脳梗塞(重度)を引き起こす心房細動を簡単に調べる方法 & 根治療法はこれ【NHK ガッテン!】
NHK ガッテン!
『巨大血栓を作らない!脳梗塞・寝たきり予防SP』
本放送:2018年3月7日(水)午後7時30分
再放送:2018年3月10日(土)午前0時10分
脳梗塞で重度のものは1年後の生存率が50%しかありません。
重度の脳梗塞が起きるときの血栓のサイズ(脳を詰まらせる血の塊のサイズ)は3cmにもなる場合があります。
そのような大きな血栓が生じる場所は心臓です。
原因は心臓の動きが不規則であるためだと分かってきました。
そこで今回は、不規則な心臓の動き(心房細動と呼びます)を脈拍を測ることによって発見する方法をご紹介します。
さらに心房細動を完全に治す治療法についてもご報告します。
この記事のもくじ
脳梗塞には2種類あり、「重度の脳梗塞」は1年生存率が50%しかない
図のように重度の脳梗塞は血栓の大きさが3センチメートル(cm)もあり1年後の生存率は50%しかありません。
一方、軽~中程度の脳梗塞は血栓の大きさが2~6ミリメートル(mm)で1年後の生存率は80%になります。
心房細動を調べる方法
心房細動は心臓の不規則な動きのことで、脈を調べることによって発見できます。
病院に行かなければ発見できない症状ではなく自分で調べられるのです。
心房細動は24時間いつでも起きているわけではなく、リラックスしたときに出る心臓の動きです(不整脈です)。
一番調べやすい時期は夜寝る前と朝起きた時なので、その時に脈を測ると発見しやすいわけです。
心房細動を見つけるための脈の調べ方(ビデオを見ながら)
以下のビデオを利用するのが便利です。
【日本脳卒中協会が制作した「脈の自己チェック」(YouTube)】
心房細動を疑う脈
① 不規則
② 早すぎ:15秒間に25回以上(1分間に100回以上)
③ 遅すぎ:15秒間に10回以下(1分間に40回以下)
心房細動を90%以上再発しなくなる根治療法
その方法は「カテーテルアブレーション」と呼ばれます。
- まず足のつけ根の血管から左心房へカテーテルと呼ばれる細い管を通します。
- そして心臓の心房部分の震えの原因となっている部分を内側から焼いて震えの発生を防ぎます。
近年は手術のための設備の性能が年々向上しており、治療の成功率アップにつながっています。
済生会熊本病院 奥村謙 医師のお話:
「初期の心房細動であれば多くの患者さんが治ります。90%以上が再発しない、つまり根治が得られるんですね。」
しかも手術翌日には立って歩くことができ、早ければ2日後には退院できます。
この手術を受ける人はおよそ年間5万人。
手術には当然リスクが伴いますので主治医とよくご相談下さいね。
それでは、皆さんも脳梗塞のない、そして寝たきりとも無縁の健康生活を送ってしまいましょう!
Seigo
参考資料
- NHK ガッテン!(巨大血栓を作らない!脳梗塞・寝たきり予防SP、2018年3月7日)
- カテーテルアブレーション治療とは(日本光電)
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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