骨粗しょう症-カルシウムを摂っても骨がもろい! 骨スカスカ物質の分泌を抑える運動とは【たけしの家庭の医学】

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【名医とつながる! たけしの家庭の医学】
【骨を丈夫にする科】
2018年4月24日(火)  19時00分~21時48分

指導していただいた先生:中村幸男 先生(整形外科, 信州大学医学部付属病院)


研ナオコさんの骨折した場所は大腿骨頸部

大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)は骨盤と足をつなぐもっとも大切な部分です。

ここを骨折してしまうと4割の方が元通り歩けなくなるそうです。

しかもこの頸部を骨折してしまう人は年々増えていて1年間に17万5千件もの骨折が起きています。

この骨折の最大の要因は「骨粗しょう症」です。

これを防ぐためには「骨密度」を低下させないことが最も大切です。

骨を丈夫にする栄養素(カルシウムやチーズなど)をとっていても骨がスカスカになってしまう人がいます。


骨スカスカ物質とは

それは「スクレロスチン」とよばれ、骨を作れなくしてしまう物質です。

「スクレロスチン」が体内に増えると、骨粗しょう症なりやすくなったり、骨粗しょう症が進可能性があるそうです。

「スクレロスチン」が骨の中で多く分泌されてしまうと、生活習慣に気をつけていても骨密度が低下し骨折しやすくなる可能性があります。


どんな運動をしている人が骨スカスカ物質を抑えられているのか?

運動別に骨スカスカ物質と骨密度を計測


運動の種類

骨スカスカ物質の量(40.3以下が良い)

骨密度(80%以上が正常)

テニス

クリア

92%

ジョギング

クリア

84%

早歩き

クリア

99%

ヨガ

アウト

77%

犬の散歩

アウト

76%

踊り

アウト

73%

骨スカスカ物質の量が少なかった「テニス」「ジョギング」「早歩き」で共通することは骨への衝撃が大きい運動であるということです。

特に足が地面につく瞬間に、衝撃が股関節に伝わっていると考えられます。

衝撃が大きければ大きいほど、「スクレロスチン」の分泌が抑えられるということが最近の研究で分かってきたそうです。

次に激しい運動をしなくても「スクレロスチン」を抑える方法です


骨密度を上げる「かかと落とし」の体操(中村幸男 先生 考案)

① 家の中のできるだけ固い床に立つ
② かかとを上げ、そのままかかとから落ちる。
③ 1日30回を3セット
(中村先生のアドバイス:足のつけ根を意識するとより効果的です。)


かかと落とし体操と激しい3つの運動の足への衝撃を比較

運動の種類

加重

テニス

226kg

かかと落とし体操

204kg

ジョギング

124kg

早歩き

76kg

この結果「かかと落とし体操」だけでもテニスと同じくらいの骨への負荷がかかっていることが認められました。

つまり「かかと落とし体操」を家の中でしているだけで、テニスをしているのと同じくらい骨密度が上昇する可能性があるのです。

「かかと落とし体操」は激しい運動をしなくても骨に大きな衝撃を簡単に与えられる方法です。


まとめ

カルシウムをとっていても骨に加重がなければ骨密度は低くなってしまいます。

テニスや縄跳びなどの激しい運動か、楽に「かかと落とし」をするかして、骨に加重をかけましょう!

それでは、骨粗しょう症とは無縁のいつまでも健康な体でいきましょう!

Seigo

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