除草剤を使わない安全な自然パワーを利用した雑草除去法 (レビュー記事)

ニュース/レビュー

今回は除草剤や農薬を使わないで雑草を減らす方法に関してEcoWatchがレビュー記事を発表しました。

このレビュー記事(英文)を翻訳したものをここでご紹介します。(翻訳のプロではないので読みづらかったらすみません m(_ _)m )

雑草と(優しく)闘う方法

英文執筆者:Jillian Mackenzie (Healthline)

家庭菜園や花壇を嗜む多くの家庭の庭師にとって化学物質を散布することは作物や花を保護するための誘惑されてしまうようなラクな方法です。しかし、それに除草剤を使用することは適切でなく、それらは健康上のリスクに関わる可能性があります。

雑草を抑制する自然に沿った方法を実行するには、あなたの庭の状態をはあくすることから始めましょう。

そこにはタンポポがはびこっていませんか?

メヒシバに占領されていませんか?

侵入者を特定し、それに応じて対策をカスタマイズする必要があります。そして忍耐を失ってはなりません。特定した雑草〔 雑草と害虫の駆除法(英文) 〕に対応する完璧な解決策を見つけるまでには試行錯誤が必要です。

地元の有機造園関係者から効果的な雑草防止方法についての支援を得ることも可能であり、NPOのビヨンド・ペスティサイドBeyond Pesticidesは芝生の安全な改良を手掛ける会社のリストを提供しています。以下に園芸の才を養うのに役立ついくつかの戦略について述べます。

モジャモジャの芝生を抱きしめる

週末の作業をもう少し楽なものにしませんか?

長く伸びた芝を鑑賞することを覚えましょう。天然資源防護協議会(NRDC)、健康部会の上級科学者であるジェニファサッス女史(Jennifer Sass)は、芝刈りは、芝の長さを最大に ― 少なくとも約5cm (2インチ) に設定して(サッス女史は時々、それ以上の高さに設定しています)、回数は少なくすべきと述べています。彼女は、丈の長い芝の葉が芝の成長に必要な光を遮断することから「長い芝は雑草を駆逐します」として、「これによって、花粉媒介生物を呼び込むクローバーに害が及ばないことを保証しますが、長い芝はまた、土壌水分をよりよく保ち、そしてそれ自身が自生することさえもあります」と述べています。

数種の雑草で平和を作りましょう

サッス女史は、雑草には少々無関心な傍ら、愛の鞭を振るっています;彼女は「雑草を芝生と見るように習慣づけましょう」として、「クローバーやタンポポが点在する芝生は安全であって、ペットや人々が遊べる毒性のない場所です」と述べています。最も一般的で厄介な雑草のいくつかは、私たち全員が頼っている授粉者にいくらかの栄養を与えることに加えて、更なる利点があります。有機園芸の専門家であって「家庭菜園」(“Homegrown Pantry”)の編者であるバーバラ・プレザン(Barbara Pleasant)は、「タンポポは実に有益です」として、「それは地中約 46 cm(18インチ)までに根を張って、生物掘削機として機能し、固まった土壌をほぐすのです」と述べています。

白兵戦を試みましょう

雑草が芝生や菜園または花壇から栄養素を過剰に奪っている場合は、それらを手で摘み取ることから始めましょう。土を掘り下げる必要はありません。摘み取るだけです。プレザン氏は曰く「地域に自生していない植物がその成長を自然に制御されることなく、景観を支配し始めるなどの侵略的な種の問題が見つかった場合は、より攻撃的な対処が必要です。そのような植物は根こそぎ引き抜きましょう。しかしそれら雑草を芝生の上に戻す場合は堆肥の山に投げ込まないようにしましょう」と述べています。

ラトガース大学(Rutgers University)の農業および天然資源の教授であるビルフルビク氏(Bill Hlubik)は、侵入した植物は根が再生したり発芽したりしないように、園芸用の鋏で細かく切り刻むことを勧めています。サッス女史は、それら雑草は、路上回収用のゴミ箱に捨てる前に、舗装道路に放置して太陽の下で完全に乾かすと言っています。そのどちらの方法でもうまくいくはずです。

腐葉土を拡散しましょう

野菜や花壇に腐葉土をかき集めます。この余分な層は、土壌が水分を保持するのを助けるだけでなく、雑草が発芽し始めるのに必要な日光をさえぎりもします。プレザン氏は「腐葉土は裸地面よりも見栄えがよく、天然素材で作られた腐葉土は全て腐食すると土質を改良します」として「摘み取った雑草は、特に野菜の床土のような薄層に最適です。」と述べてます。プレザン氏は雑草防止にさらに多くの光を遮断するために、刈り取った雑草の下に湿った新聞を重ねておくことを好みます。

花壇について彼女は「すべて見栄えに関係するものなので、そこには、木片のような長持ちする木質腐葉土を深さ約5〜7.5 cm(2〜3インチ)広げて下さい。生き延びたどんな雑草も見分けられるので摘み取りが簡単ですが、木片は土壌水分を維持しながらぴったりした景観をもたらします」と述べています。

グランドカバー(植物)で地面を覆いましょう

グランドカバー(植物)も雑草を締め出しますが、それは草や花、または野菜が「日照不足または大木の近くで草が根を張れない地域、または困難な斜面などで、特に素晴らしい効果を発揮します」とプレザンは述べています。

しかし、グランドカバーは好みがうるさいのです - それは適切な場所に適切な植物の場合にのみ育ち、そして適度にはびこるようになるまでに数年がかかります。

日陰で繁殖するものもあれば、日差しが必要なものもあります;暑い気候で働く庭師は、セダム(sedum)草類などの耐乾性品種を植えることを検討する必要があります。よく使われるラムズイヤー(lamb’s ear)草が別の庭の邪魔もの「鹿」に不快を与えるのに役立つ可能性があります。これらの動物がこの植物を不愉快に感じることに加えて、サッス女史は「それは魅力的で、蝶やハチドリを引き寄せ、自己増殖し、そしてほとんど手間をかける必要がありません」として、「庭の防御よ最前線とするのが良いでしょう」と述べています。

セダム草(出典:by tkworks/写真AC)


「その地域に最適なグランドカバーについては地元の苗床業者からアドバイスを得ることができますが、可能性を探るための最善の方策は、他人の庭を調べることです」とプレザン氏は言います。地元の自生シダを探すのが出発点として適切かもしれません。

山羊を手に入れましょう!(私たちと一緒に・・・)

写真はアルプスの山羊(出典:Benjamin WyssによるPixabayからの画像)


これはおそらく最も愛らしい無毒な雑草問題の解決策ですが、山羊は喜んで雑草を除去します ― そしてまさにその目的のために動物を貸し出す会社があります。山羊の最も嫌いな食べ物は芝生なので、先ずは芝以外の植物を食べつくします。芝以外については何でも食べます。ですから、彼らに食べさせたくないものはすべて保護する必要があります。もちろんのことですが、山羊を群れで借りることは広大な土地の場合、または「ツタウルシ、クズ、その他の有害な雑草の場合」のみに実用的であると、サッス女史は述べています。

散布が必要な場合は、天然物を使用しましょう

除草剤は避けましょう。グリホサートラウンドアップとしてよく知られている)は最も一般的に使用されているものです ― 主にトウモロコシ、ダイズ、小麦、綿の遺伝子組み換え作物を栽培している農家のツールですが、家庭用もあります。最近の研究から、それには発がん性のリスクが指摘され、そして、 生殖 胎児の発達 、および 内臓 その他健康 への悪影響に関連する可能性があります。

サッス女史は、その代わりに酢を使うよう勧めていますが、それはタンポポ、クズまたはイチジク、キンポウゲを根絶するのに効果的です。DIYの雑草駆除レシピの中には、一般家庭用酢を含むものもあれば、はるかに強い園芸酢を含むものもあります。後者を使用している場合は、肌や目に刺激を与える可能性があるため、頑丈な手袋とゴーグルを着用することをお勧めします。(ラベルの安全指示に常に従いましょう。)酢は若い雑草に最もよく働き、近くの植物に損害を与えるかもしれないので、正確にスプレーするか、またはそれら植物に適切な除草剤、熱湯を試してみましょう。

ラムズイヤー(lamb’s ear)は鹿が嫌う〔出典:Photo by Fred Sprinkle on Unsplash〕


 

引用レビュー

🔵 英語記事:How to Combat Weeds … Gently (EcoWatch)

Seigoの追記

去年ラウンドアップ(主成分:グリホサート)に発がん性が指摘されて以来、全世界では禁止の方向で動いていますが、日本だけが報道されず農家さんが使用を続けています。

農薬や除草剤を使わないですむような知識が早く伝わって、そして日本にあった除草システムができますように願いを込めて、上記のような記事を翻訳致しました。

グランドカバーや山羊などの小動物を利用できれば可愛くて楽しくていいですね 😀

ラウンドアップに発がん性があるとする報告はこちら ↓

農薬に関する書籍


 

 

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