日本の漁業を衰退させた農水水産省の天下り先はここだ!

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〔この記事は前回からの続きです続きです〕

生田よしかつさんが久しぶりに虎ノ門ニュースに出演し(前に出演されたときは「初競りマグロ3億円」は世界から軽蔑されているとおっしゃってましたね → 2019年1月25日の記事)、日本の漁業が世界で一番ひどいことを資料と共に曝露して下さいました。それを記録しておきます。

日本は世界一の漁場をもっている

日本の海は世界最高の漁場なのです。こんないい漁場に恵まれている国は日本以外にはありません。おそらく世界一です。

富山湾なんて最高ですよ。富山のホタルイカは日本アルプスのきれいな水(海底から出てくる)で育ったプランクトンを食べて育つため、世界で唯一の漁場である。ホタルイカは日本でしか捕れない固有種であり、最高に美味しい。富山湾のは他のイカとは違ってケタが違います!

日本の海は魚が勝手に生まれて、自然災害にも強く(台風が来ても漁場は海の中なので荒らされない)、日本列島に降った雨が地下水になって海へ流れ込むと、質の良いミネラルたっぷりの水かがプランクトンが生まれ、それを食べようと小魚が集まって、魚はどんどん大きくなっていく。あとは漁師のやることは育った魚を捕るだけでよいのである。

漁業はもともと儲かる職業

生田:だって考え手もみて下さいよ、畜産業にしろ、農業にしろ、一生懸命 手をかけて、台風が来たら心配なことがいっぱいだけれども、魚は勝手に生まれて、勝手にエサを探して、勝手に大きくなってくれるのです。そこに行って人間は捕ってくるだけですから。だから経費を考えるだけだってものすごく効率のいいものなんですよ。

確かに海に魚を捕りに行くのは危ないですが、基本は出来上がったものを捕ってくるだけなのです。

クロマグロをしっかり育てれば一攫千金のチャンス!

太平洋のクロマグロは、日本のEEZ内を回遊して大きくなるので〔日本の海が生け簀(いけす)のようなもの〕、日本が独占できる魚なので、世界中に配って大もうけできる可能性を秘めているが(クロマグロは世界中にある寿司屋さんでも高く売れる!)、水産庁のダメな政策によって、クロマグロの稚魚が乱獲され、今や絶滅の危機に瀕している。

日本は魚の資源の宝庫。これを上手く利用すれば、食糧の自給率も上がるしお金も儲かる。そうさせないようにしてきたのは官公庁なのです。

次は漁業問題の闇の話です。漁業法をいくら改正してもザル法になりかねない元凶が存在しいると生田さんはおっしゃってます、そがこれです ↓

農林水産省官僚の天下り

天下り企業が多く入る三階堂ビル。虎ノ門ニュースが撮影されているDHCテレビジョンの目の前。〔出典:虎ノ門ニュース【DHCテレビジョン】https://youtu.be/eU9uG2ciBko〕


生田:どの産業も全て一緒なんですけれども、漁業の中で一番力を持っているところは「まき網」という漁業なんですね。一遍に100〜1000トンくらい捕ってします漁法があります。上に小さなマグロの写真を示しましたとおり、産卵場で「まき網」をして小さなマグロまで捕ってしまっているのです。

北村晴男氏:どこに天下りするんですか?

生田:向かいの三会堂ビルなんていっぱい天下り企業が入ってますよ。三会堂ビルは農林水産の関係ですから。まず有名なのが大日本水産会(8偕)、一般社団法人です。そういうのがいっぱい入っているのです。

それから「まき網の組合」もいい天下り先です。巻き網の組合の理事は半分くらいが元水産庁の役人ですよ。

百田&北村:はあー 😔

生田:大規模漁業で一番資源に圧迫を加えるのがまき網だから、まき網をまず規制しなくてはいけない。
一本釣り規制したって一人で一匹しか釣れないわけですから、だったらまき網を規制すればいいけれどまき網の規制というのはされていないのです。

百田:水産庁の役員やいわゆる政治家が、票をもらっている人がいるわけね!?

生田:全漁連(国漁業協同組合連合会)なんかはどちらかというとこれをいくら説明しても「数を取らせろ」というロジックは変わらない。そうするとそこでくっついている議員がいます。改革しようとする議員もいますが、どちらにしても票のことでぶつかってしまうのです。

百田:間の抜けた話しやね。これはサルにものを売っているみたいだ。がまんしたら最も儲かるよと言っているのに「我慢せいへん、おれは今すぐ捕りたいんや〜」朝我慢したら、夜に倍ほど捕れるんですよと言っても「朝に食べたい!」と言ってるサルと同じだよね。漁師はサルやねー 😔

 

引用:YouTube【DHC】2020/8/25(火) 百田尚樹×北村晴男×生田よしかつ×居島一平【虎ノ門ニュース】
うん蓄コーナー
🔵 尖閣諸島には昔はかつお節の加工工場があった! 人が住んでいた。儲かる産業があれば人はそこに住む。(生田)

🔵 離島防衛を推進するには、そこの漁業を活用させるのがよいのでは? なぜなら離島で発達する可能性のある産業は漁業しかないからである。IT企業が離島にいってリモートができるかも知れないが、主たる産業としては漁業が一番である。魚を捕って儲かって人が住んだら、安々と(中国は侵略に)来れないようになるのである!(生田)

🔵 EEZが決まる前は日本は世界中の海へ行って魚をとっいて外国からひんしゅくをかった(「沖取り」は世界から非難された)。ロシア、オーストラリア、カナダ(日本の漁法は優れていて、川に帰る前の沖に回遊している太ったサケを昔は海で捕っていた。これがまた美味しかったとのこと。川のサケは産卵に栄養分を取られていて弱っている。産卵する前のサケは栄養分を蓄えているから美味しい。)(生田)

生田よしかつのプロフィール

本名:生田 與克(いくた よしかつ)
生年月日:1962年10月1日
■ 豊洲市場水産卸売業者 鈴与三代目社長
■ 実業家。一般社団法人シーフードスマート代表理事。従兄は元サッカー選手、Jリーグチーム監督、サッカー解説者の松木安太郎。

魚食や魚河岸の歴史・食文化の普及に尽力

著書「あんなに大きかったホッケがこんなに小さくなったのか」
(全部で約10冊ほど執筆)


seigoの追記

また官公庁の化けの皮がはがされましたね。

天下りがあるから堕落しているという説明ですが、国外からのコントロールはこの場合考えないのでしょうか。

わたしには外からの圧力で日本の漁業をダメにされているようにしか見えません。

漁師はサルではないと思います。大学時代に漁師の家系の方と知り合いましたが、真面目で素直な人でした。その素朴な人たちを悪い方向に利用しているのが官公庁の役人です。

🔴 この問題もどうにかしないと日本の魚がいなくなり、次のような問題が発生します ↓

魚を食べない → オメガ3が不足 → 認知機能低下 → 日本人がアホになる

🔴 中国の動きも日本の魚に影響します ↓

中国洪水 → 地下に埋めていた汚染物質が地上に出てくる → 海の汚染 → 日本の海で魚が死ぬ

直接に関連しているかは分かりませんが、先日も北海道で死んだ魚が目撃されました。

函館でイワシが大量死、酸欠か(共同通信)2020/9/5

なにはともあれ、私たちはもっと海に関心を持ち、大自然の海の恵みを守っていきましょう!

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