お蕎麦(そば)の三大健康効果 : ❶高血圧予防, ❷免疫力アップ, ❸便秘解消のまとめ

テレビ速報

今回は2018年10月16日放送『この差って何ですか?』の「そばの食べ合わせによる健康効果の差」をまとめさせていただきました。

今回の講師である池田清和先生(神戸大学院・名誉教授)によりますと、
そば高血圧や動脈硬化、心臓病など様々な病気を予防できるとても健康効果の高い食べ物なのです。どのような食べ物をトッピングするかによってそばの健康効果を倍増することができるのです。」ということです。

そこでそばの健康効果である「高血圧予防」「免疫力アップ」「便秘解消」について、何と食べ合わせるとより効果的なのか、クイズ形式で楽しく解説していきます。

健康長寿と「そば」は関係はあるか?

そばの産地である長野県は、男性の平均寿命が全国2位(81.75歳;1位 佐賀, 3位 京都:厚生労働省 平成27年度 都道府県別生命表の概況より)、女性の平均寿命は全国1位(1位 岡山, 3位 島根)です。

健康長寿の理由の1つがそばだと言われているのです。

そばの高血圧予防

そばは「高血圧」をはじめとする様々な血管の病気を予防するのに効果的な食べ物です。
その理由はそばに含まれる「ルチン」のおかげで、次の2つの効果があります。

🔵 老化によって弾力がなくなった血管を修復する
🔵 血管の壁にこびりついて血流を悪くする「悪玉コレステロ ール」を取り除く

➡ その結果、血流がスムーズになり血圧を下げる効果が期待できるのです。
さらに血流が良くなることで脳梗塞や心筋梗塞を予防するのです。

クイズ:ルチンがもつ高血圧予防効果をより高める食材は? A. ネギ  B. のり  C. 大根おろし

答え:C. 大根おろし

池田先生:大根おろしにはビタミンCが多く含まれていてルチンの働きを活性化する働きがあるからです。
「すだちそば」(すだちはみかんに似ていて表面が緑色のフルーツ;これを輪切りにしてそばの上に盛り付けたそば)もビタミンCがいっぱいなので良いです。

 注意 
大根をおろした後はビタミンCが徐々に減っていき1時間後に半分になってしまいます。大根をおろした後はできるだけ早く食べましょう。


クイズ:そばには色の白い「白いそば」と黒っぽい「黒いそば」がありますがどちらがルチンを多く持っているでしょう。

答え:黒いそば

池田先生:「白いそば」は、そばの実の真ん中の部分を多く使って麺にしています。一方、「黒いそば」は皮の近くまで全体を製粉しいます。ルチンなどのいろいろな成分はそばの外側の方に多く含まれるため、黒いそばの方が雑味は少しありますが、栄養的には優れています。そのため「黒いそば」の方が「高血圧予防」に効果的といえます。

そばによる免疫力アップ

「そば」の「免疫力アップ」効果を生み出しているのが「LPS」という成分です。
(LPS(Lipopolysaccharide)はウィキペディアではリポ多糖と訳されています。)

体内に「ウイルス」や「細菌」などが入ってくると、通常は「免疫細胞」が退治してくれますが、不規則な生活やかたよった食事を続けていると「免疫細胞」の働きが弱くなってしまい病気になりやすくなります。しかしそばに含まれる「LPS」は弱ってしまった「免疫細胞」の働きを活性化し「ウイルス」や「細菌」を退治する効果がより期待できるのです。

クイズ:LPSがもつ免疫力アップ効果をより高める食材は? A. なめこ  B. 山芋  C. 生卵

答え:A. なめこ

池田先生:「なめこ」には「βグルカン」という成分が含まれていて、「LPS」 と「βグルカン」が一緒になると「免疫細胞」がさらにパワーアップして非常に強くなります。その免疫力は「そばだけ」を食べた時と比べると2倍以上にもなります。「なめこ」以外のキノコにも「βグルカン」は含まれている食材は「しめじ」「まいたけ」があり、色々なきのこを入れた「きのこそば」は「免疫力アップ」に非常に良いです。

そばによる便秘解消効果

そばは「便秘解消」にとても効果的です。なぜならそばには「食物繊維」がたくさん含まれていて、そばと同じ主食である「ご飯」や「うどん」と比べてみるとなんと2倍以上も「食物繊維」が 入っているのです。

食物繊維の量(100g中)
そば 2.0g
うどん 0.8g
ご飯 0.5g

そばに含まれる「食物繊維」の多くは、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」です。この「不溶性食物繊維」は「便」と混ざりあって水分を吸って膨張するため「便のかさ」が増すのです。そのことによって腸が刺激され便を押し出す動きが活発になり「便秘」を解消することができるのです。

クイズ:そばと一緒に食べると便秘解消により効果的な食材は? A. 山芋  B. のり  C. わかめ

答え:C. わかめ

池田先生:そばの食物繊維は水に溶けない「不溶性食物繊維」ですが「わかめ」の食物繊維は水に溶ける「水溶性食物繊維」で、これが両方合わさると「便秘解消」にとても効果的だと考えられています。その理由は「水溶性食物繊維」が便をゼリーのように柔らかくする働きがあるため、よりスムーズに便が排泄されるようになり便秘解消につながるのです。

Seigoの追記

番組でもありましたように、そばはつなぎとして小麦粉が2割ほど入っています。
私は小麦粉を食べると腸に炎症が起きたりするので、外食ではそば(ほとんど「二八そば」)食べないようにしています。
ただ「十割そば」が売っていたら好んでそれを注文します。
「十割そば」よりさらに美味しく感じるのが「そばがき」でただそば粉にお湯を入れてグチャグチャかき混ぜ、出し汁を入れて食べると、それはそれは美味しいおそば料理になります。

池田先生によると日本人は最初にそばを食べ始めた頃は室町時代(1341年)でその頃は「そばがき」を食べていたそうで、私は670年前の食べ方をしてるんだなと感心してしまいました。

有機のそば粉を見つけましたのでリンクを貼っておきます。

そして室町時代後期になるとそばを平らにのばして麺状に切るそばが誕生しましたが、まだ小麦粉は使われていなかったので切れやすいそばだったそうです。

そして、江戸時代になると小麦粉をつなぎにいれた「二八そば」が登場して細長い麺が作れるようになったとのことでした。

小麦粉は江戸時代から使われるようになったのですね (* ̄m ̄)

そば粉100%を使用した十割そばのリンクも貼っておきます 😏

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。