アセスルファムカリウムの危険性は? 発がん性があるとなぜ言われるか?

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甘さ控えめなスイーツやドリンクなどの食品にアセスルファムKが入っていることがよくあります。

アセスルファムK・・・甘味料っぽくない名前の甘味料、一体どんなものなのでしょうか?

いろんな食品に添加されているアセスルファムカリウムとはどのようなものなのか?

アセスルファム・カリウム(K)の構造(出典:Wikimedia Commons, By NZLS11Own work, CC0, Link


アセスルファムKと書いてあることが多いですが、Kはカリウムの略です。
すごく化学物質っぽい名前のこの甘味料は、もちろん人口の甘味料です。

なんとショ糖の200倍の甘さがあるのだそうです。
ゼロカロリーで血糖値を急激にあげないので、ダイエット食品や低糖質、甘さ控えめの食品で最近よく見かけます。

アセスルファムK発見の歴史

イメージ画像(出典:Bruno GlätschによるPixabayからの画像)


1967年にドイツ人の化学者によって偶然発見されました。化学的には酢酸由来のアセスルファム環を合成してから、これを水酸化カリウムで中和することでできます。白色の結晶性の粉末です。

日本では2000年4月に食品添加物に指定され、2008年には医薬品添加物にも指定されました。

甘味については、ショ糖に比べると甘味の立ち上がりが早いがすぐに消えていくような感覚です。しかし後味に苦みを感じることもあるので、アスパルテームのような後を引く甘みや、甘みがまろやかなスクラロースなどの他の甘味料と合わせることが多いようです。

また、アスパルテームと違って熱や酸(PH3~7)や活性酸素に強いので、パンやクッキー、清涼飲料などにもよく使われます。甘味を早く感じて後に引かないので、キレの良い甘味料として活用されています。

アセスルファムKは体内で代謝されないので分解されずエネルギーに変わることがありません。そのためゼロカロリーなのです。

アセスルファムKは海外で「サネット(ブランド名)」と言われる、有名な人工甘味料です。甘味の特徴と合わせてアスパルテームよりも安いので、コストを低く抑えられるので食品会社から好まれています。

アセスルファムカリウムの用途と使用規格基準とは?

イメージ画像(出典:Julia NowakによるPixabayからの画像)


アセスルファムKはJECFA〔 WHO(世界保健機関)・ FAO(食糧農業機関)合同食品添加物専門家会議 〕で安全性が確認されています。

1990年の会議で、1日の摂取していい量は0-15mg/kgとなりました。

代表的な食品の製品1kg当たりの添加量の基準は、
・果実酒、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料などは1kg当たり0.50g以下
・アイスクリーム類、ジャム、たれ、漬物などは1.0g以下
・あん類、菓子類や生菓子などは2.5g以下
・コーヒーや紅茶に加える砂糖代替の食品では15g以下
・栄養機能食品(錠剤に限る)は6.0g以下、
その他の食品では0.35g以下と規定されています。

(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団より)


アセスルファムKの危険性について

当初から発がん性の疑いがあった

まず最初に1970年頃に安全を確認する試験が行われました。結果はラットでがんを起こす可能性があるというものでした。しかし量や実験期間が短いなどの不適切な点がいくつか指摘され、発がん性は疑問視されました。〔参考文献:人工甘味料アセスルファムカリウムに必要な試験 (英文), 2006年〕

とはいえ、発ガン性がないと証明されたわけではありません。さらに体内でアセスルファムKが分解するとアセトアセトアミド(acetoacetamide)という物質ができ、甲状腺にダメージを与えるという結果もラットうさぎイヌででています。

製造過程で塩化メチレンという発がん性物質が使われる

またアセスルファムKは製造過程で塩化メチレン(ジクロロメタン)が溶媒として使用されています。塩化メチレンは2014年に国際癌研究機関(IARC)の発癌リスク評価でヒトに対する発癌リスクが「疑われる」グループ2B→「おそらくある」グループ2Aへランクアップされてしまった危険な化学物質です。

副作用

アセスルファムKの副作用として 吐き気 頭痛 肝臓 腎臓の機能障害 視力の問題 うつ病 が報告されており、恐らくは発ガン性や低血糖症にも関係しているかもしれません。

2013年にはマウスにアセスルファムKを加えた水とただの水を与えて次の結果が出ています。ここの結果の多くはアルツハイマーなどの神経変性疾患と関連もあるそうです。

2013年のマウスにアセスルファムKを与えた研究の結果
🔴 非常に強く甘みに依存するようになった。(水と比べて14倍)
🔴 脂質代謝に関係するアディポカインが上昇
🔴 総コレステロールLDLHDLの統計的に有意な上昇
🔴 認知記憶機能の低下
🔴 ATPの産生低下神経保護活性の低下細胞生存率の低下

参考文献:長期人工甘味料アセスルファムカリウム治療はC57BL / 6Jマウスの神経代謝機能を変化させる(英文), 2013年(オープンアクセス;論文の全文が無料で読めます 👍)

🔴 厚生労働省が発表しているラットの実験結果では、大量に摂取した場合にのみ死亡例が認められています(「アセスルファムカリウムの指定について」薬事・食品衛生審議会資料)。

🔴 また妊娠したラットに摂取させたときには、子供にも影響が出ることも分かっています。このことから、妊娠中や授乳中はなるべく摂取を避けた方がよいでしょう。

アセスルファムKを0%、0.3%、1%、3%与えたイヌの実験では、0.3%のアセスルファムKから白血球が減少して好中球が増え、1%でGPTが増え、3%でGPTの増加(肝機能が悪いという指標)とリンパの減少が認められました。それで3%(900mg/kg体重/日)を無毒な量と考えられています(同上の引用「アセスルファムカリウムの指定について」)。

※ Seigoの補足:3%でGPTが増加して肝機能は低下しているのに、無毒と評価されているのは意味が分かりません 😠

実はアセスルファムKは人工甘味料の中で一番科学的に安全性が確認がされていません。そして最初の研究でのがんとの関連もあるので、米国公共科学センター(Center for Science in the Public Interest)は危険な可能性があるので避けるべきであるとしています。

アセスルファムカリウムの摂取量の目安について

厚生労働省は、動物実験の結果からアセスルファムカリウムの使用制限を設けています。つまり、アセスルファムカリウムを摂取して有害な影響を及ぼさない最大の量は、1日に体重1kg当たり1500mgです。そこで、この無毒性量から安全を考慮して、1日当たりの摂取許容量をその100分の1である体重1kg当たり15mgと定めています。

体重が50kgの人は、1日に750mgが限度です。清涼飲料水の場合のアセスルファムカリウムの添加量の上限は、1kg(1リットル)当たり0.5g(500mg)ですから、この1リットルのボトルを1本以上飲んでしまうと簡単に1日の摂取量を超えてしまうことにもなります。いろんな食品に入っていることがありますので知らないうちに多く摂ってしまっているので飲み過ぎないように注意が必要です。

 

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