町のお医者さんが悩む新型コロナの疑問に感染症専門医が答える【林修の今でしょ! 講座】
テレビで何を言っているか記録しておきました。
この記事のもくじ
最新!町のお医者さんが悩む新型コロナの疑問
未だ謎多き新型コロナウイルス。最新研究では発症し治療を受けたあとでかなりの人が体の怠さなど筋痛性脳脊髄炎に似た症状を示したといった後遺症にまつわる発表もありました。町のお医者さんに話を聞くと「外来の医者にはあまり情報はおりてこない」「細かいところまではなかなかわからない」などといった意見がでていました。そこで現役医師50人に新型コロナの疑問をアンケート調査しました。その中で多かった疑問などを感染症のプロ2人が解明。
講師
・佐藤昭裕 先生(日本感染症学会専門医 KARADA内科クリニック 五反田院長)
・寺嶋毅 先生(日本感染症学会専門医 東京歯科大学市川総合病院)
ワクチンはいつできるの?
滝村英幸医師や青木厚医師の「WHOが新型コロナの特効薬はできないかもしれないといっていたが結局ワクチンはいつできるの?」という疑問。佐藤昭裕医師は「来年には接種できる可能性も?」という見解。
寺嶋毅医師は「2021~2022年にはできるのでは?」という見解。
ファイザーやアストラゼネカなどが開発中のワクチンの最終臨床試験が開始しています。特効薬はかかってしまってから使う薬。ワクチンはかからないように予防するためのもの。1回ワクチンを売ったらかからないという期待は薄いといわれています。
新型コロナ流行語 脳卒中が増えてる気がするけどなぜ?
内野勝行医師の疑問「新型コロナ流行語 脳卒中が増えてる気がするけどなぜ?」佐藤昭裕医師は「新型コロナが直接的な原因というより生活習慣の変化」と見解。
寺嶋毅医師は「血栓ができやすくなり血管が詰まる」と見解。
血管の壁にコロナが傷をつけます。そうすると血液を固まらせようという物質が集まり血栓になります。脳の血管だけではなく心臓の血管が詰まれば心筋梗塞です。全身の血管がつまると重篤な症状になることがあります。
佐藤昭裕医師によると流行語、血圧が上がってる人が多いとのこと。院内感染の不安を持ってる人も多いです。診察の一部がオンラインで出来るし、多くの病院は感染対策をきちんとしています。診察や薬が必要な人が恐れて病院に来ないことで脳卒中へのリスクが高くなる場合もあります。
診察室のドアは空けた方が良い?
北垣毅医師の「診察室のドアは空けた方が良い?」という質問。佐藤昭裕医師は「開けたほうががいい」という見解。
寺嶋毅医師は「開けたほうがいいが疑わしい患者さんの間合いは占めることも」という見解。コロナウイルス感染の拡大の1つの原因になってるのが「換気」とのこと。
換気すると空気中に残る細かい飛沫が薄まるります。1番ベストはずっと開けておくこと。
自宅療養になった場合は、開けられるドア、窓は開けておきます、さらにエアコンをずっとつけておきます。
扇風機を窓に向かって回し部屋の空気をだすのも効率がいいです。空気清浄機があっても確実に換気はしないといけません。
しゃへい用のパーティションはどのくらいの高さがよいか?
パーティションの高さが120cmの場合、くしゃみをすると半分以上の飛沫が正面にいる人の顔面を直撃します。140cmの場合はほとんど正面の人の顔にかかりませんでした。飛沫を防ぐには頭が隠れるほどの高さのパーティションが必要でした。マスクとフェースシールドの効果
マスクは飛沫を巻き散らかさないためです。フェースシールドは顔を飛沫から守るものです。
嗅覚に影響がでるのはなぜ?
持丸博医師、窪田徹矢医師の「嗅覚に影響がでるのはなぜ?」という疑問。佐藤昭裕医師は「神経細胞に影響を与えているのでは?」という見解。
寺嶋毅医師は「鼻の匂いを感じる細胞に障害を与えている!?」という見解。
直接的な原因はまだはっきり分かってないそうです。コロナウイルスは舌にも感染しやすく、味蕾という味を感じるところの働きが悪くなり味が分からなくなるそうです。
佐藤昭裕医師が実際に見た患者だと激辛の麻婆豆腐を食べて感じなかったという。イタリアで113人の新型コロナによえい味覚異常がでた患者の回復具合を調査すると、半数が4週間以内で回復していました。1割ほどは8週間立っても回復しないどころか悪化したケースもあるとのこと。
鼻・口以外からも感染する!?
新型コロナはマスクだけでは防ぎきれていない可能性があります。目からコロナに感染する場合もあるとのこと。抗菌剤入の目薬は効果がありません。菌とウイルスは性質が違います。目からの感染にも注意が必要です。
手袋をしていれば防げるの?
町のお医者さんは患者からの質問にも困ってしまうことがあるといいます。患者から聞かれ答えづらかった疑問、例えば、「手袋をしていれば防げるの?」という疑問。
佐藤昭裕医師は「感染対策としては不十分」という見解。
寺嶋毅医師は「頻繁に交換ができないなら逆効果になることもある」という見解。
ビニール手袋派 – ピンホールといって目に見えない穴があいていることがあります。手袋の上からアルコール消毒は手袋を劣化させてしまうとのこと。脱ぐときに外側にいる細菌やウイルスが自分の手についてしまう場合もある。皮膚から直接新型コロナウイルスに感染することはまずないと言われています。手洗い、消毒が大切。手洗い後に手に残る菌の量は、水で15秒だと100分の1。せっけんで30秒は1万分の1。せっけんで60秒だと10万分の1になる。(なんで最後は菌の話しになった? ウイルスのことを話しているのですが・・・)
seigoの補足:テレビは手袋の使用を否定的に言っている理由がよく分かりません。研究者もウイルスを研究で扱うときは感染予防に手袋にはよく使います。その場合は使い捨てですけれども。繰り返して使う場合は、手袋をアルコール消毒してから使います。一般用の布の手袋も冬は役立つと思います。手袋をしていれば、むやみに目や髪の毛に触ることも減りますし。冬は手袋をするのは絶対に頭のいい方法! 家に帰ったら玄関で脱いで部屋には入れないのがコツ。洗えるタイプの手袋なら、頻繁に洗剤で洗えばベスト!
正しい手洗い方法
手洗いはハンドソープで20~30秒と病院では言われます。親指の付け根、指先、指と指の間は洗い残しが多いので注意。
手洗いの後、アルコール消毒をする必要はない。
消毒とせっけんでの手洗いの違いは目に見える汚れがあるかないか。目に見える汚れがある場合は流水とせっけんで。ついてない時はアルコール消毒。アルコールと石鹸の両方をやって安心した気でいる人はおそらく、どちらでやっても洗い残しがあるという。
seigoの補足:アルコールでは手が荒れて、炎症を起こせばそこからウイルスが直接侵入するので危険です。3月10日の「林修の今でしょ! 講座」ではアルコールよりせっけんのほうがいいと言っておられました(当サイトの記録)が、それはどうなったのでしょうか? アルコールは確実に皮膚の表面の善玉菌が死にますよね。 私はアルコールで手を洗うことは公共の施設に入るとき以外はしません。アルコールを使った後は手にクリームや善玉菌(EM菌など)を補充します!
一度感染したら二度とかからない?
「一度感染したら二度とかからない?」という町医者の質問。佐藤昭裕医師は「短い期間ではないが長期的にみるとありえる」という見解。
寺嶋毅医師は「2回目がない保証はない」という見解。
新型コロナに感染して出来た抗体は3ヵ月で機能が落ちてくるという研究もあります。
抗体が作られることは確かだが持続期間や効果などに関してはまだ不明。後遺症で肺が弱る可能性はあります。
seigoの補足:抗体が3ヵ月で落ちてしまうのなら、ワクチンをしても意味がないことには言及しませんでした。
肥満の人は重症化してサイトカインストームを起こしやすい!
肥満の人のほうが重症化しやすいデータもある。肥満の人は細胞に炎症を起こしている人が多く新型コロナに感染するとサイトカインストームが起こりやすいということ。サイトカインストームとは免疫細胞が暴走し正常な細胞までも攻撃してしまう現象。赤ちゃんもマスクをした方がいい?
「赤ちゃんもマスクをした方がいい?」という町医者の疑問。佐藤昭裕医師と寺嶋毅医師は「しないほうがいい」という見解。
日本小児科医会は2歳未満の子供のマスクの着用は窒息のおそれがあるということでやめるように注意喚起しています。子どもがマスクをするリスクは、嘔吐などをしたときにマスクによって外に排出することができず、喉に詰まって窒息するケースがあります。
またマスクをしていると赤ちゃんが熱中症になっていないか、体調変化に気づきにくいことがありますので、マスクはしないほうがいいのです。
番組概要 by 林修の今でしょ! 講座
2020年8月19日 2時間SP◇番組内容
現役医師50人に大調査!「医師が聞きたい新型コロナの疑問」を、感染症のプロが徹底解消SP!医者でもわからないコロナの疑問や、患者からよく聞かれてもスッキリと答えられずに困っているコロナの質問とは?そんな疑問の数々に、感染症のプロが最新研究から回答!更に科学的な分析をもとにした正しい手洗いの時間や、洗い残しのある箇所を解明し、効果的な手洗い法もレクチャー!
◇出演者
【MC】林修
【副担任】斎藤ちはる(テレビ朝日アナウンサー)
【講師】福山貴昭/佐藤昭裕 寺嶋毅
【学友】伊集院光 伊沢拓司 川島如恵留 堀田茜 皆藤愛子
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/imadesho/
この番組は、テレビ朝日が選んだ『青少年に見てもらいたい番組』です。
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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