寝たきりの予防:炎症を抑えることで寝たきりを防止できるある行動とは?【ガッテン!】

ニュース/レビュー

ガッテン!(NHK)
筋肉&血管を強くする!世界が証明した“最強の寝たきり予防法”
2018年6月6日(水)午後7時30分
2018年6月9日(土)午前0時25分

大切な家族にいつまでも元気でいてほしい・・・

でもお年寄りにとって気をつけたいのは、転倒などから寝たきりや介護が必要になってしまうことです。

実は、運動よりも効果の高いある対策が世界の研究で明らかになってきました!

それがある人とない人では年間死亡率が50%も違います。

ガッテン!今までの寝たきり予防応援キャンペーン
• 転倒を防ぐ(2012年12月放送)→ 片付ける 物が置いてあることによる転倒を防ぐ
• 筋肉を維持(2015年7月放送)→ 運動後に牛乳一杯
• 骨折を防ぐ(2017年2月放送)→ かかと落とし 刺激により骨を丈夫にするホルモンを出す
• 筋肉を維持(2017年5月放送)→ 肉を食べる 高齢者はたんぱく質の摂取が減っているから
• 骨と筋肉を維持(2017年6月放送)→ 日光浴
• 運動神経を刺激(2017年8月放送)→ くねくね体操 腰のみを左右に動かす刺激で運動神経を鍛える

さらに今回は今までとは全く違う画期的な方法を紹介していきます。


米国コール教授の「どういう行動が炎症を減らすか」の研究

カルフォルニア大学ロサンゼルス校 スティーブ・コール教授(長生きの仕組みと要因を研究)

「健康に長生きするために、体の機能を若々しい状態に保つことが大切です。」

寝たきりを防ぐ方法をユニークな実験で実証

健康に問題のない160人にグループに分かれてあることをしてもらいました。

1つ目のグループ:人に親切にする
2つ目のグループ:世の中の役に立つことをする
3つ目のグループ:自分が嬉しいことをする

1ヵ月続けてもらったところ
血液を詳しく調べたら、あるグループが免疫を司る遺伝子の働きが実験前とは大きく変わっていました。
つまり日々の行動次第で寝たきりにならないように遺伝子の働きをコントロールできるということなのです。

そのグループとは・・・
人に親切にするグループでした。

例えば道で おばあさんに荷物を持ってあげたり、カフェでコーヒーを奢ってあげたり、クッキーを作って友達にあげたりなどの行動を1日3回1ヵ月間続けたのです。

他のグループは変化なしでした。

ではどの変化が起きたかというと・・・

免疫細胞から炎症を引き起こす物質が出ますが、体の炎症が進むことが寝たきりの大きな原因となります。

炎症が長い期間起こると筋繊維が萎縮し全身が衰えていくのです。

それが様々な病気につながります。

免疫細胞は病原菌と戦う時に炎症モードに入りますが、炎症モードが長く続いてしまうと自分の体にダメージを与えてしまうのです。

血管にダメージが続くと動脈硬化脳梗塞心筋梗塞に。

脳細胞にダメージが続くと脳が萎縮しアルツハイマー病に。

人に親切にするグループのみが炎症物質を出す遺伝子が働かなくなって炎症作用が減ります。


親切な行動が炎症を抑える秘密は?

コール教授:
「答えは人類の進化の歴史にあると思います。配偶者や子供はもちろん、あらゆる人に親切にすることが体に良い影響をもたらすように進化してきました。」

人類が大きい動物に勝ち残ってきたのは、群れを作って助け合ってきたからです。

そんな人類が仲間との協調性を失うことは即命の危険を意味します。

そういう時 体が緊急事態を察知し、炎症モードに入ります。(つまり人は孤立すれば体も死へのプロセスを始めるということでしょうか)

人は親切を喜びと感じ、体も良い反応をするようプログラムされているということです。

さらに 寝たきりを防ぐ最強の切り札とは?


生活態度が寝たきり危険度に関係することを示した調査(日本)

千葉県柏市に住む高齢者5万人の調査から寝たきり危険度がわかりました。

両方なしよりも運動だけの方がリスクは半分で、運動はしたほうが良いことは良いです。

運動大好き、毎日1万歩のウォーキング夫と運動嫌いな妻→

寝たきりの危険性が高かったのは意外にも夫でした。

実は人とのつながりが大切だったのです。


「人とのつながりが死亡率に影響する」ことを調べた調査(イギリス)

人とのつながりは世界的に大問題となっています。

例えば
イギリスには孤独担当大臣がいて、人とのつながりの改善に政府が乗り出しています。

 孤独担当大臣トレーシー・クラウチ

「お年寄りの孤独の深刻さについてはすでに多くの研究があります。

しかし実はお年寄りだけでなく、孤独は全世代にわたる大問題です。

政府は数100万ポンド(数億円)の予算を投じています。」

きっかけになったのはロンドン大学のアンドリュー・ステップトー教授の研究で

50歳以上の男女6500人の人とのつながりを7年の追跡調査で調べたら

つながりが少ない人ほど死亡率が高かったのです。

High isolation: 21.9% died(つながりが少ない人の死亡率は 21.9%)
Low isolation: 12.3% died(つながりが多い人の死亡率は 12.3%)

人とのつながりが少ないほど 体に起きる炎症が強くなることがわかってきました。

それが心臓、血圧、ホルモンなど身体中に悪影響が及び、死亡する可能性すら高まってしまいます。

テレビでのキャンペーンも実施しています。
「孤独は心臓病や脳卒中の危険性をおよそ3倍高めます。」
「長生きしないという研究結果もあります。」

人とのつながりチェック(日本)
月に一回以上顔を合わせたり連絡を取り合う人は◯人いる。
個人的なことでも気兼ねなく話せる人が◯人いる。
手助けを求めることができるような身近に感じる人が◯人いる。

 ➡ 人とのつながりチェックシートはガッテンのホームページへ。


人とのつながりが長生きに影響することを示したデータ(30万人の解析結果)

飯島勝矢 教授(東京大学 高齢社会総合研究機構)のお話:

つながりが大事だということがある程度わかってはいましたが、ここまでインパクトの強い要素だったことに驚きです。

繋がるということは非常に大きなウエイトを占めています。

全世界の148の研究を集めた対象者が約30万人の大規模な調査から再解析したデータがあります。

禁煙、運動、肥満、酒を飲み過ぎないは従来からとても大切だと言われてきたものですが、人とのつながりはそれらを上回っていることがこの研究からわかってきました。

一人でしっかり運動するより、グループで軽めの運動の方が介護予防効果があるという調査結果もあります。もちろん運動もある程度効果はありますが。

週に1回以上外で人とのつながりがあると体の機能が衰えにくいことが多くの調査からわかっているので、週に1回家族以外の人と会うのも👌ですよ。

きっかけを見つけるのにお近くの地域包括支援センターに是非ご相談を。

⭐️ ⭐️ ⭐️

以上です。

老化の要因の一つである炎症作用は食べ物に気をつけることが大切ですが、人に優しくしたり人と繋がることでかなり抑えられるものなんですね。

おしゃべりに花を咲かせて、筋肉の炎症を防いで寝たきりにならず、元気に過ごせて最高にハッピーライフを!

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