コエンザイムQ10は妊活に効果なし!? CoQ10が精子や卵子を元気にする証拠 (論文引用あり) 

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コエンザイムQ10はアンチエイジングや美肌、疲労回復、心臓に良いと言われて人気のサプリですが、効果を感じないという話もあります。効果あるなしを科学的に証明するのは難しいものです。

今回は妊活にコエンザイQ10がどうなのかについてお伝えしたいと思います。

精子・卵子の減少と肌の老化

イメージ画像(出典:by すしぱく/PATAKUSO)


あなたの周りでも、結婚して子供ができなくて悩んでいる夫婦がいるはずです。夜の営みにまったく興味がない夫婦もいますが、子供を作ろうと励んでも妊娠しないという夫婦も多いのです。今や不妊症の夫婦の割合は、全体の9%ほどと推定されています。10組のうちの1組と考えると、結構多いことに驚かされます。

不妊症の原因の一つは、晩婚化が進んで、妊娠・出産の年齢が高くなったことです。昭和50年(1975年)では女性の初産(初めてのお産)の平均年齢が25.7歳であったのに対し、平成23年には30歳を超えてしまいました。これからも、初産の平均年齢は高くなって行くかもしれません。

初産が高齢化した背景は、バブルがはじけて収入が減り結婚をためらったこと、女性の社会進出が増加して自立する女性が増えたこと、夫婦共働きの家庭が増えましたが保育費や教育費が高くなっていることが挙げられます。しかし、それよりも夫婦の結婚年齢が高くなって、いざ子供を作ろうと決心しても精子や卵子が老化や酸化で質が低下してしまい、妊娠しにくくなっていることもあるようです。

女性は20歳を超えるころから肌の老化が始まり、シミやシワが気になる方もいるかもしれません。個人差がありますが、ヒアルロン酸やコラーゲンが減って肌の潤いが無くなり、エラスチンの減少で弾力も失われてきます。自分でもそれを実感する年頃の25歳前後がお肌の曲がり角と言われています。この頃には、卵子の老化も顕著になっているのです。

精子・卵子にとっての険しい道のり

イメージ画像(出典:by すしぱく/PATAKUSO)


今さら書くまでもありませんが、女性は月に1回卵巣から卵子を放出(排卵)します。この卵子が卵管に移動して精子を待ちます。ここで運よく膣内に放出された精子と巡り会うと受精卵ができるのです。これが子宮内を漂い子宮内膜に着床します。これが妊娠なのです。

精子は長さがおよそ0.06mmで、おたまじゃくしのように自力で泳げる生殖細胞です。精子は精巣で作られてから精管を通過して尿道まで運ばれます。性交によって膣内に射精された精子は、それから約7cmの子宮内腔を突っ切り、さらに約10cmの長さの卵管の中を通って足って卵子と出会うのです。その距離は精子の長さの2800倍以上です。(170mm ÷ 0.6mm = 2833.3)

一度に放出された精子のうち、何とか長い道のりを生きて通過して子宮にたどり着くのは約1%で、残りの約99%はそれまでに死滅してしまいます。成人男性は、1日に5000万~1億個の精子を作り、精巣には10億個近い数の精子を保存しています。1回の射精では数億個の精子を放出しますので、卵子や子宮が正常であれば妊娠の確率も高くなるはずです。

しかしながら最近の男性は精子を作る能力が下がり、精子の数が少ない傾向があります。しかも、精子の泳ぐスピードも低下してきているので、卵管の中を泳ぎ切るのが難しくなっています。さらに、卵子の平均寿命は12~24時間であることと、精子の寿命も2~3日と限られているので、両者が正常であっても受精する確率は下がってしまうのです。

精子と卵子のエネルギーのもと:ミトコンドリアにコエンザイムQ10が助けに(論文引用あり)

イメージ画像(出典:Patou RicardによるPixabayからの画像)


1つ1つの細胞にはエネルギーを供給するミトコンドリアという小さな(1~2μm)細胞器官があります。精子や卵子の質(活力や能力)が低下しているということは、つまりそれはミトコンドリアからのエネルギーが足りてない可能性が高いのです。そこで、コエンザイム10というミトコンドリアの賦活効果(活力増強作用)と抗酸化作用を合わせ持つ補酵素が注目されています。

年をとってくると、女性の卵子にいるミトコンドリアはエネルギーであるATP(エーティーピー, アデノシン3リン酸)がすごく減ってしまうそうです。若い女性は38歳以上の女性より75%もATPが多いという研究データもあります。(論文)

実際に、40代夫婦の多くが不妊対策として実行したことは、精子や卵子を活性化させるためにミトコンドリアにエネルギーを供給することでした。そのためには、ミトコンドリアの賦活効果があるコエンザイムQ10を利用することです。コエンザイムQ10の抗酸化作用は精子の質を改善(論文2, 論文3)し、卵子の数と質の低下を抑える働き(論文4, 論文5)があるようです。

もともと、コエンザイムQ10の主な効果は抗酸化作用です。肌の酸化を抑えて肌がつややかになるという美容効果や疲労回復に良いということで人気になりました。このパワーはミトコンドリアを賦活して、妊活にも効果を発揮すると期待されるのです。

コエンザイムQ10はどんな食べ物に含まれている?

細胞のエネルギーの源となるミトコンドリアで働く補酵素ですから、もちろん植物や動物などあらゆる細胞に含まれるわけですが、特に動物の肝臓や心臓、そして腎臓などの内臓多いです。

ただほとんどの方が食べ物からだけで十分な量は取れていないようです。特に菜食の方は足りないのでサプリで補うとよいかもしれません。

コエンザイムQ10のサプリについて

精子や卵子を元気にしたい方1日600mg2〜3回に分けて摂取するのがよいという研究があります。少ない量を何回も分けた方が、よく吸収してくれるし利用されやすいようです。また脂肪酸と一緒に撮ると吸収率が良くなるそうです。 (論文6)

またコエンザイムQ10には酸化型(ベンゾキノン型)還元型(ヒドロキノン型)かありますが、還元型体に直接働きかけ抗酸化作用も高いそうです。

コエンザイムQ10サプリ(還元型)

還元型コエンザイムQ10を「iHerb」と「楽天」で見つけましたのでそのリンクを貼っておきます。

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それではミトコンドリアを元気に保ち、いつまでもウキウキワクワクでいきましょう!

 

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