フッ素は虫歯予防に効果があるか? 小児の脳の発育に悪影響がないか論文を検証

歯医者さんで虫歯予防に気軽に塗布されるフッ素。

これはもちろん安全という研究結果が出ているから使われているわけですが、実はアスパルテームと同じように、安全性を否定する論文も多数出ているのです。

これもステルス毒（厚生労働省やメディアは安全というが実は隠れた毒性があり後になって重大な問題をもたらすもの）の1つである可能性がありますので、関連論文を集めた英文レビューを見つけましたので、それを訳したものを以下に示します。

※ フッ素の呼び方：フッ化物といっているのはフッ素のことです。フッ素は元素単体でしか使わず、それが水に溶けたり化合物となるとフッ化物と呼ぶという規則となっているようです。

フッ化物：良いのか悪いのか？

執筆者（英文）：Written by Hrefna Palsdottir, MS (healthline)

フッ化物は、歯磨き粉によく添加される化学物質です。

虫歯を防ぐ優れた能力があります。

このためフッ化物は歯の健康を改善するためにいろいろな用途で（米国では水道にも）添加されています。

しかし、多くの人が過剰摂取による害の可能性を心配しています。

この記事ではフッ化物について詳しく見て、フッ化物が健康にどう影響するかを分析します。

フッ化物とは？

フッ化物は、フッ素元素のマイナスイオンです。化学式はF^–です。

自然界に少ないですが広く存在しています。空気、土の中、植物、岩、淡水、海水、いろいろな食べ物に。

フッ化物は、骨や歯の石灰化と関係しています。骨や歯を硬く強く保つために不可欠なプロセスです。

実は体のフッ化物の約99％は骨や歯に蓄積しています。

フッ化物は虫歯（dental caries, cavities）を防ぐためにも重要です。そのために多くの国で水道水に入っているのです（1)。

結論：フッ化物はフッ素元素のイオン化されたものです。広く自然に存在しており、骨や歯の石灰化をサポートします。フッ化物も虫歯の予防に役立ちます。

フッ化物の供給源

フッ化物の主な供給源をいくつか次に示します。

• デンタルケア製品：フッ化物は歯磨き粉やうがい薬など、市場に出回っているデンタルケア製品の多くに添加されています。
• フッ化物添加水：米国、英国、オーストラリアなどは、公共水道にフッ化物を添加しています。米国ではフッ素添加水は通常0.7ppm（パーツパーミリオン）含まれています。
• 地下水：地下水には自然にフッ化物が存在しますが、濃度はさまざまです。通常0.01〜0.3 ppmですが、ある地域には危険なほど多く存在します。これは深刻な健康問題を起こす可能性があります（2）。
• フッ化物サプリメント：ドロップや錠剤として入手できます。フッ化物サプリメントはフッ化物のない地域に住んでいる虫歯を発症するリスクが高い生後６ヵ月以上の子供に推奨されます（3)。
• 一部の食品：ある食品はフッ化物添加水を使って作られたり、土から吸収する場合があります。茶葉、特に古いものは他の食べ物より多い可能性があります（4, 5, 6)。

結論：フッ化物添加水は多くの国でフッ化物の主な供給源です。他には地下水、フッ化物サプリメント、一部の食品、歯科用ケア製品に入っています。

物議を醸してきたフッ素の健康問題と脳障害

フッ化物は長い間物議を醸してきました（22)。

多くのウェブサイトは、フッ素はがんなどのあらゆる健康問題を起こす可能性のある毒であると主張しています。

フッ化物に関する最も多い健康問題とその背後にある証拠は次のとおりです。

脳発達障害

フッ化物が発達中の人の脳にどのように影響するかについては懸念がいくつかあります。

あるレビューで、主に中国で実施された27件の観察研究を調査しました（34)。

フッ化物が大量に水に存在する地域に住む子供たちは、低濃度の地域の子供たちと比べて、IQスコアが低かった（34)ということです。

ただし差は比較的小さく、7つのIQポイントに相当します。著者らはまた、レビューされた研究の質が不十分であると指摘しました。

結論：主に中国の観察研究のレビューでは、フッ化物を多く含む水が子供のIQスコアに悪影響を与える可能性があることがわかりました。ただこれについてはさらに調査する必要があります。

seigoの補足：欧米の活動家や研究者によるフッ素毒の警告ネットワーク「FLUORIDE ACTION NETWORK」というものがあります。 フッ素が虫歯予防と関係ない ことや 児童の知能低下を引き起こす ことを 証明する研究が多数存在 することなど、わかりやすい１０個のポイントで書き出してあります。
🔵 フッ素についての10の真実（PDF英文書類）

骨折

いくつかの証拠で、フッ化物が骨を弱め 骨折のリスクを高める 可能性を示しています。ただし、これは特定の条件下でのみ発生します（23)。

ある研究では、さまざまな量の天然フッ化物と中国人の骨折を調べました。非常に少ない場合と非常に多いフッ化物に長期間さらされた場合に骨折率が増えました（24)。

一方、フッ化物が約1 ppmの飲料水は、骨折のリスクの低下に関連していました。（注：むし歯予防の推奨フッ化物濃度はWHOが0.7～1.0ppm、米国公衆衛生局0.7～1.2ppm）

結論：飲料水からのフッ化物の摂取量が非常に少ない場合と非常に多い場合は、長期間摂取で骨折のリスクが高まる可能性があります。さらなる研究が必要です。

がんのリスク

骨肉腫は珍しいタイプの骨のがんです。だいたい大きめの骨を侵し、若い人特に男性によく見られます（25, 26)。

フッ化物添加飲料水と骨肉腫のリスクの関係は複数の研究があります。ほとんどが明確な関連を見つけられませんでした（27, 28, 29, 30, 31)。

しかしある研究では、小児期のフッ化物曝露と女児ではないが 男児の骨がんのリスク増加 との関連が報告されています（32)。

一般的ながんリスクについては、関連性は見出されていません（33).

結論：フッ化物添加水が骨肉腫や一般的ながんのリスクを上げることを示唆する決定的な証拠はありません。

フッ化物は虫歯の予防に役立ちます

虫歯は口腔疾患です（7)。

口に住んでいる細菌によって起きます。

この細菌は炭水化物を分解し、有機酸を作ります。有機酸はミネラルの多い歯の外層のエナメル質を傷つける可能性があります。

この酸は脱灰といって、エナメル質からミネラルを奪う可能性があります。

再石灰化というミネラルの補充が脱灰に追いつかないと、虫歯が進行します。

フッ化物は以下の理由で虫歯を予防するかもしれません（8):

• 脱灰の減少：フッ化物はエナメル質からミネラルの損失を遅らせるのに役立つかもしれません。
• 再石灰化の強化：フッ化物は修復を早め、ミネラルをエナメル質に戻すのに役立ちます（9)。
• 細菌の活動を阻害：フッ化物は細菌の酵素の働きを妨害することによって、酸の生成を減らせます。また細菌が増えるのを阻害するかもしれません（10)。

1980年代にフッ化物を歯に直接塗ると虫歯を予防するのに最も効果的なことが実証されました（11, 12, 13)。

結論：フッ化物はエナメル質のミネラルの補充と脱灰のバランスを改善することで虫歯と闘う可能性があります。また有害な口腔細菌の活動を阻害する可能性があります。

seigoの補足：フッ化物で虫歯になりませんではなく、予防するかもしれませんというところに注意。「かもしれない」レベルなのに、脳障害やがんの危険性をうったえる論文が出ているにもかかわらず、歯医者では率先して幼い子供からフッ素塗布を勧めているとは、恐いね〜 😱

日本の歯医者や歯磨き粉に使われるフッ化物の量（参考資料：フッ化物(フッ素), PDF書類）
🔵 歯科医院用 濃度：9,000ppm
🔵 家庭用 濃度：1,000ppm
-　歯の萌出~2 歳：500ppm（歯みがき剤：切った爪程度）（泡状歯みがき剤ならば 1,000ppm）
-　3 歳~5 歳：500ppm（泡状またはモノフルオロリン酸歯みがき剤ならば 1,000ppm）
-　6 歳~14 歳：1,000ppm（歯みがき剤 1cm 程度）
-　15 歳以上：1,000～1,500ppm（歯みがき剤２cm 程度）

過剰摂取はフッ素症を引き起こす可能性があります

フッ化物を長期間過剰に摂取すると、フッ素症を起こす可能性があります。

歯のフッ素症と骨のフッ素症という2つの主なタイプがあります。

歯のフッ素症

歯のフッ素症は、歯の見た目が変わってしまうというのが特徴です。

軽度では歯の白い斑点ですが、ほとんどが外見上の問題です。より重症だと、滅多にないですが茶色の染みや歯が弱くなることと関連しています（14)。

歯のフッ素症は小児期の歯の成長中にしか発生しませんが、最も重要な時期は2歳未満です（15)。

一定期間に複数の供給源からフッ化物を過剰に摂取した子は、歯のフッ素症のリスクが高くなります（16)。

例えばフッ化物の入った歯磨き粉を大量に飲み込でフッ素サプリをたくさん摂ったりすると、（米国では）フッ化物添加水も飲んでいるのでフッ化物過剰になる可能性があります。

主にフッ化物添加水で作った調合乳から栄養を摂取している乳児は、軽度の歯のフッ素症になるリスクも高くなる可能性があります（17)。

結論：歯のフッ素症は軽度の場合は外見上の欠陥となり、歯の見た目を変えてしまいます。それは歯の成長中の子供にだけ起こります。

骨のフッ素症

骨のフッ素症は、長年にわたって骨にフッ化物が蓄積することで生じる 骨疾患 です（18)。

初期の症状として、こわばりや 関節痛 などがあります。進行すると最終的に骨の構造変化と靭帯の石灰化を起こす可能性があります。

骨のフッ素症は、インドや中国などの国で特によくあります。

ですが、これは主に天然由来のフッ化物を非常に多く含んだ8ppm以上もの地下水をずっと摂り続けることと関連します（2、19）。

この地域の人々がフッ化物をさらに摂取する手段に、家庭で石炭を燃やしたり、ブリックティーという種類のお茶を飲んだりするというのがあります（20, 21)。

骨のフッ素症は虫歯予防のために水にフッ化物を添加する地域では問題にならないことに注意してください。この量は厳密に管理されているためです。

骨のフッ素症は、非常に大量のフッ化物に長期間さらされた場合にのみ起こります。

結論：骨のフッ素症は重症の場合に骨の構造を変えてしまうかもしれない痛みを伴う病気です。これは地下水にフッ化物を非常に多く含むアジアの一部の地域で特に多いです。

 

水道水フッ化物添加は物議を醸しています

公共の飲料水にフッ化物を加えることは、虫歯を減らすための数十年前の物議を醸すことです（35)。

水道水へのフッ化物添加は1940年代に米国で始まり、現在、米国の人口の約70％が水道水フッ化物添加の水を使用しています。

ヨーロッパではフッ化物添加はまれです。多くの国は安全性と有効性の懸念から、公共の飲料水へのフッ化物の添加を止める決定しました（36, 37)。

また多くの人々は、フッ素の有効性については懐疑的です。歯の健康は「大規模な投薬」と扱われるべきではなく、個人レベルで扱われるべきと主張する人もいます（36, 38)。

一方、多くの保健機関は水道水フッ化物添加を引き続き支援しており、虫歯を減らすためには費用効率の良い方法であると述べています。

結論：水道水へのフッ化物添加は、引き続き議論の対象となっている公衆衛生介入です。多くの保健機関が指示していますが、これは不適切で「大規模な投薬」に相当すると主張する人もいます。

覚えておいて欲しいこと

多くの栄養素と同じ様に、フッ化物は適切な量で使用、消費されれば安全で効果的のようです。

むし歯の予防に役立ちますが、飲料水から大量に摂取すると深刻な健康問題になる可能性があります。

ただしこれは主に、中国やインドなど、水のフッ化物が自然に多い国での問題です。

フッ化物の量は、飲料水に添加する国では厳しく管理されています。

この公衆衛生介入の背後にある倫理に疑問をもつ人もいますが、フッ素を入れた水が深刻な健康問題を引き起こす可能性は低いです。

引用記事

🔵 引用：Fluoride: Good or Bad?（healthline）written by Hrefna Palsdottir, MS — Updated on August 17, 2016

seigoの追記

子供の虫歯予防にフッ素塗布が歯医者で行われていることをよく聞きますが、フッ素は子供の脳に良くない影響があるじゃないですかいっ！

･･･とこの記事を読んで思いました。実はすでに紹介した論文で、フライパンのコーティングなどの有機フッ素化合物が脳に影響があるという報告をよく見かけたのですが、単なるフッ素（フッ化ナトリウム）はどうかな？と思って調べてみたらやっぱりです（上記の様に）。つまり有機物でも無機物でもフッ化物はダメなようです。

無視される研究論文：400以上の研究がフッ化物は神経毒と定義

フッ化物は400以上の研究で神経毒と定義され、 自閉症 、 ADHD 、 学習障害 などの 認知障害 との関連が研究で指摘されています（文献）。水銀や鉛と同じような毒だとハーバード大の研究者も主張しており、さらに残念なことは、ほとんど全ての人の体にフッ化物は蓄積しているそうです。

もちろん動物実験でもフッ化物と脳の問題の関係がいくつも研究されています。なので人ではと調べてみるとIQは顕著に下がってましたー（34)。

フッ素の添加した水で２５％くらいは虫歯は予防できるようですが、それだけの理由で脳の発達を妨げ、さらに自閉症のような一生が台無しになるような自体を招く行為をするのは、どういう理由からなのでしょうか？

私は子供の頃虫歯を何本も治療したのですが、大人になって砂糖をとらなくなってからはほとんど虫歯知らずです。私の場合は砂糖をとらないだけでかなり大丈夫だったようです。あとは歯をちゃんと磨き、善玉菌やミネラルをしっかり摂るとかなり口の悪玉菌は減ってくれるのではないでしょうか。ちなみに歯医者さんのクリーニングでフッ素を縫ってもらったことはありませんし、アメリカに住んでいた時もフッ素のない水を飲んでいましたのでフッ素がどれくらい虫歯に効いてるか経験上わかりません。

仮に歯医者さんで年に２回塗ってもらうとしても、普段はなるべくフッ素フリーの生活が安全ですね。

「なんでこんな恐ろしい物使ってたんだろうねー」なんて未来の人たちはあきれてるかもしれません。

こちらに分かりやすいフッ化物の英語のレビューがあります。フッ化物は松果体機能をダメにし、それによってアルツハイマー病や認知症が起きやすくなることなどを言っています。

👉 What Does Fluoride Do To The Brain?

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