コンビニのお弁当がヘルシー指向へ!「保存料・合成着色料」は不使用へ, しかし「添加物」はまだ入っています
コンビニエンスストア各社が、野菜を多く使ったり添加物を減らしたりした「ヘルシー」な弁当や総菜の販売に力を入れているようです。
今日はそのリポートです。
この記事のもくじ
セブンイレブンは野菜を増量?(1日必要量の50% or レタス1個分へ)
セブン-イレブン・ジャパンは3月6日から、「1日に必要な野菜摂取量の1/2以上を使用した商品」や「レタス1個分の食物繊維量が摂取できる食材を使用した商品」に対して「カラダへの想いこの手から」と書いたマークを貼付しています。現在は10品程度ですが、今後は麺類や鍋物などにも拡充する方針だそうです。
セブン‐イレブンでは「イーストフード・乳化剤の不使用」の調理パンや食パン、「保存料・合成着色料不使用」の弁当、サンドイッチ、惣菜、麺類を販売しています。昨今の「健康を意識した食事を摂りたい」というニーズに応える方針です。健康志向ニーズは高まっているのは事実ですが、何よりも高齢者のコンビニ利用が増えていることが背景にあるようです。
これが販売されているおにぎりですが、上記のシールが製品に貼ってあるのが分かります。「食物繊維 3.6g (レタス約1個分の食物繊維入り)」と書いてありますが、どこにいったいレタス約1個分が入っているのでしょう?(おにぎりはぜんぜん緑ではない)。ゴボウに食物繊維が入っていてそれがレタス約1個分だと言っているのでしょうか?? 「野菜を増量!」という宣伝文句は、実は食物繊維を増やしたという意味だったのでしょうか??? 野菜をとるメリットは、「カリウムなどのミネラル」や「生の酵素」がとれることが重要ですが、セブンイレブンさんは食物繊維だけとれれば健康的だという考え方なのでしょか。
おにぎりにまだ添加物が入っている → 健康食とはいえない
しかし私が一番気にする「アミノ酸等の調味料」ですが、未だにおにぎりに入っております。これはアメリカではMSG(Monosodium Glutamate;グルタミン酸ナトリウム;味の素の主成分)と呼ばれ、脳を異常に活性化する物質として避けられています。これが入っていて健康食とは呼べません。日本で調味料(アミノ酸等)の表記でMSGが入っているとは明確に分かりませんが、調味料(アミノ酸等)に「MSGが入っていない」とは書いてありませんので気をつけなければなりません。「保存料・合成着色料不使用」というのは良い事ですが、「添加物」が入っていないとは言っていない事を見逃してはいけません。お砂糖入りでもあるし、私がコンビニのおにぎりを食べられるのはまだ先の話しになりそうです。
ローソンは「もっと!野菜シリーズ」
ローソンは野菜を多く使った弁当や麺類を「もっと!野菜シリーズ」として展開しています。店内で調理するコロッケやアジフライも、素材の産地や鮮度にこだわるだけでなく健康に配慮した薄めの味付けに今後は改良する予定だそうです。
塩分を控える事は健康志向とは言えない
ここでも一言付け加えさせていただきますが、日本では単純に塩分を控える事が健康だと考えておられるようですが、それは現在日本で使われている塩はほとんどが「食卓塩」でミネラルの入っていない少ない生成されたお塩(不健康食)だからです。食卓塩というのは、NaCl (ナトリウムと塩化物イオン)しか入っておらず、本来とれるはずのミネラルが入っていないためミネラル不足に陥り、それによって様々な病気が生じています(甲状腺機能障害や貧血、骨粗鬆症など)。戦前は食卓塩ではなく海塩をとっていたため日本人は大変強く健康的でした。よってただ塩分を減らすのではなくむしろ海の塩や岩塩を増やして、しっかり味をつけたミネラル豊富な食品を増やしていくことこそ本当の健康志向だと考えます。
ファミリーマートの「ファミチキ」はタンパク質豊富な胸肉タイプを開始
ファミリーマートは、食物繊維やビタミンが豊富な全粒粉入りのパンを使ったサンドイッチを3月に発売しました。鶏もも肉を使った人気のフライドチキン「ファミチキ」では、低脂肪でたんぱく質が豊富な胸肉タイプも売り出しました。こうした健康志向の食品の品ぞろえを今年度中に倍増する計画です。
Seigoの一言
- 全粒粉パンはオーガニックではないのでしょうか?
- またフライドチキンは小麦の衣を高温で揚げるので、先日レポートした「アクリルアミド」生じています。アクリルアミドが生じていても健康食と言えるのでしょうか。
・・・という文句ばっかり入っているおじさんはちょっと黙る事にして、もうちょっとやわらかく批評していきます。
「ファミチキ」では低脂肪にするとおっしゃっておられますが、現代では脂肪が体に悪いとことは科学的に否定されております。先日もリポートしましたが、日本動脈硬化学会でも「健常者の場合、コレステロール制限の必要はない」と発表しております。つまり脂肪(コレステロール)は体が調整できるので気にする必要がないということで、良質のステーキを週に2回食べても良いと東京医科歯科大学の名誉教授が声を大にして勧めておられます。問題は古かったり高温で酸化した油を多く摂ってしまうことですね。
参考資料:『50歳過ぎたら「週2回のステーキ」を医学博士が勧める理由』(2018.4.7)藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授(DIAMOND online)
コンビニ各社は既に、弁当などへの保存料や合成着色料の使用を中止しはじめました。セブンはパンにも発酵を促す添加物のイーストフードを使っておらず、ローソンもこのほど使用をやめました。ファミマは、サンドイッチのハムを柔らかい食感にするリン酸塩の使用をゼロにしております。
スモールステップですが、まずまず頑張っておられ良い傾向です。
今後、本当に健康に良い食品を販売されることを強く期待しております。
Seigo
参考記事: コンビニ弁当もヘルシーに=野菜たっぷり、添加物削減(時事通信社、2018/4/7)
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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