水道水に入っている硝酸塩で癌が増加!? 水ついて知っておくべき事【オープンアクセスの論文引用あり】

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ほとんどの人が知らないと思いますが、日本の水道水にも塩素の他に硝酸塩もはいっていることがあります。

今回はこの硝酸塩の分析に対して米国EWGのグループが論文を発表し、米国中にがんの増加や新生児の奇形が増加していることに対して注意勧告をしました。またEWG独自サイトからのレポートでは、硝酸塩に対する対応策も発表されましたので、その英文を翻訳して日本の方へもお届けします。(翻訳のプロではないので読みづらかったらすみません。

また発表された論文はオープンアクセスですので、どなたも無料で全文が閲覧できます。リンクを以下のレビュー記事の後に貼っておきます。
→ 最近はGoogle翻訳の性能が良くなってスムーズな日本語に翻訳してくれるようになってきました。(時々変ですが)ご活用下さい。(Google翻訳のページはこちら

水道水中に硝酸塩:親が知るべきこと

英文執筆者:Grace Francese (Communications Intern)

Environmental Research 誌に発表した(論文リンク)環境ワーキンググループ(EWG, プレスリリース 2019.6.11)の最新の研究で、飲料水で最もよくある汚染物質の1つの硝酸塩が、年間最大12,594件の がん を起こしている可能性がありますそれは子供達に特有の健康上のリスクをもたらす可能性があります。良いニュースは家族の安全を守るために取れる手段があることです。

なぜ硝酸塩は危険?

公共浄水施設に入り込む硝酸塩の大部分は、窒素肥料と肥料を含む農業用排水が由来です。皆が硝酸塩にさらされる可能性がありますがが、幼児や妊婦には最大の危険となりまます(「飲料水と子供の健康」 EWGの2017年の記事)。

硝酸塩の有害性法定基準をはるかに下回る量妊娠中の女性に生じる可能性があるということです。EWGは毎年 異常に低い出生体重 が最大で2,939症例 異常な早産 が最大で1,725症例 神経管欠損 最大で41症例を引き起こしている可能性があることを推定しています(プレスリリース 2019.6.11より

国の基準を超えた硝酸塩入りの飲料水で作った乳児用の調整乳は「ブルーベイビー症候群」としても知られるメトヘモグロビン血症のリスクを抱えています。酸素を血液が運ぶ能力を阻害してしまう稀な病気ですが、深刻な症状となります。米国環境保護庁 (EPA) 基準に基づく飲料水中の硝酸塩に関する10ppmという現在の制限値は、ブルーベイビー症候群を予防するために設定されました。現在の調査によりますと、1962年に設定されたこの基準は古すぎるので更新されるべきであることを示しています。

研究は現在の基準の10分の1未満の硝酸塩でも発達中の胎児に害を及ぼす可能性があることを示していますが、EPAは今年の初めに硝酸塩の基準を再評価する計画を保留しました。

家庭用の浄水技術で硝酸塩を除去することはできますが、やり方は限られていますし高価です。浄水場で硝酸塩除去処理を設置するなど、水源を守るために政策やコミュニティで取り組んで、処理施設で水から硝酸塩を取り除くほうが安価です。

何百万人ものアメリカ人が不本意にも硝酸塩にさらされ、汚染された水道水の処理に多くのお金をかけています」と毒物学者でありEWGで硝酸塩の新しい研究を主導したAlexis Temkin博士は「しかし政府は水道水の汚染からアメリカ人を充分に守ってくれていません。」と述べています。

何ができる?

EWGは飲料水の硝酸汚染から家族を守るために使用できるツールがあります。

まず、硝酸塩にさらされているかどうか調べるためにEWGの水道水データベースを利用してください。井戸を持っているなら、州の認定施設が硝酸塩や他の汚染を検査できます。地元のカウンティの共同普及プログラムで格安か無料で水質検査をしてもらえるかもしれません。硝酸塩汚染が悪化していく農地EWGの説明ぺージへGo!)に住んでいるなら、井戸水を検査することは特に重要です。

もし水道水に10ppmというEPAの基準に近い硝酸塩が入っているならEWGが発表した全米の水道水の硝酸塩汚染度)、すぐに異なる水源の飲料水に変えたり、硝酸塩を除去するように設計されたフィルターを取り付けましょう。硝酸塩レベルが低い場合でも、水フィルターを設置することをお勧めします。カーボンフィルターでは硝酸塩を減らすのに十分ではないことに留意して下さい。EPA逆浸透膜イオン交換システムを推奨します。硝酸塩や他の汚染物質から守ってくれるフィルターについて、EWG発行の水のフィルターガイドを参考にして下さい。(EWG水フィルターガイド

調整乳で乳児を育てているなら、濾過されていない水道水を使う代わりに、EWG の水のフィルターガイドに沿って硝酸塩を除去するフィルターシステムを探してください。また、ラベルに蒸留か逆浸透膜によってフィルターされたと書いてある水を使用しましょう。

ーーー 翻訳ここまで ーーー


引用ニュース & 原著論文

🔵 英語レビュー:NITRATES IN TAP WATER: WHAT PARENTS NEED TO KNOW (EWG’s Children’s Health Initiative)JUNE 19, 2019

🔵 原著論文(オープンアクセス:全文が無料でご覧になれます) : Exposure-based assessment and economic valuation of adverse birth outcomes and cancer risk due to nitrate in United States drinking water.Environmental Research, Volume 176, September 2019 )
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Seigoの追記

水に入っている硝酸塩については普通に方は知らないかと思いますが、お魚を飼っている人にとっては気にする事柄です。

なぜなら硝酸塩が多く入っていると魚が死んでしまうことがあるからです。

硝酸塩汚染は農家の近くでよく起こります。それは化学肥料に硝酸塩を多く使ったり、有機栽培で堆肥(たいひ)を使用したりして、窒素の相対量が土の中で増加し、硝酸塩汚染への繋がってしまうからです。

ですから農家の近くの水源(ため池や井戸)は硝酸塩汚染を気にしなくてはなりません。

上記のEWGの報告では、硝酸塩が多い水を飲むと、 がん になるかかる人が増えたり、生まれてくる赤ちゃんの 出生体重が低下 したり、 異常な早産 神経管欠損 が生じるそうなので、特に妊婦の方は硝酸塩を気にする必要があるでしょう。

ネットから手に入る硝酸塩測定キット

Amazonで評価のいい硝酸塩測定キットがありましたので、リンクを貼っておきます。

> テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙 , 1300円【Amazon】

> バイコム スターターテストキット(アンモニア・亜硝酸・硝酸)各3本入り, 1601円【Amazon】

(例)ロサンゼルスの水質

私が以前住んでいたロサンゼルスのEWGの水道水データベースを使って調べてみました。そうしますと次のような結果が表示されました。

LAの水質を表示させた例(出典:EWG.org)〔画像をクリップ/タップすると拡大できます〕


国の基準からすると全て基準値以下の値でしたが、EWGが独自に決めた基準から判定しますと上の結果のように、ヒ素が520倍、臭素酸塩が13倍、クロム(六価)が43倍硝酸塩が13倍、硝酸塩と亜硝酸塩が8.8倍、総トリハロメタンの量は189倍、そしてウランが7倍高いと表示されています。

さらに硝酸塩の詳細情報を見てみますと(Google翻訳により和訳)

 

LAの水質のうち硝酸塩の詳細データを表示させたもの(出典:EWG.org)【Google翻訳により和訳】〔画像をクリップ/タップすると拡大できます〕


国の基準がかなり高い値で10ppmですが、EWGの健康ガイドラインは0.14ppmなので、LAの硝酸塩濃度1.82ppmは国の基準値ですが、EWGのガイドラインからすると13倍高い濃度ということになるわけです。

この結果の同じページには「汚染レベルを減少させることができる水フィルター」という項目がしたのほうにあり、それを和訳したものを次に示します。

どの水フィルターで汚染物質を除けるか?

〔画像をクリップ/タップすると拡大できます〕


上記の表では3つのフィルターを比べていて「活性炭」と「逆浸透」そして「イオン交換」です。「逆浸透」が汚染物質を除くのに優秀であることがわかります。

私はLAにいるときは逆浸透膜フィルターを使っていましたが、システム一式で値段が10万円以上しましたし、ランニングコストも毎年1〜2万円くらいかかりました。それくらいしないと質の高い水にありつくのは難しかったです。

逆浸透は上の表でもわかりますが、ストロンチウムも除いてくれるので、放射線物質の汚染が心配なときにも役立ちます。私が日本で使っているのは以下のような小型の逆浸透膜フィルターのシステムです。自分でメンテナンスが出来るので便利です(米国では大型の逆浸透膜フィルターでフィルター交換を業者に頼んでいたので高くつきました)。


日本のAmazonで購入しましたが、今は品切れのようです。ラニングコストは年間1万5千円くらい(フィルター交換費のみ)です。ボトルで水を購入するよりこちらのほうが安い値段になりましたのでこちらを利用しています。ご参考までに。

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