ワインのアレルギー表示は義務化されたの? グルテン混入に注意

グルテンフリー

今回はHelthlineというニュースサイト(英文)に「ワインがグルテンフリーか?」というレビューが、学術論文の引用付きで発表されましたので、その和訳をご紹介します。

文章の終わりに数字が付加されている場合は、その研究の原著論文を閲覧できるようになっております。

ぜひお役立て下さい。

ニュースタイトル「ワインはグルテンフリー?」

ミシシッピ州の管理栄養士 マーシャ・マックロック(Marsha McCulloch, MS, RD)による報告です(2019/2/18)。

グルテンは小麦、ライ麦や大麦に含まれているタンパク質で、セリアック病やグルテンにアレルギーのある人は食べないように注意する必要があります。アメリカやその他の国ではボトルのラベルに成分を表記することは義務づけられていないので、購入したワインがグルテンフリーかどうかを判断するのは少し難しいです(1, 2)。ワインはもともとグルテンフリーですが、メーカーによっては最後の工程でグルテンを加えている可能性もあります。この記事ではワインの製造方法と、グルテンフリーというステータスにどう影響するのかについてご紹介していきます。

ワインの原料はグルテンフリー

ワインは大抵ブドウ、時にはベリーやプラムといった他の果物から作られており、それらは全てもとからグルテンフリーです (3)。

以下はブドウを原料のベースとした様々なワインの製造工程になります(1, 4)。

1. 潰して絞る
ブドウから汁を絞り出す工程です。白ワインを作る際は色や香りが変わってしまわないよう、早急にブドウの皮を除いて搾り出されます。赤ワイン皮ごと一緒に絞り出すことで、色も香りも魅力的に仕上がります。

2. 発酵
グルテンフリーである酵母(イースト)の働きによって、ブドウに含まれる糖がアルコールに変わりますスパークリングワインはシュワシュワさせる為に2回の発酵を経て作られています。シェリー酒のような酒精強化ワインには醸造アルコール(食用に用いられるアルコール分)が含まれております。醸造アルコールもグルテンフリーです。

3. 清澄(せいちょう)化
濁っているワインを澄み切った状態にします。このように透明度の高いワインを作るのに用いられる工程が清澄です。
清澄は不純物を一旦結合させ、それらが沈殿してから上澄みのみを取る手法です。様々な清澄剤が使用されます。

4. 熟成と貯蔵
ワインはボトリングされる前に、ステンレススチール製タンクやオーク樽などの容器の中で熟成されます。二酸化硫黄を含んだ安定剤や保存料が入っている可能性がありますが、普通はグルテンフリーです。

このようにワインの原料はグルテンフリーですが、グルテン入りの混成物を製造工程の中で入れている可能性もあります。

【要約】
ワインはもともとグルテンフリーであるブドウや他の果物から作られています。しかし、中には製造・貯蔵過程でグルテンを添加している可能性もあるので、懸念すべき点ではあります。

清澄の際に出てくる可能性のある混成物

清澄はたんぱく質や植物性化合物、酵母(イースト)など不要な物を取り除くための工程です。濁ったワインを澄み切った状態にし、香りと味を良くする為に行います (1)。

清澄剤と不純物が結合し、ボトルの底に沈むので、簡単にろ過して取り除かれます。

卵白や乳たんぱく質、魚肉たんぱく質は清澄剤として使用されます。偶然にも、これら全てグルテンフリーです。菜食主義者がベントナイト(粘土)のような、ビーガンに優しい清澄剤を使うこともあります (1)。

清澄にグルテンが使用される可能性もありますが、めったにありません。
グルテンが清澄剤として使用される時は、貯蔵容器の中でグルテンが沈殿し、ワインを濾してからボトルに移し替えます。

研究では、清澄した後の残留グルテンは2PPM つまり0.002%を下回ることを示唆しています。これはアメリカ食品医薬品局(FDA)が定めたラベルにグルテンフリーと表示するための限界値です(5, 6, 7, 8)。

しかし、セリアック病患者のごく一部の人たちは0.002%未満という微量のグルテンにも影響を受けやすいです。ですので、清澄に何を使用しているのかワイン醸造所に問い合わせてみるか、グルテンフリーが保証されたブランドを購入するようにしましょう(9, 10)。

アメリカで販売されている大抵のワインはアルコール・タバコ税貿易管理局(TTB)で規制されています。
アルコール含有量7%以下のものはアメリカ食品医薬品局(FDA)によって規制されております(11)。原料にグルテンが含まれておらず、かつアルコール製造の際にもグルテンの二次汚染を避けるよう注意が払われた場合、TTBはグルテンフリーのラベルを認証します (12)。

【要約】
一般的にベントナイトだけでなく、卵や牛乳、魚のたんぱく質も清澄剤として使用されます。時折グルテンも使用されることがありますが、ろ過した後なので微々たる量になります。

熟成と貯蔵の際に出てくる可能性のある汚染物

ワインを熟成し、貯蔵するのにステンレススチール製のものが人気ですが、他にも様々な種類の容器があります (1)。
古くからあるものであまり一般的ではないですが、オーク樽を容器として使い、上部を小麦ペーストで密閉する貯蔵法もあります。この小麦ペーストにはグルテンが含まれていますが、危険性は低いです。
例として、グルテンフリーの監視機関が、小麦ペーストで密閉した樽の中で熟成した2杯の異なったワインの濃度を調べました。含んでいたグルテンはどちらも0.001%未満であり、FDAが認めるグルテンフリー商品の基準値を満たしていました。
今やパラフィンワックスで樽を密閉することが多いですが、封止剤に何を使用しているのかワイン醸造所に念のために問い合わせて確認を取っておきましょう。

【要約】
ステンレススチール製が人気の一つですが、ワインは熟成の際に様々な容器に入れられている可能性があります。あまり多くはありませんが、小麦ペーストを使ったオーク樽に貯蔵されることもあります。しかし、含まれるグルテンの量はだいたい最小限です。

ワインクーラーにグルテンが含まれている可能性

1980年代にワインクーラーという飲み物が人気になりました。昔は少量のワインにフルーツジュースや炭酸飲料、砂糖を混ぜた作っていました。ワインクーラーも大抵はグルテンフリーでした。
しかし1991年にアメリカでワインの税金が大幅に上がり、ほとんどのワインクーラーが甘くてフルーティーな麦芽飲料に作り変えられました。麦芽飲料はグルテンを含む穀物の大麦からできています(13)。



このフルーティーなドリンクはモルトクーラー、あるいは麦芽酒と名付けられていますが、ワインクーラーと間違えやすいです。このような飲み物はグルテンが含まれているので、セリアック病やグルテンアレルギーの方は避けるべきでしょう (14)。

【要約】
ワインクーラーと呼ばれたフルーティーな飲み物は大麦から出来たモルトクーラーとして大幅に作り変えられました。大麦はグルテン入りの穀物なので、グルテンフリーな食事を心がけている方は麦芽酒を避けたほうが良いでしょう。

ワインで具合が悪くなるその他の理由

グルテンを避けてもワインを飲んだ後、頭痛や消化不良を起こしたり、その他の症状を患った経験のある人は、以下のようなグルテン以外の原因があることが考えられます。
・血管の拡張
アルコールを飲むと血管が拡張し、血管を覆っている神経線維が外側に伸びてしまいます。これが脳の中で起きると、頭痛の原因になります(15)。
・炎症
クローン病潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患を抱える人にとってアルコールは腸の炎症を促進するものになる可能性があります。セリアック病患者の中にも炎症性腸疾患を抱える人はいます (16, 17, 18)。
・ヒスタミンとチラミン
発酵の過程で生成された副産物は頭痛や消化不良の原因になり得ます。これに敏感な体質の人もいます。赤ワインは白ワインの最大200倍のヒスタミンを含有している可能性があります (15, 19, 20, 21)。
・タンニン
ワインはタンニンやフラボノイドなど、頭痛を起こす可能性のある植物性化合物をある程度含んでいます。赤ワインには通常、白ワインの20倍ものフラボノイドが含まれています (15, 22)。
・亜硫酸塩
亜硫酸塩は赤ワインにも白ワインにも保存料として加えられていますが、総量が0.001%以上の場合はラベルに明記する必要があります。亜硫酸塩はぜんそくや、場合よっては頭痛の要因にもなりうる化合物です (1, 22, 23)。
・アレルゲン
清澄剤の中には牛乳や卵、魚からできているものもあります。アレルギー反応を引き起こすほどの量ではありませんが、原料を使った加工方法は様々です。食べ物とは違い、アレルゲンをワインのラベルに表記する必要がありません (1, 24, 25, 26)。

【要約】
ワインはグルテン以外にも、敏感な人間の身体において頭痛や消化不良の引き起こすきっかけとなりうる化合物をたくさん含みます。

結論
ワインはもともとグルテンフリーですが、清澄の段階でグルテンを使用したり、小麦ペーストで密閉したオーク樽で熟成したりと、中には微量のグルテンを含む工程がある可能性もあります。
もしあなたが微量でもグルテンに敏感な体質なのであれば、そのワインがどのように造られているのかをワイン醸造所に確認を取るか、あるいはグルテンフリーが保証されているワインを購入するようにしましょう。

引用記事

🔵 英語ニュース:Is Wine Gluten-Free?(healthline.com)

Seigoの追記

ワインはグルテン入ってるわけないと思いきや、製造過程でグルテンの入ったものを使うこともあるようですね。

とはいえ出来上がったワインにはほとんど入ってないです。

小麦を使ってなさそうな食べ物でも一応ラベルにグルテンの表示義務がないものもあるので、

セリアック病の方は尋ねた方が良さそうです。

ワインはグルテンより防腐剤のほうが気になる

個人的にはワインの防腐剤として入っている酸化防止剤が気になります。

それは亜硫酸塩ですね。

どのワインにもこの亜硫酸塩がこっそり入っていて困ります。

外国から来る高級ワインにもバッチリ防腐剤がはいっています。

ワインを製造すると自然にできてしまう上にフランスでは添加が義務付けられています。

亜硫酸塩はコンビニ弁当にも入ってたり防腐剤以外に漂白剤としてドライフルーツに入っていたりします。

頭痛肝臓の問題のほかアレルギーを起こすことが知られているのでなるべく取りすぎないようにしたいものです。

私はワインを飲むと頭痛がするのでなぜなのかなっと思っていたら、おそらくこの亜硫酸塩が派いているためなのでしょう。

機会があればワインの産地を訪れて、亜硫酸塩の入っていないワインを飲んでみたいものです。

ネットから手に入る亜硫酸塩・無添加のワイン


 

 

 

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