骨密度を上げるにはカルシウムやビタミンDより温かさと善玉菌がポイントだと判明!?【最新研究】

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骨密度を上げるには「気温の温かさ」と「乳酸菌」が大事だったというとても興味深い発見が Cell Metabolism 誌に掲載されましたのでご紹介いたします。

この研究はジュネーブ大学の研究チームによりマウスで実験が行われました。

骨密度を上げるには気温が高いことと善玉菌, そしてポリアミンが大切であることが判明

実験方法

(室温は通常25℃ですが)34℃で飼ったマウスの腸内細菌を、骨粗鬆症マウスに移植してその病態変化を調べた。

結果

すると骨粗しょう症を患っていたマウスは、速やかに骨が強くなり密度も上がるという結果が出ました。

スペルミンスペルミジンといったポリアミンが増えると骨が強くなります。老化や骨の形成に関係するポリアミンが温かさで増えることによって、骨を分解する破骨細胞が減って骨を作る骨芽細胞が増えて骨が作られるからです。年をとると破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れてしまいます。しかし善玉菌もポリアミンの合成を促してくれます。

ポリアミンはアルギニンやオルニチンなどのアミノ酸から作られます。ポリアミンは20種類以上あり、中でも精子に多いスペルミンやスペルミジンはよく知られています。ポリアミン大豆製品、きのこ、白子、胚芽、特に納豆などの大豆発酵製品に多いです。老化抑制物質であり、血管の炎症を抑え脳や髪やお肌にも大切な物質です。

ポリアミンは大豆した発酵食品に多い!


もともと寒い地方に住んでいる人は骨折が多いことが分かっていた

この研究では人での世界的な疫学データを分析して、寒い所に住んでいる人は骨粗鬆症が多いですが、暖かいところに住んでいる人は股関節の骨折などが少ないことがわかりました。
しかもビタミンDやカルシウムでは温度のような相関は出なかったということでした。このことはビタミンDやカルシウムが骨と関係ないということではなく、温度が一番大事なファクターであるということです。

ビタミンDやカルシウム濃度よりも「温度」が一番大切な骨密度を上げる要因 !!

骨粗鬆症は骨の量が減って脆くなり骨折しやすくなる疾患で、閉経後の女性の3分の1が直面している問題です日本では患者さんの数は増えて1300万人以上おり、男性の3倍以上が女性です。

ポリアミンが良いとされる分子機構

菌の出す酢酸乳酸ポリアミンを作る経路を活性化するそうです。

ポリアミン腸のバリア機能をアップして、

① アレルゲンや炎症を起こす物質の侵入を防いだり
DNAの変異を起こさないようにしたり
炎症性サイトカインを抑制したりする

という働きがあるそうです 😄

引用ニュース&参考文献

🔵プレスリリース:Stronger bones thanks to heat and microbiota(スイス・ジュネーブ大学)

🔵 ”Warmth Prevents Bone Loss Through the Gut Microbiota” Cell Metabolism

seigoの追記

体を温めるのは大事なんですねー

もしかして、骨粗しょう症が多いのはクーラーで体が冷やされているのが原因かも知れませんねー

ポリアミンはアミノ酸から作られるということで、納豆や大豆乳酸菌を摂って、体を温めてあげれば骨が強くなるってことですね。しかもアンチエイジングにもなる! もう牛乳はいらないね〜 (^o^)/~~~

オススメできるビフィズス菌は日本で見つけにくい

ビフィズス菌LKM512は売ってますが、脱脂粉乳や砂糖が入っているのでオススメはできません。ただそれらを大丈夫だという方のためリンクを貼っておきます。

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LKM512ではないですが、酸が出ることでポリアミンが増えるということなので、質の良い乳酸菌サプリを試すのもいいのかもしれません。

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