど
グループ2 グループ1の食品から家・料理店などで料理するために使う加工食材 例:植物油、バター、砂糖、はちみつ、食塩
グループ3 グループ1とグループ2で作った加工食品(添加物を含む場合もある) 例:野菜や豆の缶詰、フルーツ缶詰、瓶詰、薫製肉、魚の缶詰、作りたてのチーズやパン
グループ4  超加工食品 5つ以上の成分を含んだ大量生産された食品 例:インスタントラーメン、ハンバーグやソーセージなどの加工肉、スナック、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイスクリーム、ソフトドリンク、マーガリン、シリアル、温めるだけで食べられる調理食品

原著論文&参考資料

🔵 原著論文 :Ultra-processed food consumption and the risk of short telomeres in an elderly population of the Seguimiento Universidad de Navarra (SUN) Project
he American Journal of Clinical Nutrition, Volume 111, Issue 6, June 2020

🔵 この論文のレビューと超加工品の説明:Ultra-processed food linked to premature aging (Healthy food guide, Sep 9, 2020)

🔵 タイランドメディカルニュースによるこの論文のレビューと関連ニュース:Epigenetic Changes Linked With Aging Witnessed As Telomeres On DNA Are Shortened As A Result Of Junk Food Consumption Thailand Medical News, Sep 1, 2020)

🔵 NOVA classification systemについて:Ultra-processed foods, diet quality, and health using the NOVA classification system
Food and Agriculture Organization of the United Nations, 2019

  seigoの追記

加工食品は結構酸化しているので、やはり体が酸化しないようにグループ4の食品(ハンバーグやソーセージ、ドーナツ)をできるだけ控え、野菜や果物を多く摂ることがテロメア(DNAの末端)を短くしないというか寿命を縮めない最善の方法なのでしょう。

それと抗酸化物質のサプリを摂っておけばかなり健やかに過ごせそうですね。

レスベラトロールという抗酸化物質はテロメアの短縮を防ぐことが証明されています。ぶどうに多いポリフェノールで、とても強い抗酸化物質です。長寿遺伝子サーチュインを活性化することでも有名です 🤗

以下の記事には抗酸化物質のランキングトップ10に引用文献がついていますので頭も良くなり(知識がつく)ます。ご参考までに 👇
(レズベラトロールは第4位です)

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