【動画】新型コロナにかかったと思ったら飲んではいけない市販薬! エビデンスあり【新型コロナを抑える方策①】

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今回はイブプロフェンなどの市販薬を服用していた若者の話がフランスから届いているので、その例も含めてなぜ市販薬が危険なのか、科学的データを踏まえながら動画にしてみました。

以下は動画でも紹介した内容を記録しています。

まずはヤフーニュースからです。

新型コロナにかかったと思ったら飲んではいけない「市販薬」

以下はヤフーニュース(4/12(日) 8:01配信)より


新型肺炎に罹ったと思ったら飲んではいけない「市販薬」一覧


微熱とともに、のどの痛みや咳が止まらない。風邪なのかコロナなのか、検査を受けるまで何とも言えない。そんな時、闇雲に手持ちの市販薬に頼ってはいけない。取り返しのつかない症状を引き起こすおそれがあるのだ。

 3月14日、フランスのベラン保健相はツイッターで、

イブプロフェンなどの成分を含む解熱剤は、コロナウイルスの症状を悪化させる恐れがある」

などと発信。これに呼応するかのように17日、WHOの報道官も、

「家庭で服用するならイブプロフェンでなく(抗炎症作用の少ない)アセトアミノフェンを」

そう述べていたのだが、WHOはその後「イブプロフェン服用を控えるよう勧告はしない」と“軌道修正”するなど、混乱が続いている。さる薬剤師によれば、

イブプロフェンは『イブクイック頭痛薬DX』『ノーシンピュア』『ナロンエース』など多くの市販の解熱鎮痛剤に含まれていますが、これまでもインフルエンザの時にイブプロフェンを服用することで インフルエンザ脳症 を引き起こすリスクがあると指摘されてきました」

その“代用品”としてWHOが推奨したアセトアミノフェンは市販薬「タイレノールA」「新コンタックかぜ総合」などで知られる。浜松医療センターの矢野邦夫副院長が言うには、

「新型コロナは歴史が浅いので、投薬によってどんな作用が起きるかわかりません。副作用が少なく安全なアセトアミノフェン以外の解熱剤や鎮痛剤は、使いたくないのが正直なところです」

肺に穴が…

 さらに、薬学博士で近畿大薬学部元教授の松山賢治氏はこう指摘するのだ。

「イブプロフェンだけでなく、新型コロナ感染が疑われた時には、同じ非ステロイド性消炎鎮痛薬NSAIDs; エヌセイドと読み上げる方が多い)であるアセチルサリチル酸を含む『バファリンA』や、ロキソプロフェンを含む『バファリンEX』『ロキソニンS』なども避けるべきでしょう」

ウイルスが体内に入ると、感染した細胞を攻撃するため、白血球などの免疫系細胞がサイトカインというたんぱく質を放出するのだが、

NSAIDsを服用することで、このサイトカイン放出が過剰に起こり、免疫が働きすぎて健康な細胞まで攻撃してしまう『サイトカインストーム』を引き起こす危険があるのです。新型コロナ患者の場合は肺の組織が破壊され、肺水腫や、さらに進んで 肺に穴が開き死に至る こともあり得ます」(同)

2003年のSARS流行時、香港では多くの若年層がサイトカインストームで亡くなっている。ゆめゆめ“素人判断”でコロナに立ち向かってはならない。


特集「『コロナ戦線』異状あり 罹ったと思ったら飲んではいけない『市販薬』一覧」より
「週刊新潮」2020年4月9日号 掲載


アドレス:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200412-00618960-shincho-soci

イブプロフェンが良くないというフランスから出された情報をエビデンスがないとしてデマだとする専門家がおられるようですが、実は感染症に対して抗炎症薬が重症化を招いていることを証明している論文は45年前からたくさんあります。専門家は忙しくてそのような論文を読んでいないのでしょうか?

以下に4本の論文を紹介させていただき、研究結果の図も追加しておきます。

イブプロフェンやコルチゾンのような抗炎症薬が感染症を悪化させることを証明した論文

(『薬のチェック』速報No184より抜粋)


イブプロフェンは感染症を重症化させる(論文3報より)

イブプロフェンは水ぼうそうウイルス(水痘)後の細菌感染症を10倍以上増やす。水ぼうそう後の壊死性筋膜炎に対するイブプロフェンの害を3つの研究よりまとめたグラフ。〔『薬のチェック』速報No184より〕


水ぼうそうにかかると、時に細菌感染を合併して、壊死性の筋膜炎など、皮下組織に細菌感染を起こし、重症化することがあります。このような患者を症例とし、合併症をおこすことなく治った水痘患者を対照として、イブプロフェンなどきつい解熱剤の使用状況を調べた症例-対照研究が3件ありました[7-9]。それらを総合解析した結果、 イブプロフェンは水ぼうそうウイルスによる重症感染を10倍増やす 、ということがわかりました(p=0.0009)

< 参考文献 >
7. Zerr DM, Alexander ER, Duchin JS, Koutsky LA, Rubens CE. A case-control study of necrotizing fasciitis during primary varicella. Pediatrics. 1999 Apr;103(4 Pt 1):783-90. PMID:10103303

8. Lesko SM, O’Brien KL, Schwartz B, Vezina R, Mitchell AA. Invasive group A streptococcal infection and nonsteroidal antiinflammatory drug use among children with primary varicella. Pediatrics. 2001 May;107(5):1108-15. PMID: 11331694

9. Souyri C, Olivier P, Grolleau S, Lapeyre-Mestre M; French Network of Pharmacovigilance Centres Severe necrotizing soft-tissue infections and nonsteroidal anti-inflammatory drugs. Clin Exp Dermatol. 2008 May;33(3):249-55. PMID:18261144
ステロイド剤をウイルス感染後の早期に使用するほど死亡率が増加することを証明した実験

ウイルス感染後ステロイド剤投与開始が早いほど死亡率が高い。〔『薬のチェック』速報No184より〕


エンテロウイルス71(EV71)というウイルスは、手足口病や、ヘルパンギーナといった軽い感染症を起こします。通常は軽い感染症ですが、中国やタイなどで、小児に時として脳症や無菌性髄膜炎を起こしたりしたと報告されています。また、重症化した状態では、サイトカイン・ストーム(註)を起こしているために、それを鎮めるために、しばしばステロイド剤が用いられていました。しかし、ステロイド剤が逆に症状を悪化させているのではないかと疑われて、動物実験が実施されました[14]。上図はそのうちの1つの実験結果です。

ウイルス(エンテロウイルス71:EV71)をマウスに接種後1、3、4、8日目にデキサメサゾンを開始した場合と、1日目から生理食塩液を投与した場合の生存率を比較しました。1日目にステロイド剤を開始した場合の危険度が最大になっています(約90%が死亡)。1日目にステロイド剤を投与するとウイルスが死滅せず増殖するためなのです。

< 参考文献 >
14. Shen FH, Shen TJ, Chang TM, Su IJ, Chen SH. Early dexamethasone treatment exacerbates enterovirus 71 infection in mice. Virology. 2014 Sep;464-465:218-227. PMID: 25104614

フランスに衝撃を与えたある若者の死

以下はヤフーニュースに掲載された今井佐緒里(さおり)さんからのフランスレポートです。

3月22日、南仏のニースで28歳男性が、新型コロナで亡くなった。当時は最も若いフランスの犠牲者だったこともあり、ニュースになった。

急速に発症した急性呼吸窮迫で、救急車がかけつけたのだが、間に合わずに自宅で亡くなった。検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出た。彼は、最近椎間板ヘルニアを患っており、イブプロフェンで痛みを和らげていた。

これを受けて、ニース中央病院の医療委員会長であるティエリ・ピシェは、地元紙『ニース・マタン』で、抗炎症薬コルチゾンの使用は「新型コロナウイルスを保有する人にとって、呼吸器症状の悪化の原因となる、非常に現実的なリスク」を提示していると警告した。

彼の死は、医師の処方であっても服用には注意を払い、少しでも異常を感じたら医者に相談するべきだという教訓になっているだろう。

引用:『イブプロフェンに対するスペイン・ポルトガルの反応。5月のEU機関の発表とは:新型コロナウイルス問題』からの抜粋、2020年4/13(月) 9:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200413-00172933/

自宅でサイトカインストームを起こしてしまった場合です。この方のように感染から平均約8日で亡くなってしまう方がイタリアを中心に増えしなっているのです。悲しいことです。

オリーブオイルはイブプロフェンと同じ作用をもつ

15年前のNature誌にこの論文を発見しました!

Phytochemistry: ibuprofen-like activity in extra-virgin olive oil
エキストラバージンオリーブオイルのイブプロフェンのような活性
Nature. 2005 Sep 1;437(7055):45-6.

イブプロフェンとエキストラバージンオリーブオイルの分子構造は似ていませんが、プロスタグランジン生合成経路で同じシクロオキシゲナーゼ酵素を阻害するそうです。

風邪薬としてイタリア人はオリーブオイルを飲む習慣がある

イタリア風邪を引くとオリーブオイルを飲むという習慣があるので、今回の新型コロナで重症化してしまっているのではないかと心配です。

エキストラバージンオリーブオイルにはイブプロフェンと同じ働きをするオレオカンタールというピリッとした成分が入っています。

イタリアスペインはオリーブオイルをたくさん摂っていて、毎日コップ一杯飲むと長生きになるとかいう療法を実践してる人がイタリアには多いそうです。

イタリアでは多くの人が感染し、致死率12%以上になるなど心配ですが、最近は死者数の増加も減ってきており、ハグやキスの習慣や土足などの要因だとかいくつも重なった結果なのでしょう。イブプロフェンやオリーブオイルは控えて、早く終息することを強く希望します。

注意:このイブプロフェンの情報が発せされてから、「医者から処方されているが(イブプロフェンを)恐くて飲めない」という方が続出した。そこでフランスの厚生大臣はツイッターでの発言の後に、しばらくは「慢性疾患があって、医師の処方でイブプロフェンを服用している人は、勝手に服用をやめないで、必ず医師に相談してください。勝手にやめると、持病の疾患のほうに悪い影響を与える可能性があります」と、盛んに情報発信が行われていた。

Seigoの追記

それではもしコロナにかかって体が不調をうったえたらどうしたらいいのでしょうか?

体を温めて横になるのが一番ですが、もしなにか欲しいときは葛根湯や麻黄湯などの漢方薬が良いそうです(中国でもアビガンと一緒に漢方薬が処方されていました)。しかし漢方薬は長期間飲むと副作用や農薬による悪影響もあるので4日間くらいまでで止めた方がいいとのことです。

感染予防になる食材は?

上記の漢方薬は4日より長期間は飲めないので、普段の予防に役立つものはないのでしょうか?

あります。

それはネバネバ成分をもつ海藻(フコイダンが有効)納豆、そして飲み物は緑茶が、ウイルス感染予防に役立つとされています。結局は日本が昔から愛してたべてきた食べ物が、やはり新型コロナには有効だということでしょうか?

納豆は日本にいつ頃からあったかご存知でしょうか?

発掘調査では、中国の歴史よりも古く、さらにはエジプトの歴史よりも古い、1万年前から日本列島に納豆というものがあったそうです。

その歴史的に大切にされてきた食べ物が今の日本人を新しいウイルスからも守っている気がします。日本人に生まれてとても良かったです。

今回の新型コロナの死者数をみても日本人は桁違いに少ないのです。

海藻に含まれるフコイダンや緑茶のカテキンなどが、ウイルス感染からまもってくれているという科学的エビデンスを見つけましたので、機会がありましたらまた動画にします。

それでは海藻や、納豆、そして緑茶を飲んでリラックスして、新型コロナに対処しいきましょう!

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