牛乳を飲んでいる妊婦はその子供がADHDを発症する可能性が高い!? (2019年最新論文)

ニュース/レビュー

昨日の記事に続いて農薬クロルピリホスのニュースをお伝え致します。昨日はカリフォルニア州だけがこの農薬の禁止に踏み切ったというニュースでした。

今回はエモリー大学が牛乳の残留農薬を調べていたところこのクロルピリホスが多くの牛乳で見つかったとのことです。しかしこのクロルピリホスが入っていない種類の牛乳も公開しています。このクロルピリホスは次のような障害を引き起こす可能性があるそうです:
ADHD 子供のIQ低下 言語障害 記憶障害 行動障害 感情を制御する脳の部位への障害 

この論文をオーガニックセンターという情報サイトがプレスリリース(英文)として分かりやすく解説しております。今回はそれを翻訳しましたのでご紹介します。(翻訳のプロではないので読みづらかったらすみません。

また発表された論文はオープンアクセスですので、どなたも無料で全文が閲覧できます。リンクを以下のレビュー記事の後に貼っておきます。
→ 最近はGoogle翻訳の性能が良くなってスムーズな日本語に翻訳してくれるようになってきました。(時々変ですが)ご活用下さい。(Google翻訳のページはこちら

牛乳や農産物中に含まれる脳に損傷を与えるクロルピリホスを避ける方法

英文執筆者:Grace Francese (Communications Intern)

あなたは多くの市販の(農薬使用の)オーツ・シリアルに悩ましい量の発がん性をもつ農薬「グリホサート」が含まれていることをご存知かもしれません。しかし他の有毒な農薬子供たちの朝食に含まれているかもしれません。オーガニックセンター※1(The Organic Center)による新しい研究から、有機※2でない(一般の)牛乳の約60%に農薬科学者がとても安全とはいえない量の残留農薬「クロルピリホス」の混入が示されています(オーガニックセンターのプレスリリース)。

Seigoの補足
※1 オーガニックセンターは米国ワシントンDCを拠点とする「オーガニック食品と農業に関する科学的研究のための情報発信サイト」です。(オーガニックセンターのHPはこちら

※2 有機の牛乳とは、〔人工成長ホルモンや人工的な飼料(牧草以外の動物の肉などを与えて早く太らせようとエサ。抗生物質を含む場合もある)などを使用しない〕昔ながらの自然の(農薬を使わない)草木の生えた牧場で育てられた牛を利用していて、そこでとれた牛乳のことを指す場合が多いです。

しかし買い物リストをちょっと変更するだけで、クロルピリホスに汚染されている可能性が最も高い食品を避けることができます。以下にこの化学物質についてあなたが知っておいたほうが良いことをあげておきます。

危険ではあるが合法

クロルピリホス神経毒で、神経系や脳に影響を与えます。ほんの少しの曝露でも新生児や子供たちに治らない健康障害を起こす可能性があります。これらの影響として、 子供のIQ低下 脳の言語障害 記憶障害 行動障害 感情を制御する脳の部位への障害 があげられます。南デンマーク大学による新しい研究は、妊娠中の女性がクロルピリホスに接触したり食したりした場合、その子供が ADHD を発症する可能性があることを見出しています(南デンマーク大の研究レビュー)。

毎年何百万ポンド(約2500トン)ものクロルピリホスが散布されているため、ほとんどのアメリカ人は牛乳や果物、その他の農産物を通してクロルピリホスにさらされています。環境保護庁(Environmental Protection Agency;EPA)の調査によると、乳児や発育中の胎児はEPAの基準で安全とされる量の約5倍のクロルピリホスにさらされ児童はEPAの基準の11~15倍ものクロルピリホスを摂取しています。

クロルピリホスの構造(出典:Wikimedia Commons, by Benjah-bmm27, Link


それにもかかわらず、トランプ政権下のEPAは2017年、科学を無視して農薬業界の味方をし、クロルピリホスの禁止案を取り消しました。現在EPAは少なくとも5年は、牛乳や農産物のクロルピリホスの排除に動くことはないでしょう。EPAがクロルピリホスの再検討を待っている間に、この化学物質はおよそ3000万ポンド(1万5千トン)が作物に散布され、米国中の子供たちの健康を危険にさらすことになるでしょう。

EPAがクロルピリホスを禁止できなかったことは、農業労働者とその家族にさらに有害な影響をもたらします。ガーディアン紙(The Guardian)によると、国内で最も多くクロルピリホスを使用するカリフォルニアのセントラルバレーの親たちは、農薬の漂う雲が学習障害や注意力欠如障害など子供の慢性的な病気引き起こしていることを恐れています(ガーディアン紙の記事)。彼らはただなすすべがありません。

母親の5人に1人は「これが子供たちにとって危険なことはわかっています、でもどうしたらいいのでしょうか?」と述べています。

チリから輸入された桃にクロルピリホス汚染が多い(桃のイメージ写真の出展:by すしぱく/PAKUTASO)

家族の安全を

EWGは現在上院で審議中の法案も含め、クロルピリホスの完全な禁止を支持しています。また、スーパーに残留クロルピリホスのある食品の供給をやめるよう強く求めています。

農薬が禁止されるまでは、農薬に汚染された農産物や牛乳をなるべくオーガニックに切り替えることによって、食品から農薬を排除するしていきましょう。残留クロルピリホスは輸入の農産物でよく検出されるので次のものは避けましょう:

🔴 チリから輸入された桃やネクタリン

🔴 メキシコからの輸入ピーマンや唐辛子

🔴 米国にあるコリアンダーは国産、輸入とも(避けましょう)

ーーー 翻訳ここまで ーーー


引用ニュース & 原著論文

🔵 英語ニュースHOW TO AVOID BRAIN-DAMAGING CHLORPYRIFOS IN MILK AND PRODUCE (EWG’s Children’s Health Initiative) JULY 15, 2019

🔵 オーガニックセンターのプレスリリースWhat’s in your milk? Choose organic for the cleanest milk, says new studyThe Organic Center)Jun 26, 2019

🔵 原著論文オープンアクセス:全文が無料でご覧になれます): Production-related contaminants (pesticides, antibiotics and hormones) in organic and conventionally produced milk samples sold in the USAPublic Health Nutrition. ,Volume 22, Issue 16 November 2019 , pp. 2972-2980, 2019 )

→ 最近はGoogle翻訳の性能が良くなってスムーズな日本語に翻訳してくれるようになってきました。(時々変ですが)ご活用下さい。(Google翻訳のページはこちら

Seigoの追記

オーガニックセンターのプレスリリースでは論文の内容を上手にまとめてありましたので、その翻訳を以下に示します。

原著論文のデータのまとめオーガニックセンターの記事より翻訳)

🔵 クロルピリホスアトラジンペルメトリンなどの残留農薬は、従来のサンプルの26〜60%で見つかりましたが、有機牛乳サンプルには見つかりませんでした 物議をかもし使用が制限されている農薬クロルピリホスの残留物は、普通の牛乳サンプルの59%に現れました。

🔵 牛成長ホルモン(bGH)残留レベルは、従来の牛乳では有機牛乳よりも20倍高いことが判明。

🔵 抗生物質の残留物は、従来の牛乳サンプルの60%で検出され、有機牛乳サンプルには検出されませんでした。 重要なことに、従来のサンプルの37%がスルファメタジン陽性、26%がスルファチアゾール陽性であり、これらはいずれも泌乳中の乳牛で長い間違法でした。 さらに、従来のサンプルの1つには、連邦政府の許容限度を超える残留レベルのアモキシシリンが含まれていました。

たくさんの種類の農薬が牛乳に残留していることが、この論文で明らかにされました。

また牛成長ホルモン(bGH)のレベルが普通の牛乳では有機牛乳に比べて20倍も高かったのは異常ですね。やはり牛が早く成長するために注射している人工牛成長ホルモン(bGH)が牛の乳内にも入り込んでいるためなのか、かなり高濃度で見つかっています牛成長ホルモン(bGH)人の成長ホルモンと構造が類似しているため、人がその牛乳を飲めば(米国人のように)異常に成長が早く進んだり(太ったり)するようです。またbGHやIGF-1の濃度が高いと 乳がん の確率が高くなるという研究論文もありますので注意が必要です。

米国では牛乳の悪いところがどんどん明らかにされていますが、日本は逆に骨粗しょう症予防に良いなどと相変わらずテレビなので宣伝しているところが、対照的な動きです。

クロルピリホスは日本でも使われている

昨日の記事でカリフォルニアがクロルピリホスを禁止することを決定したことをお伝えしましたが、日本ではまだまだのようです(去年にクロルピリホスの農薬評価書が発表されているくらいですからガンガンにこの農薬を使っているようです)。日本がクロルピリホスを禁止するのは、少なくとも米国政府が禁止を決めてから「その後」ということになりますので、いつになるか分かりません。私たちは自衛策をとる必要があるでしょう。

日本もアメリカのように有機の牛乳が必要

大切な事は私たちはこういう農薬の性質をよく知り、危険な農薬が入っている可能性のある商品は(売っている商品には「危険な農薬入り」とは書いてありませんが)なるべく購入しないようにすることから始めなければならないでしょう。

上記のまとめでも書いてありましたが、米国の牛乳の56%にクロルピリホスが検出されたとありますので、日本の場合もかなりの確率で混入していることが予想されます皆さんが有機の牛乳を買うようにすれば、自然と市場は変わっていくはずです。売れなければ生産者が変化するしかないからです。

最後に、日本で売っている有機の牛乳やグラスフェッド(自然の牧草で育てられた)乳製品を売っているところを、数は少ないですが見つけましたので、そのリンクを以下に貼っておきます。

日本でも手に入る有機やグラスフェッドの製品


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