コーヒーは体に良い? 悪い? 8つのデメリットについて〔科学的根拠・論文引用あり〕

ニュース/レビュー
執筆日:2019年7月31日, 更新日:2020年12月16日
最近はコーヒーの抗うつ効果や抗がん効果、そしてアンチエイジング効果なのでメリットばかりがテレビや雑誌で取り上げられていますが、デメリットもあることを忘れてはいけません。前回はコーヒーのメリットを取り上げましたが、今回はデメリットが8つにまとめました。
コーヒーの8つのデメリット

スタバはロサンゼルス裁判所からコーヒーに「発がん性あり」の表示義務があると命令されました(2018年3月30日)。(イメージ画像の出典:by sharonang/Pixabay)
コーヒーは、良いことばかりではありません。次のように少なくとも8つのデメリットがあります。
🔴 デメリット-1 一番問題になっているのが焙煎するときに発生するアクリスアミドという物質です。炭水化物と油を一緒に加熱すると「アクリルアミド」という物質が生成され、これは遺伝子(DNA)を傷つけて細胞を がん化 させる性質があるのです。一番初めに問題となったのはポテトチップスで、その後麦茶やほうじ茶、レギュラーコーヒー豆、そしてインスタントコーヒーまでもアクリスアミドが発生していることが日本の省庁からも発表されています。問題はマスコミやテレビが全く取り上げず、2019年の現代になってもテレビの健康番組でコーヒーのメリットだけを言ってデメリットを全く言わない状況が続いております。
国際がん研究機構(IARC)の評価ではアクリルアミドは発がん性が心配される 危険度2Aのランク に分類しています(2018年4月2日の記事参照)。一番悪いのがその上の 危険度1のランク でこれは確実に「人に対して発がん性がある」という分類で、アクリルアミドはその次に悪い2番目のグループに入っているのです。
🔴 デメリット-2 コーヒー豆の安全性や保管状況にも注意が必要です。過剰な農薬で汚染されているコーヒー豆や、保管状態が悪いと 発がん性のカビ毒も発生する こともあるのです。厚生労働省で確認されているのは、ごく一部の産地のコーヒー豆に神経毒性がある「クロルピリホス」という残留農薬が検出された事例がありました。また、焙煎コーヒーに「オクラトキシンA」という 発がん性や肝臓障害を引き起こすカビ毒 も検出されました。(クロルピリホスについては2019/12/3と2019/12/4の記事参照)
🔴 デメリット-3 カフェインは、副腎を刺激してストレスホルモンの「コルチゾール」の分泌を促進する作用もあります。コーヒーの飲み過ぎは、 副腎に負担をかけてしまう のです。副腎疲労の患者の場合は、コルチゾールを分泌する力が弱っているので、元気になるために朝からずっとコーヒーを飲む人もいますが、これが逆に副腎に負担をかける結果となってしまって余計に疲労が増してしまうことがあります。副腎疲労が出やすい人は注意が必要です。健康な人も、副腎に負担をかけすぎないように注意する必要があります。
🔴 デメリット-4 カフェインは、ミネラルの吸収を阻害する作用があります。鉄や亜鉛、カルシウムを効果的に吸収できなくなってミネラル不足に陥ります。 貧血 や 骨粗しょう症 になる可能性もあるのです。
🔴 デメリット-5 カフェインは交感神経を活性化させて興奮状態を保ちます。飲み続けると脳は常に興奮状態になって 自律神経のバランスも崩れて きます。そして、この状態では十分な睡眠、質の高い睡眠は得られずに、睡眠に悪影響を及ぼすのです。できるだけ、睡眠の直前には飲まないことが賢明です。
🔴 デメリット-6 女性にとっても、カフェインは利尿作用と同時に身体を冷やす作用もあります。生理前や生理中には過剰に飲むことは避けるべきです。また、肌のメラミンを拡散して シミを発生させる原因 にもなります。ノンカフェインコーヒーがお勧めです。
🔴 デメリット-7 コーヒーを飲み過ぎて胃が痛くなった人もいるはずです。コーヒーを飲み過ぎると、カフェインを多く摂取することになります。カフェインは耐性が付きやすい成分で、過剰摂取を繰り返すと多量に摂取しないと効果が得られなくなります。カフェインの摂取量が増えるという「カフェイン中毒」に陥ります。コーヒーを止めようとすると、 禁断症状 がでて 頭痛 や 疲労 、 脳内霧 、 過敏症 を引き起こします。〔参考文献No.② – 40, – 41 ←No.41は論文の全文(英文)が無料で閲覧可能〕
🔴 デメリット-8 カフェインは胃液の分泌を促進させます。そして、胃液を多く分泌させることによって胃が荒れるのです。胃潰瘍や胃酸過多の人は特に注意が必要です。コーヒーを飲み過ぎると胃痛を引き起こしやすいのです。
いずれにせよ、世界的にも愛飲者が多く、適度に楽しめば問題はないでしょう。カフェインで問題を起こさない体をお持ちでしたら、コーヒーカップで1日に2~3杯が適量と言えそうです。
参考文献・レビュー(英文)
① Can Coffee Increase Your Metabolism and Help You Burn Fat? (HealthLine) May 4, 2018② Are Coffee and Caffeine Addictive? A Critical Look (HealthLine) February 19, 2017
Seigoの追記
2年くらい前からコーヒーは抗がん作用があるという研究発表がなされましたが、先日に大規模に調べた結果(30万人以上)では抗がん作用は特に認められなかったという残念な結果が出ております(2019年7月20日の記事)約100年前に存在したエドガー・ケイシーの情報ではコーヒーを飲むことを推奨していませんでした(2019年7月9日の記事)が、その理由が今回の記事の後半の8つのコーヒーのデメリットにその理由が入っていたのでしょうか?
クロロゲン酸はメリットは多いですが、カフェインのデメリットはかなりあるので、カフェインフリーのコーヒーを飲むのがよろしいのではないでしょうか。
カフェインレスの無農薬コーヒーを見つけましたので、リンクを以下に貼っておきます。

20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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