ビタミンCと食品保存料で白血病を発症する科学的理由 – 防腐剤: 安息香酸Naの危険性とは?

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執筆日:2021年1月2日、更新日:2021年1月11日

食品保存料の1つ 安息香酸ナトリウム 安息香酸Na とも表記)ですが、ベンゼンが生じる可能性があることと(以下のHealthline のレビュー)、さらにビタミンC(これも保存料として使われる)と一緒になるとベンゼン生成が促進され、 白血病 発症の原因となるとする情報(論文)をキャッチしましたので(追記にリンクあり)ので、両方の情報をここで紹介させていただきます。

安息香酸ナトリウムとは何ですか? あなたが知る必要があるすべて

安息香酸ナトリウムはソーダ、パッケージ食品、パーソナルケア製品などに添加される防腐剤で、日持ちが良くなります。

この人工添加物は無害と主張する人もいれば、がんなどの健康問題に関連しているという人もいます。

この記事では、安息香酸ナトリウムの使用法や安全上の懸念などについて詳しく説明します。

安息香酸ナトリウムとは?

執筆者 (英文): Marsha McCulloch, MS, RD


安息香酸ナトリウムは、他にもいくつかの用途がありますが、日持ちを良くするために加工食品や飲料に使われる防腐剤として最もよく知られています。

安息香酸と水酸化ナトリウムを組み合わせた無臭の結晶性粉末です。安息香酸は防腐剤として優れており、水酸化ナトリウムと組み合わせると製品に溶けやすくなります(1)。

安息香酸ナトリウムは自然には存在しませんが、安息香酸はシナモン、クローブ、トマト、ベリー、プラム、リンゴ、クランベリーなどの多くの植物に含まれます(2)。

さらにある種のバクテリアは、ヨーグルトなど乳製品を発酵させると安息香酸を生成します(1, 3)。

要点
安息香酸ナトリウムは人工の化合物です。他にもいくつかの用途がありますが、食品防腐剤として最もよく知られています。

さまざまな業界でのさまざまな用途

安息香酸ナトリウムは加工食品やドリンク以外にも、医薬品、化粧品、パーソナルケア製品、工業製品にも添加されています。
その多くの機能を詳しく見てみましょう。
食品および飲料
安息香酸ナトリウムは、FDAが食品に許可した最初の防腐剤であり、今でも広く使用されている食品添加物です。それは意図したとおりに使用された場合安全であることを意味し、一般的に認識されているように安全(GRAS)として分類されています14)。

食品添加物として国際的に承認されており、識別番号211が割り当てられています。たとえば、ヨーロッパの食品ではE211としてリストされます(5)。

安息香酸ナトリウムは食品中の有害になりえるバクテリア、カビなどの微生物を増やさないようにしれくれ、腐敗を防ぎます。酸性食品に特に効果的です(6)。

そのためソーダ、レモン果汁、ピクルス、ゼリー、サラダドレッシング、醤油、その他の調味料などの食品によく使われます。
安息香酸ナトリウムは、一部の市販薬や処方薬、特に咳止めシロップなどの液体薬の防腐剤として使用されています。

さらに錠剤の潤滑剤になる可能性があり、錠剤を透明で滑らかにし、飲んだ後に錠剤が速やかに分解するのを助けます(1)。

最後にアンモニアの血中濃度の上昇を治療するために、大量の安息香酸ナトリウムが処方される場合があります。アンモニアはタンパク質分解の副産物であり、特定の病状では血中濃度が危険なほど高くなる可能性があります(2).
その他の用途
安息香酸ナトリウムは、化粧品やヘアケア製品、おしりふき、歯磨き粉、うがい薬などのパーソナルケア用品の防腐剤として一般的に使われています(2)。

また産業用にも使われ、その最大の1つは自動車エンジンの冷却液などの腐食防止です(27)。

さらに写真処理の安定剤として、またある種のプラスチックを強くするために使用される場合もあります(2)。

要点
安息香酸ナトリウムは、防腐剤、薬用、その他の機能を備えた用途の広い化学物質です。特定のパッケージ食品、飲料、医薬品、化粧品、パーソナルケア製品、工業製品に使用されています。

考えられる健康上の問題

一般的に安息香酸ナトリウムなどの化学添加物は全てに嫌気がさしている人々もいます。予備研究はその安全性について疑問を投げかけますが、より多くの研究が必要です。
発がん性物質に変貌する可能性あり
安息香酸ナトリウムに関する大きな懸念は、 発がん性物質 として知られる ベンゼン に変わる能力です。

ベンゼンは安息香酸ナトリウムとビタミンC(アスコルビン酸)は一緒に入ったソーダなどのドリンクに入っていることがあります(8)。

特にダイエット飲料は、通常のソーダやフルーツドリンクに含まれる糖分はベンゼンの生成を減らすことからも、ベンゼンが多めな傾向があります(9)。

熱や光にさらされたり、長期保存などの要因で、ベンゼンが増えることがあります(9)。

2005年、FDAによるテストでソーダや果汁飲料の200のうち10に、5ppbを超えるベンゼンが含まれていました。これは米国環境保護庁(EPA)によって設定された安全な飲料水の上限です(8)。

特にフルーツ風味のダイエットソーダやジュースは5ppbのベンゼンを超えました。それ以来これらの10種類の飲料は、許容レベルになるように再配合されているか、安息香酸ナトリウムが完全に除去されています。

FDAは最近の製品分析を発表していませんが、飲料に含まれるくらいの少ないベンゼンなら健康上のリスクをもたらさないと述べています(8)。

しかし定期的に低レベルのベンゼンを摂り続けることとがんリスクとの関係を評価する長期的な研究は不足しています(9)。
その他の潜在的な健康上の懸念
予備研究では、安息香酸ナトリウムの他の考えられるリスクが評価されています。
  • 炎症:動物実験では、安息香酸ナトリウムが消費量に正比例して体内の炎症経路を活性化することが示されています。これには、がんの発生を促す炎症が含まれます(10)。
  • 注意欠陥多動性障害(ADHD):大学生の研究でADHDと飲料中の安息香酸ナトリウムのより高い摂取量と関連付けました。また、いくつかの研究で子供たちのADHDとリンクしています(11 ← 信頼できる情報源, 12 ← 信頼できる情報源)。
  • 食欲制御:マウス脂肪細胞の研究では、安息香酸ナトリウムへの曝露により、食欲抑制ホルモンであるレプチンの放出が曝露に正比例して49〜70%減りました(13信頼できる情報源)。
  • 酸化ストレス:インビトロの研究では、安息香酸ナトリウムの濃度が高いほど、多くのフリーラジカルが生成されることが示されています。フリーラジカルは細胞に損傷を与え、慢性疾患のリスクを高める可能性があります(14信頼できる情報源)。
  • アレルギー:ごく一部の人は安息香酸ナトリウムを含む食品を食べたりパーソナルケア製品を使用した後、かゆみや腫れなどのアレルギー反応を経験する可能性があります(61516)。
これらの発見を確認するためには、特に人でのもっと多くの研究が必要となります。

要点
研究によると安息香酸ナトリウムは、炎症、酸化ストレス、肥満、ADHD、アレルギーのリスクを高める可能性があります。また発がん性の可能性があるベンゼンに変わる可能性もありますが、飲料に含まれるほどの量なら安全と見なされています。

薬効がある可能性があります

多いドースの安息香酸ナトリウムは特定の病状の治療に役立つ可能性があります。

この化学物質は、肝臓病や遺伝性尿素回路異常症などの老廃物であるアンモニアの血中濃度を低下させます。これは尿を介したアンモニアの排泄を制限する状態です(1718)。

さらに科学者は安息香酸ナトリウムが不要な化合物に結合したり、他の化合物のレベルを増減させる特定の酵素の活性に影響を与えたりするなど、薬効がある可能性を特定しました(1920)。

安息香酸ナトリウムの他の研究された潜在的な薬用用途は次のとおりです。
  • 統合失調症:統合失調症を対象とした6週間の研究では、標準的な薬物療法と一緒に毎日1,000 mgの安息香酸ナトリウムがプラセボと比べて症状を21%軽減しました。同様の研究でも利点が示されました(2122)。
  • 多発性硬化症(MS):動物およびインビトロの研究は、安息香酸ナトリウムがMSの進行を遅らせる可能性があることを示唆しています。これにはミエリン産生の刺激、MSで損傷した保護神経被覆が含まれる場合があります(23242526)。
  • うつ病:ある6週間のケーススタディでは、毎日500 mgの安息香酸ナトリウムを投与された大うつ病の男性の症状が64%改善し、MRIスキャンでうつ病に関連する脳構造の改善が示されました(27)。
  • メープルシロップ尿症:この遺伝性疾患は特定のアミノ酸の分解を阻害し、尿をシロップのような臭いにします。ある幼児を対象とした研究では、安息香酸ナトリウムの静脈内投与がこの危機的段階に役立つことがわかりました(28)。
  • パニック障害:不安、腹痛、胸の張り、動悸を特徴とするパニック障害の女性が毎日500 mgの安息香酸ナトリウムを服用すると、パニック症状は6週間で61%減少しました(19)。
潜在的な利点にもかかわらず、安息香酸ナトリウムは、吐き気、嘔吐、腹痛などの副作用を引き起こす可能性があります(2, 18)。

さらに安息香酸ナトリウムの薬用用量は、エネルギー生産に重要な役割を果たすアミノ酸カルニチンを体から枯渇させる可能性があります。これによりカルニチンサプリメントの摂取が必要になる場合があります(2930)。

これらの理由から、安息香酸ナトリウムは慎重に管理された用量で継続的に監視されている処方薬としてのみ投与されます。

要点
安息香酸ナトリウム薬は、高い血中アンモニアレベルの治療に使用できます。また、統合失調症や多発性硬化症など、他の症状での使用の可能性についても研究されています。

全体的な安全性

FDAは食品および飲料に最大0.1重量%の安息香酸ナトリウムを許可しています。使用する場合は、成分リストに表記する必要があります(31)。
安息香酸ナトリウムは体に蓄積しません。むしろ代謝して24時間以内に尿中に排泄します—これはその安全性に貢献します(31)。

WHOは安息香酸ナトリウムの一日摂取許容量(ADI)レベルを体重1ポンドあたり0〜2.27 mg(1 kgあたり0〜5 mg)に設定しています。通常の食事でADIを超えることはありません(2, 3233)。

それでも一部の人はこの添加剤により敏感かもしれません。安息香酸ナトリウムにアレルギーがあると思われる場合は、適切な検査について医師に相談してください(2)。

パーソナルケア製品に含まれる安息香酸ナトリウムについては、環境ワーキンググループが添加物を危険度レベル3で0〜10のスケールでランク付けしています。これはその使用の全体的なリスクが比較的低いことを意味します(34)。

要点
FDAは食品や飲料に添加できる安息香酸ナトリウムの量を制限しています。典型的な曝露に基づいて毒性を経験する可能性は低いです。

結論

安息香酸ナトリウムは安全であると考えられており、一般的に体重1ポンドあたり0〜2.27 mg(1 kgあたり0〜5 mg)のADIを超えない人もいますが、より敏感な人もいます。

この添加物は炎症、ADHD、肥満などの健康問題のリスクの増加に関連していますが、より多くの研究が必要です。

一部の添加剤は、新しい研究が完了すると一般に安全と認められる(GRAS)承認を失うことを忘れないでください。そのため、安全性の評価を継続し、添加剤がどのように許容されるかを個人差で認識することが重要です。

とにかく加工食品の摂取は最小限にして人工添加物を減らし、天然成分を多く含むパーソナルケア製品を選ぶことが賢明です。

引用資料

🔵 What Is Sodium Benzoate? Everything You Need to Know(Healthline)written by Marsha McCulloch, MS, RD on January 21, 2019

seigoの追記

なぜビタミンCと食品保存料の安息香酸Naでベンゼンが生じるのでしょうか?

それはこういう化学反応が起きているからだそうです。

アスコルビン酸が、鉄や銅など微量の金属を触媒としてヒドロキシルラジカルを生成し、これが安息香酸と反応して ベンゼン が生じる

そしてベンゼンが白血病の発症と関わっているとする報告は複数ありますので、信頼できる情報リンクと日本語レビューも貼っておきます。

参考文献:
🔵 論文レビュー(英文)[]: Leukemia and benzene, Int J Environ Res Public Health
2012 Aug;9(8):2875-93. doi: 10.3390/ijerph9082875. Epub 2012 Aug 14.
🔵 日本語レビュー: ベンゼンの毒性:白血病になる可能性は?(オールペディア)

安息香酸Naの添加物が入っているときは果物を食べるのは避けたいですね!

現在安息香酸の入っている食品は安い醤油やマーガリンに含まれているそうです。

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