歯の根管治療は歯医者によって20万円も差が出た! どうやってクリニックを選べば良いのか?

健康情報

今回は日本の根管治療の費用は歯医者によってすごく差があることが分かったのでご紹介します。

また根管治療をできる限り安くするにはどのような歯医者を選んだらよいのか、私の1つの例にしか過ぎませんが、記録させていただきます。

日本で良い歯医者を探す!

歯石のクリーニングをやってくれて歯の詰め物の材質にもこだわっている歯医者さん(身体に炎症を起こす金属は使わないようにするなど気をつけていそうな)を日本で見つけるのはなかなか難しいですが、ネットの力でそういう歯医者を3件ほど発見しました。

最初に見つけたH歯科は家の近くですが、予約がとれるのは1ヵ月先だといわれました。すごく混んでいて良い歯医者なのかな~っと期待してました(キャンセルが出たので2日後に行けました)。

そして歯石のクリーニングのやり方をきいてみると、保険をきかせるために6回に分けてお掃除をするそうでした。(あとで他の歯医者できいたら6回分けなくても保険はきくということでした。)

H歯科ではその日は歯石取りはしてもらえず、まず全部の歯のレントゲンをとられました。(これはアメリカでもそうでしたが、まず全体的な歯のチェックをすることが多く、その結果で歯にトラブルが見つかれば、引き続きその歯医者で治療に移行するので歯医者にとって利益につながる。)

しかし後で気づいたのですが最初の歯のレントゲンはmust(マスト:「絶対にしなくてはならない」の意味)ではなく歯医者によっては患者の希望通り、まず初日は患者の希望する治療をして、歯の全体チェックなどはあとですることもできるそうです。(実は最後に訪れる歯医者がその良心的な歯医者でした)

レントゲンを撮ったら歯の根が腐っていることが発覚! 治療費は20万円

H歯科でレントゲンで全体チェックをして頂いたところ、別の歯の根に黒い影つまり歯の内部に炎症があることを意味し(感染して腐っている)、それが歯の根の外まで影響が出て周りの組織にも炎症が波及しているとのこと(このためレントゲンでは歯根の外側が暗い陰影として映る)。

これを放っておくと副鼻腔の空洞にも炎症が及び、鼻にも炎症が起きるので早めの治療が推奨されました。

根管治療は歯根の細くなったところを治療する特別な治療法で、根管治療を専門とする医者が行い(普通の歯科医はやらない)歯の奥の内部の悪い菌を取り除けば炎症は除け、さらに根っこの炎症も自然治癒力で治ることを期待するものです。

ただ費用が高いです。
🔴 根管治療:8万円(保険が適用されないので高い。専門の別の歯医者が来られて治療を施すとのこと)
🔴 治療後の歯の上部構築の費用:12万円(土台とクラウンの料金:保険の効く材質を使えばやすくなるが、その歯医者では金属が含まれているものを勧めてなかったので金属を使ってない物だと保険適用外になり高額になる。)

合計20万円になってしまうといわれ、青ざめました。
(ここはアメリカか!っと錯覚してしまいました)

私の歯は米国で詰めたセラミックのクラウンですが(米国ではセラミックに保険がききます(7割負担)。日本ではききません。)、それを取ってから根管治療をしなくてはならず、治療後はそのセラミックの部分を再構築するために12万円かかるということでした。

しかし私は米国で根管治療をしたことがありますが、セラミックのクラウンは頑丈なので小さな穴を開けるだけで治療でき、終わったら穴をセメントで埋めるだけで大丈夫なことを知っていました。

しかしそういった根管治療をする専門医は顕微鏡が必要です。
しかし日本ではこのことを教えてもらえず、いったいどうなっているのか分からないまま医者のハシゴが続くのでした。

写真はイメージです。

セカンドオピニオンをうかがいに第2の歯医者へ

2番目の歯医者(Y歯科)は賑やかな駅近にあって歯医者さんも若い方がそろっており明るい雰囲気でした。
最初に調べた時はここが一番印象が良かったのですが、訪れてみたら違っていました。

その理由は根管治療にやはり “顕微鏡を使わない” 場所だったのです。
(根管治療医は「顕微鏡を使わない」とか一言も言ってくれません。)

それでセラミックのクラウンは壊さなくてはならず、H歯科よりかは値段は安かったですが(8~10万円くらい)、他をあたることにしました。

しかし歯石クリーニングに関しては2回に分けての保険適用なので良心的だと思いました。

また歯の根っ子に炎症が起こっているのは同じように指摘されましたので、治療をしなくてはならないことはわかりましたので、3つ目の歯医者に行くことにしました。

3つ目の歯医者へ

3番目のT歯科はうちからは行きづらい所にあってイメージも暗かったので最後になってしまいましたが、結果的に一番良かったです。
部分的にレントゲンをとって頂き(歯全体ではない)、歯根の陰影を2箇所(奥歯の根は3つに分かれていてその2つに炎症が見つかった)、炎症が起きているのはやはり確実で治療が必要だとのことでした。

しかしそこは根管治療用の顕微鏡があるため、セラミックに小さな穴を開けそこから内部を洗浄し、その後はその穴を塞ぐだけなので高額にはならないとのことでした。

根管治療しました! 全部でたったの3460円(保険適用)

そこで治療して頂いた結果、たったの3460円になりました。

1回目:1700円、2回目:1760円。(領主書をクリック/タップすると拡大できます。)


こんな安くすんだのもH歯科のおかげです。

そこは保険適用内でも最高の品質の材質を使っていて(それでは歯医者の利益が減るので普通の歯医者はやらないとのこと)根管のクリーニングに必要な消耗品や根の詰め物も良い材質を使用しておりたいへん良心的なところでした。
結果的に3つの歯医者さんで見積もりをして頂き一番安いところで治療していただいたら、全ても交通費や初診料を含めても何倍も安い上に質が一番良い治療でした。

ここは予防歯科にも力を入れており、子供のための専用コーナーがあったり、腔内の細菌の検査も希望すると調べてもらえるので(5000円)たいへんお気に入りの歯医者となりそうです。しかもしっかり歯石を取ってくれそうです。

どうやって良い歯医者を選ぶか?

🔵 まずはネットで調べる:レビュー(評判や口コミ)を参考にする。
最近はGoogle Map(グーグルマップ)のレビューも充実してきたのでそれも参考にすると良いでしょう。
(自分の行きたい歯医者をマップ上に出してクリックすると、その歯医者の内部の写真や評判が見れるときがあります。)

🔵 実際に行って診断と費用を尋ねる:上にも書きましたが評判だけでは良い歯医者は当たるとはかぎりません。一番悪い印象のところが一番良かったりもします。
ただ実際に行くと全部の歯のレントゲンをとられたりするので余計な出費がかからないように注意が必要です。

🔵 根管治療なら根管用の顕微鏡の有無をうかがう:顕微鏡があれば根幹治療医も腕のいい先生が来られている可能性が高いです。どのような治療をしてくれるか具体的な説明をしてもらいましょう。
またクリーニングにも力を入れているか調べましょう。良い歯医者ほど「予防」を大切にしており、最低半年に1回のクリーニングを勧められます。(クリーニングといっても歯垢をとってもらうだけではダメ。歯周ポケットの深さをチェックし深ければその原因である歯石などを除去しましょう。)

Seigoの追記

日本ではフッ素をやたら使いたがるので私はいつも断っています。

1年に1回くらいなら許容範囲ですが、行く度にフッ素処理をしてもらったり、家庭で歯磨き粉にフッ素入りの歯磨き粉を使ったりすると体に影響があるかもしれません。

知らない方は「フッ素」「脳へ影響」などのキーワードでググって調べましょう。結構「怖い」です。

歯で一番大切なのは日頃のメンテナンスです。歯を大切にしてしてよく噛むようにするのが長生きの秘訣だといわれます。皆さんも歯と共にいつまでも若々しくいて下さい!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。