果糖ぶどう糖液糖(フルクトース)の過剰摂取は腸漏れを起こし脂肪肝を導く!? (最新論文)

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果糖ぶどう糖液糖、米国ではハイフルクトースコンシロップと呼ばれますが、これには遺伝子組み換え食品(GMO)であるトウモロコシ(米国のトウモロコシの90%以上はGMO)から異性化という製法を使って作られた自然でないフルクトースがたくさん含まれています。

前回はフルクトースの害の研究がフィラデルフィアから出されましたが、今回はサンティエゴからです。

フルクトースの過剰摂取は腸漏れを起こし、脂肪肝につながる可能性があります

要約
カリフォルニア大学サンディエゴ校によるマウスの研究で、ハイフルクトースコーンシロップHFCS異性化糖果糖ぶどう糖液糖による腸のバリアの破壊を防ぐことで、 非アルコール性脂肪性肝疾患 ( NAFLD ;non-alcoholic fatty liver disease)いわゆる 脂肪肝 予防できる可能性があることが分かりました

アメリカの様々な食べ物に入っているフルクトースの摂りすぎは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を引き起こす可能性があり、米国では 3人に1人 とかなり多いです。しかし今までの見解とは逆に、フルクトースが腸に行って、腸内細菌の毒から保護する上皮バリアを壊すと、肝臓に悪いと今回の研究で報告しています。この研究は Nature Metabolism 誌に掲載されました。

カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のマイケル・カリン博士は「 脂肪肝 は、世界でも多い慢性の肝臓病です。肝硬変、肝癌、肝不全、死亡などのより深刻な状態に進行することもあります。この発見は肝障害の発生を防ぐことができる方法を示しています。」
米国ではハイフルクトースコーンシロップが取り入れられ、フルクトース消費量は1970年代から急増しました。ハイフルクトースコーンシロップはシリアルや焼き菓子からソフトドリンクまで加工食品に広く使われている安いシュガーです。

動物や人の色々な研究で、ハイフルクトースコーンシロップ消費量の増加は、肥満の増加や糖尿病、心臓病、がんなどの多くの炎症性の病気との関連が示されています。しかし米国食品医薬品局(FDA)は現在、ショ糖やハチミツなど甘味料と同様にそれを規制し、適度な量を摂るようにアドバイスしています。
ただこの新しい研究では、 脂肪肝 におけるハイフルクトースコーンシロップの仕組みやリスクが判明しました。「干しイチジクやデーツに多いフルクトースが 脂肪肝 を誘発することを古代エジプト人は知っておりフォアグラを作るためにアヒルやガチョウにドライフルーツを食べさせていました。 」とカリン博士は言いました。
「最新の生化学と代謝分析により、 脂肪肝 を起こすような肝臓の脂肪の増える率は、フルクトースがグルコースより2〜3倍強いことが明らかになりました。そしてハイフルクトースコーンシロップの入ったソフトドリンクの消費量の増加は、 脂肪肝 の爆発的な増加と対応しています。」

フルクトースは肝臓と腸で作られるフルクトキナーゼという酵素によって分解されます。マウスモデルで腸の細胞で過剰なフルクトース代謝が腸のバリア(細菌や毒素などが腸から血液中に漏れるのを防ぐ粘液で覆われ上皮細胞の密集した層)を保つタンパク質の産生を減らしてしまうことを発見しました。
「したがってバリアの透過性を高めることで、フルクトースの過剰摂取は内毒素血症という慢性炎症状態を起こす可能性があります。これは実験動物と子供の 脂肪肝 の両方でも報告されています」と筆頭著者のJelena Todoric MD.PhDは述べています。

この研究で、肝臓に達したエンドトキシンが炎症性サイトカインを増やし、フルクトースとグルコースの脂肪酸沈着への変換を刺激することを発見しました。

「フルクトースが腸で悪いことをするのは非常に明白です。そして腸のバリア機能の低下を防げば、フルクトースは肝臓にほとんど害を与えません。」とカリン博士は言いました。

マウスにフルクトースと脂肪を大量に与えると、深刻な健康への悪影響がでることに研究者は注目しました。「これはアメリカの青年がハンバーガーやフライドポテトなどのカロリーの高い食品とともにフルクトースから1日あたりカロリーの最大21.5%を摂取する相対的なフルクトース摂取量の95パーセンタイルを模倣した状態です。」とカリン博士は述べています。
興味深いことに、フルクトースの摂取量が特定のしきい値を下回ると、マウスに悪影響が見られないことがわかりました。これはフルクトースの過剰で長期的な摂取が健康リスクになることを示唆しています。フルーツを普通に食べる分には大丈夫です。

「残念ながら多くの加工食品にはハイフルクトースコーンシロップが含まれており、ほとんどの人は実際に摂ったフルクトースの量がわかりません。教育と意識の向上がこの問題の最善の解決策ですが、重症の 脂肪肝 に進行した人にとってこれらの発見は、腸バリアを治すことで将来の治療への希望を提供します。」とカリン博士は述べています。

参考ニュース&文献

🔵 プレスリリース:Excessive fructose consumption may cause a leaky gut, leading to fatty liver disease (UC San Diego Health)

🔵 原著論文:Fructose stimulated de novo lipogenesis is promoted by inflammation
Nature Metabolism (2020). DOI: 10.1038/s42255-020-0261-2

seigoの追記

前回のフルクトースの研究と共通している点は、たくさんフルクトースを摂れば腸が上手く働くなり〔今回の論文では 腸漏れ リーキーガット症候群 とも呼ぶ)が起きてしまい〕、フルクトースが十分代謝されないまま肝臓にいくと、 脂肪肝 を導く可能性が非常に高いということでしょう。

フルクトースの害の報告が続々と続いています! 闇の国家による情報隠蔽が上手くいかなくなっている証拠です! これから日本のお店で売っているほとんどの食品はステルス毒(ソッと入れてある毒のことをこのサイトではこう呼んでいます)が入っていることが曝露されていくことでしょう 😱

とりあえず、果糖ぶどう糖液糖やフルクトース製品は食べないほうが良さそうです。GMOの心配もありますし 😅

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