玄米ペースト, ライスジュレなどのグルテンフリー食品が日本の農家を救う!? 渋谷GENKIDOが開店など

ニュース/レビュー

今回は2つのグルテンフリー製品がテレビで紹介されていたのでまとめてみました。

⭐️ クボタ:「玄米ペースト」、白米ではなく玄米を使用
⭐️ ヤンマー:「ライスジュレ」、普通のお米ではなく高アミロースの白米を使用

日本のコメ消費量が減ってきて農家や農業機器メーカーが悲鳴を上げている

日本人の米を食べる量が減ってきています。

日本人が1年間で米を食べる量(平均)
1962年:118kg
2016年:54kg

また米を生産する農家の数も減ってきています。

米農家の数
1965年:約490万戸
2015年:約90万戸

そして次は家庭でいくら米に消費しているかのグラフです。



(総務省家計調査 二人以上の世帯:出展 WBS)

2011年より米の支出額がパンより下回ってしまっているのです(総務省家計調査 2人以上の世帯)《Seigoの補足:3.11のあった2011年は大きな転換点で、魚の消費量も逆転し肉が上回ったのもこの年からでした

また米の作付けを制限する生産調整(減反政策)が今年から廃止されるため米農家の苦境が予想されています。

この現状から起死回生をはかるべく農家や農業機械メーカーが米の需要拡大ために、小麦粉の代わりになる「米」の材料開発を全力で進めています!


クボタ「玄米ペースト」

クボタの「玄米ペースト」は熊本県の菊陽町にある玄米研究所で作られています(研究所の看板は「 GENKI DO!」)。

研究所の倉庫には、200トンの米が蓄えてあります。

銘柄すべて「くまもとの米」でした。


「玄米ペースト」の造り方 by クボタ

① 玄米は細菌が付かないように洗浄し、1日寝かせたものを使っています。(Seigoの追記:1日寝かすと玄米は発芽に向けてGABAなどが増えフィチン酸は減るのでよいです。玄米は細菌が付かないように洗浄するとのことですが、体に良い乳酸菌が付いているので洗う必要はないと思うのですが・・・品質の安定供給という意味では大切なのかも知れません)

② 次にクボタが1年かけて開発したという特別なミキサーにかけ(3600回転, 1分)細かく粉砕していきます。
これで玄米ペーストの出来上がり。

この工場で玄米ペーストを1日300kg作っているそうです。

これを使用した玄米パスタをご馳走してくれるレストランが渋谷に開店しました!


クボタ「玄米ペースト」を使用したレストラン「GENMAN GENKIDO」(渋谷)

2018614日から渋谷のレストラン「GENMAI GENKIDO」が開店し以下のメニューが出たようです。

🔵「彩り野菜のジェノベーゼパスタ」1180円(パン・ミニサラダ付き)
🔵 他にも「スフレのパンケーキ」もあるそうです(^^)

パスタを食べた方の感想は「弾力があり、玄米の風味が残ってよい」ということでした。


クボタの西山忠彦社長の言葉(テレビ東京、WBS出演)

「米の付加価値を上げられるものがないかと玄米ペーストを始めました。パンにしてもパスタにしてもい製品ができました。」

「全国、世界に日本の安全安心な農産物 玄米ペーストを広めたい。」

《Seigoの追記》日本ではまだまだ玄米や米粉でできた製品の需要があまりないので世界の市場もねらっているということでしょうか。
アメリカやフランスがグルテンフリー製品の需要が多そうですね!


 ヤンマー「ライスジュレ」

ライスジュレは農業機器メーカー国内シア第2位のヤンマーが作っています。

茨城県の河内町にあるライステクノロジーで「ライスジュレ」を年間100トン(1

約274kg; クボタと同じくらいの量生産しています。


ライスジュレ」の原材料は普通の米ではない

「ライスジュレ」は普通のお米と違います。

アミロースが多い「ミズホチカラ」という品種を用います。

アミロース含有量
高アミロース米 約25%(普通のお米の約1.5倍)
コシヒカリ   約16%

育ても違いますので栽培には農家の方の協力が必要です。

ヤンマーアグリイノベーション(ヤンマーの子会社)の社長である橋本康治さんがこの「ライスジュレ」を推進しておりまして、『ライスジュレは完熟した米と青い米が混ざっているとパンが膨らまない』と申しておりました。

そしてふっくらしたパンを作るには「完熟した」アミロース米だけで作るのだそうです。


「ライスジュレ」の造り方 by ヤンマー

① 炊飯器で高アミロース米を炊く

② 炊き終わった米をミキサーでかく拌する

(ガイヤの夜明けで紹介された方法を書きました。細かい方法は分かりません。)

「ライスジュレ」は水分量を変えることによって柔らかさを自由自在に調整できるのが特徴だそうです。

よって家庭用には2種類(ソフトタイプとハードタイプ)の製品があり(2017年より販売開始)、アマゾンではソフトタイプがベストセラー1位になっております!

ライスジュレ 白米ソフトタイプ 300g
(出展:https://www.amazon.co.jp/

ライスジュレ 白米ソフトタイプ 300g
《ベストセラー1位》 カテゴリ-アイスクリーム

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「ライスジュレ」の紹介された料理例

  • またシュークリームもできるということでビックリです。(普通の米粉を使った製品でシュークリームは見たことがなかったので)
  • ハンバーグのつなぎにも良いそうです。
  • ハードタイプの料理の例としてはホワイトシチューが美味しいと紹介されていました。

 ヤンマー「ライスジュレ」を使っているレストランなど

⭐️ 東京・二子玉川にあるカフェ「タマクーヘン」:「ライスジュレ」でつくったグルテンフリーパン(もちもとフワフワ)が売りのようで、さらに小麦粉・卵・乳不使用!
お客さんはたくさん入っていてカフェは大盛況のようです。

⭐️ 大阪の中央区にあるお好み焼きチェーン「千房」ではお好み焼きがグルテンフリーでいただけるそうです。
「豚玉新味」1180円(税抜)です。
お客さんの感想は「食感がふわっとしている」だそうです!

⭐️ 北海道の「白い恋人」で知られる石屋製菓とコラボ企画が進んでいるそうです。
第一弾は石屋製菓の東京初進出の店舗がある銀座「ギンザシックス」内の「ISHIYA GINZA」で8月に登場するそうです。

「ガイヤの夜明け」ではすでにその洋菓子の試作ができお客さんが味見しているところがでておりましたが試作段階で「小麦」を入れてました。
私はグルテンフリーに徹していると思っていたのですがそうではく、あくまで食感や味を第一に特に「しっとり感」にこだわっているようでした。


アマゾンで見つけた「ライスジュレ」製品

無添加 米アイス・ライスジュレアイス プレーン 100ml (出展:https://www.amazon.co.jp/
米アイス・ライスジュレアイス
プレーン 100mL

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ライスジュレ使用 おいしく減塩 無添加「減塩醤油・ねり醤油」 120ml
(出展:https://www.amazon.co.jp/

ライスジュレ使用 おいしく減塩
無添加「減塩醤油・ねり醤油」

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Seigoの追記

グルテンフリー商品が増えてきたり、それを扱うレストランが開店したり嬉しい限りです

ヘルシーライフ的には特にクボタさんは玄米を使用しておりグルテンフリーに徹しているのでまず試食してみたいナンバー1の食材です。

ヤンマーさんの「ライスジュレ」はモチモチ感が売りのようで、その素材でシュークリームを作ってしまうとは驚きです。

早くお見せに並ぶことを期待します(えっ、自分で作れって)

ただ番組を見て分かったのですが、銀座などで美味しさを追求しているところは、グルテンフリーでないこともあのでお気をつけ下さい

とにかくこれからを期待しております

日本の農家ガンバレ!

Seigo

参考番組
🔵 WBS、テレビ東京、2018年6月14日、23:00〜
🔵 ガイヤの夜明け、2018年6月19日、22:00~

 

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