老化を早める? 果糖ぶどう糖液糖の怖い話し

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皆さんはジュースは好きですか?暑い日、喉が渇いた日に飲むと美味しいですよね。

そのジュースのペットボトルの表示を確認して見て下さい。原材料に「果糖ぶどう糖液糖」と書いてありませんか?

名前を見たときにこれは何なのか分からない方も多いでしょう。

この果糖ぶどう糖液糖を摂取し続けると老化が早まる?と言われています。

ここでは果糖ぶどう糖液糖についてと、老化が早まると言われているのはナゼか紹介していきます。

果糖ぶどう糖液糖ってそもそも何?

イメージ画像(出典:Brigitte WernerによるPixabayからの画像)


聞いた事あるような聞いた事がないような名称。

多分皆さん1度は目にした事があるでしょう。

これはトウモロコシから作った甘味料ハイフルクトース・コーンシロップと呼ばれる)を化学反応で作った添加物です。

ハイフルクトース・コーンシロップといえばほとんどが米国産由来で、しかも米国のトウモロコシの90%以上が遺伝子組み換え(GMO)なので、果糖ぶどう糖液糖の入ったものを食べるということは、ほとんど遺伝子組み換え食品を食べているのとあまり変わりありません。

🔵 さらに果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)について知りたい方は別記事をご覧下さい。


「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」との違いはなに?

2種類の名前があることが分かりますのでその違いを確認しておきますと、

ブドウ糖果糖液糖: 「果糖」が50%未満のもの ➡️ 果糖よりブドウ糖のほうが多い
果糖ブドウ糖液糖: 「果糖」が50~90%未満 ➡️ 果糖のほうが多い

化学反応で作った添加物「果糖」が多い場合は「果糖ブドウ糖液糖」となり、「果糖」の文字が前に来るように表記しています。

添加物「ぶどう糖」添加物「果糖」より多い場合は「ブドウ糖果糖液糖」と呼びます。

どちらの比率が多いかで名前が違っているだけなのです。

どちらにしても原材料はハイフルクトース・コーンシロップからできているのでほとんど遺伝子組み換え食物(GMO)由来の甘味料であることに違いはありません。

果糖ぶどう糖液糖は老化を早めるのか?

イメージ画像(出典:by photoB/写真AC)


では、ここで本題です。果糖ぶどう糖液糖は老化を早めてしまうのか?

結論から言いますと、老化を早めてしまいます。

それではなぜ老化を早まてしまうのでしょうか?

それは果糖もブドウ糖も単糖だからです。

皆さんもテレビなどでご存知かと思われますが、血糖値の上昇は糖分が腸から吸収されると起こりますが、これは自然の果物などのからの糖分ですと食物繊維などがあるため急激な血糖値の上昇は起こりません。

それがすでに精製された果糖やブドウ糖(単糖)はすぐに吸収され血糖値は急上昇します。

これがインシュリンスパイクとよばれ、体全体の血糖値が急激に上がり、脳細胞にダメージを与える時もあります。

また、特に精製した果糖は世界的に摂りすぎが問題になっていて、ブドウ糖と比べると吸収と代謝のスピードがものすごく早いのです。なのであっという間に肝臓で代謝されてエネルギーになっていきますが、現代人は体を動かさないのでエネルギーは余って、どんどん中性脂肪になってしまうのです

終末糖化産物(AGE)の発生

さらに悪いことに、高濃度の果糖やブドウ糖(単糖)が体に入るとたんぱく質と結びつき糖化反応が到る所に発生し終末糖化産物(AGE)が生じてしまいます。

これが現代では老化を早める一番の原因とされているのです。

果糖は皮膚や骨の老化も促進

果糖を摂取し過ぎてしまい人間の体内で余った糖がたんぱく質を変化させます。

良く美容系の番組や記事等で見かける「コラーゲン」もたんぱく質の1つです。

このコラーゲンのおかげで肌のハリやツヤが保たれています。

これが果糖を摂取し過ぎによりコラーゲンを変化させてしまうことで本来の機能が失われ、肌のハリやツヤが失われます。

また骨にもコラーゲンがあるのですが、こちらも変化してしまうと骨がもろくなりやすくなるのです。

このことから果糖の摂取し過ぎは老化が早まると言われている原因になっているのです。

老化だけじゃない? それ以外にも健康被害が・・・

イメージ画像(出典:by akizou/写真AC)


果糖ぶどう糖液糖を食べても老化するだけでしょ?

それなら全く気にしないから果糖たくさん摂取しても問題ない! っと思う人もいるかもしれませんね。

しかし、怖いのは老化だけではありません。

① 肥満に繋がる

果糖は砂糖より血糖値を上げにくい性質があります。

それなら問題ないのでは? と思いますが、血糖値が上がりにくいということは満腹中枢が刺激されないので、いつまでも空腹のままです。

空腹ですから満腹感を得る為にたくさん食べたくなってしまいます。その繰り返しで摂り過ぎとなり肥満へと繋がるのです。肥満は万病の元と言われ、心筋梗塞や糖尿病へと繋がります。

② 大腸がんを増殖する

2019年3月の最新論文では果糖ぶどう糖液糖は、大腸がんの増殖を抑えるという論文がでました。

それはマウスを使っての動物実験でしたが、研究チームは次のステップで「人」への影響(果糖ぶどう糖液糖)を調べると述べていました。

③ 遺伝子組み換え食品の可能性がある

果糖ぶどう糖液糖の原材料は主にとうもろこしやジャガイモが原料となっています。

大量生産が出来る事から遺伝子組み換え作物(GMO)が頻繁に利用されています。

(特にアメリカでは)この遺伝子組み換え作物(GMO)が90%を超えると言われています。このGMO関しては別の記事でも取り上げています。

まとめ

果糖ぶどう糖液糖はほとんどの日本の食品に入っていた知らない間にたくさん摂ってしまいがちですが、まだ長期試験で安全が確認されているわけではないので、摂取を控えた方が無難です。

代替の甘味料を選ぶなら以下のような自然の甘味料(砂糖を除く)にしましょう。

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