青山議員の質問によって川内原発から再稼働後にトリチウムが65兆ベクレル放出されていることが判明! 白血病などの危険性は?

環境&食糧問題

青山繁晴議員が参議院の質疑で、日本で再稼働されている原発がどのくらいのトリチウムを放出しているかを原子力規制委員会から聞き出しました(平成31年2月20日)ので、そのデータを中心に記録を残しておきます。

青山さんの質疑(YouTubeより)

トリチウムの放出量を質問している「10分3秒」からスタートします。最初から質問をお聞きになりたい方は、動画の最初からご覧下さい。

川内原発のトリチウム放出量(2016年)

場所 トリチウム放出量
川内原子力発電所(鹿児島県) 65兆ベクレル/年(6.5×1013 ベクレル)
フランス ラ・アーグ再処理工場 1京2300兆ベクレル/年(1.23×1016 ベクレル)
65兆ベクレルといいますと1日当り、1780億ベクレルが放出されているわけです。

これが原発で放出されている普通の量らしいです。

私は原発が汚染水を海へ流す時は放射性物質を完全に取り除いてから捨てていると思っていたのですが、実は億単位のベクレルが毎日放出されていたことを知って驚きました。

なぜこの説明をマスコミから聞くことはなかったのでしょうか?

さて、フランスの再処理工場のトリチウムの放出量も青山さんは聞き出していましたが、なんと川内原発より3ケタ多い1京ベクレルという途方もない量が放出されているとのことです。

それでは日本の再処理工場はどのくらいなのかなと調べてみますと、参議院のホームページにデータがありました。

六ヶ所再処理工場もフランスと同じ1京ベクレル以上のトリチウムを放出していた

場所 トリチウム放出量
六ヶ所再処理工場(青森県) 1京8000兆ベクレル/年(1.8×1016 ベクレル)
原発だけに注目しがちですが、日本には再処理工場もあることを忘れてはいけません。

再処理工場のトリチウム放出量は原発の約1000倍 〔1京(けい)ベクレル〕はあるようです。

引用資料:参議院-質問主意書(第189回国会、質問第五三号、平成二十七年三月二日)

日本の再稼働している原発はどこですか?



再稼働して原発に放射能マークが回転するようにアニメーションを作成してみました。

再稼働してトリチウムを放出している原発は5ヵ所(9基)です。(2019年2月14日現在)

🔴 関西電力大飯原発3・4号機
🔴 高浜3・4号機
🔴 四国電力伊方3号機
🔴 九州電力玄海原発3・4号機
🔴 川内原発1・2号機

川内原発は年間に65兆ベクレル(2016年)のトリチウムを放出していると原子力規制委員会は発表しておりましたが、本当にトリチウムだけなのでしょうか?

排水は本当にトリチウムだけなのか?

「自然界にあるレベルまで希釈してトリチウムを放出しているから大丈夫だ」というのが原子力委員会の説明のようですが、それでは本当にトリチウムだけの放射性物質だけしか排水には含まれていないのでしょうか?

会津若松市のQ&Aコーナーに福島第一原発についてこんな回答がありました。

汚染水の大半は除去装置によってセシウムが除去されているので、汚染はストロンチウムトリチウムによるものです。ストロンチウム除去装置は現在設置が進められているところですが、トリチウムは除去できないので濃縮によって容積を減らすしか対策がなく、このように大量の水のトリチウムを濃縮することは現実的に無理です。

この説明によると汚染水にはトリチウム以外にもストロンチウムが含まれるということです。(※ これは再稼働した原発ではなく、事故を起こした福島第一原発についての回答です。)

またそれに続く回答では、

トリチウムは水素の同位元素ですから単独で取り入れられることはなく、水の一成分(トリチウム水)として体内に取り込まれます。普通の水と比べるとその量は極めて少なく、また水の代謝は速いので魚に蓄積することはほとんど無く、しかも影響もストロンチウムの約1000分の1ですので問題ないと考えられます。

この説明ではトリチウムはほとんど影響はないとのことですが、逆にストロンチウムはその約1000倍の影響があるとあります。

※ 引用は会津若松市のQ&Aコーナー:汚染水が海に流れているそうですが、付近で捕れる魚等に影響はありますか?(2013年10月18日より)

福島第一原発では壊れた原発を冷やすために大量の水が使われ、その一部が地下水を通して今でも海へ流れているそうです。セシウムやストロンチウムで汚染した魚を食べた場合、心臓の痛みや白血病の有病率が上昇すると言われています(私がアメリカで得た一般的な知識です。日本の方のほうが原発事故を経験していらっしゃるのですから私より詳しいと思いますが)。

0.5ベクレル以上の食品を食べ続けると身体に異常の出る子供たちがチェルノブイリ周辺のベラルーシなどで続出しました。日本の基準は100ベクレルと高すぎる基準ですので、心臓病や白血病が増えると予想されます。(実際に2011年以降増えていませんか?)

放射性ストロンチウムはカルシウムに似ていて、もし体内に入ると骨に蓄積されやすいです。そして骨の近く(正確には骨髄には)造血幹細胞があり、その細胞が放射線を受けますとがん化して白血病になるリスクが高まると言われています。このような理由で原発周辺では白血病患者が多くなるというのは、アメリカでは知る人ぞ知る事実です。

またセシウムの場合は、日本の皆さんに説明するのは「釈迦に説法」だと思いますが、カリウムに似ていて筋肉などに蓄積しやすいため、筋肉の多い心臓などに蓄積して不整脈や心臓の痛み、ひどくなれば心臓が停止して突然死となります。子供に影響が出やすいですが、次に出やすいのが女性やご老人です。

原発から出る汚染水と福島第一原発からでる汚染水を同等と考えてよいのか?

今回の青山さんの国会質疑はたいへん鋭いところをついていて、とても良かったのですが「福島第一原発の周辺に貯めているトリチウムを含む汚染水をなぜ貯めているのか」っというのが前半のメインの質問でした。

そして他の再稼働している原発ではトリチウムを含む汚染水を海へ流しているのに、なぜ福島だけ貯め続けているのかということでした。

これにはまだ公に明かされていない秘密があるように感じられました。

安倍総理大臣は以前に福島第一原発はコントロール下にあり安心だと国際舞台の場で発表しました。そしてオリンピック開催には何も問題がないと公言しました。

この裏の理由として、福島第一原発ではなるべく汚染水を海へ流さないで地上に貯めることで、それをコントロールしているのではないかと感じました。

おそらく福島第一原発はまだ壊れた原発から汚染水が海へ流れていて(セシウムやストロンチウムを含む)、さらに地上に貯めている汚染水を海へ放出すれば心臓病や白血病が東京や関東・東北地方に増えすぎてオリンピック開催が危うくなるかもしれないので、海へ汚染水を流さないように地上に貯めているのかもしれません。だから青山さんがいくら言っても、地上にある汚染水を海へ流せない理由があるのでしょう。

放射線量で覚えておきたい数値

食べ物の汚染:
0.5 Bq/kg: これ以上の放射性物質が食べ物に汚染していると、やはり心臓が痛み始めたり、意味不明の脱力感にさいなまれるそうです。

土壌汚染:
0.07µSv:これ以上の放射性物質が土壌にあると、野菜などが吸収し、それを食べた子供は心臓に痛みを訴え始めるそうです(人によって症状はちがう)。

⭐️ 0.5 Bq/kg という数字はパンタジェフスキー学長と田中優氏によってチェルノブイリからの膨大なデータより計算されました。食品に0.5 Bq/kg以上汚染していると、体に異常が出るレベルだということです。0.5 Bq/kg未満の食品を口にすることを推奨しています。もちろん理想では、食品は0ベクレルでなければいけません。
  • 汚染が多くなると心臓の細胞が死んでスカスカになり突然死の原因になるそうです。(最近テレビで突然死の特集が多いのは関係あるのでしょうか?)
  • 日本の食品の基準は100Bq/kgなので体内への侵入を防ぐは難しいです。ドイツではチェルノブイリ事故後に各食品にベクレル表示がしてあったそうですが、日本ではしてないので各自対策が必要です。特に外食産業は高いベクレルの食品が入り込む可能性が多岐でしょう。
⭐️ ちなみに上の放射能汚染地図を描いたホワイトフードという食品会社は、0.5 Bq/kg 以下の食品を売っている唯一の会社です。ネットからも購入可能です。

⭐️ ⭐️ ⭐️

早く本当の事を正直に言ってくださる国や原子力委員会になっていただくことを切に希望します。そして本当の情報を知り、国民全体で早期の改善策を考えたいものです。

また私たちは海の汚染をしない真っ当な人類になるべきです。
「自然を無視すれば自然が人間に牙をむく」ことを一番知っているのが日本人ではなかったのでしょうか?

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