縄文時代から続く日本の食生活の素晴らしさ【論文引用あり】

ニュース/レビュー

今回はWさんからの寄稿で、縄文時代から伝わる日本食の素晴らしさについてです。

たいへん勉強になりますので掲載させていただきます。

また科学的根拠も加えたかったので、論文のリンクを挿入させていただきました。

縄文人の家と食生

執筆者:Wさん

とっぴだと笑われるかもしれないが
私は時折、はるか遠い祖先が生きた縄文時代に
まるで故郷に立ち返ったように自分をおいてみることがある。

私は農耕民族より、一匹狼で個人行動の縄文人が好きだ。
早速、故郷、縄文人の家に帰省してみる。

私の故郷の家は堅穴式住居(たてあなしきじゅうきょ)で、地上から40〜50 cmほど掘られ
入口は茶室のように低く狭い。

竪穴式住居(復元、吉野ヶ里遺跡)ウィキペディアより


中は6畳くらい、真ん中に囲炉裏があり、土鍋には湯気が立ち上り
野菜と魚の頭のスープが実に旨い。

囲炉裏の周りは藁(わら)がいっぱい、リビングのクッション兼布団だ。
囲炉裏の上からぶら下げた魚の燻製を少し割き、木の実をかじりながら
今日は仕事はもう終わり、「さあ、いまから昼寝、あゝいい気持ちだ。」
私の祖先への過去戻り、そう、過去と現在は心の欲するままに
いつでも行き来できる。
現在の生活にも古来から受け継がれた食生活は脈々と生き続けている。

日本食を言い表す覚えやすい言葉として《まごは(わ)やさしい》というのがあります。以下にそれを示しますが、これに審査を受けた科学論文を加えましたので、参考までに。

★ま=豆:栄養成分と効能

🔵 栄養:タンパク質, 食物繊維, ミネラル

🔵 研究されている作用:抗炎症効果, メタボ改善, 血糖値・血圧低下
👉 【論文】ナッツやマメ科植物が虚血性疾患や脳卒中、糖尿病のリスクを下げる

★ご=胡麻:栄養成分と効能

🔵 栄養:タンパク質, 食物繊維, リグナン, セサミン, ミネラル, 抗酸化物質

🔵 研究されている作用:降圧効果、抗炎症効果, 血糖値低下, 免疫向上, コレステロール低下

👉 【論文】高血圧前症の降圧効果
👉 【論文】ゴマ油とセサミンの抗炎症効果

★は=わかめ(海草類):栄養成分と効能

🔵 栄養:ヨウ素, ミネラル, 食物繊維, 抗酸化物質, フコイダン

🔵 研究されている作用:抗新型コロナ活性, 抗腫瘍活性, 抗糖尿病作用, 降圧効果, 抗炎症効果, ダイエット効果, 甲状腺機能正常化, 血圧低下, 血糖値低下

👉 【論文】海藻の成分(ヘテロフカン)の抗凝固, 抗酸化および抗腫瘍活性
👉 【論文】海藻の生理活性ペプチドによる降圧および抗糖尿病特性
👉 【論文】アカモクの成分(フコキサンチン)によるHbA1cレベル低下(札幌医大の研究)
👉 【論文】紅藻(レクチングリフィスシン&フィココロイドカラギーナン), 緑藻(ウルバン)と褐藻(フコイダン)は新型コロナの治療薬になる可能性が高い
👉 【論文】褐藻の抗炎症作用および抗糖尿病作用

★や=野菜:栄養成分と効能

🔵 栄養:ビタミン, ミネラル, 抗酸化物質, 食物繊維

🔵 研究されている作用:認知的機能改善, 心臓病リスク低下, 2型糖尿病のリスク低下, ダイエット効果, ワクチン接種後の抗体反応向上

👉 【論文】野菜と果物による認知的機能改善
👉 【論文】野菜と果物で冠状動脈性心臓病を発症リスク低下
👉 【論文】野菜と果物で2型糖尿病のリスク低下
👉 【論文】野菜による体重減少
👉 【論文】高齢者の免疫機能向上(ワクチン接種後の抗体反応向上)

★さ=(小)魚:栄養成分と効能

🔵 栄養:タンパク質, ミネラル, ビタミンD, オメガ3脂肪酸

🔵 研究されている作用:アレルギーの有病率の低下, 目の老化による有病率の低下, 睡眠の改善, 認知機能向上, 心臓病

👉 【論文】魚はアレルギー性鼻炎の有病率を低下させる
👉 【論文】魚の定期的な摂取で加齢性黄斑変性症(AMD)リスクが低下
👉 【論文】サケの摂取で睡眠の改善

★し=しいたけ(きのこ類):栄養成分と効能

🔵 栄養:βーグルカン, ビタミンB群やD, 食物繊維, 抗酸化物質, 抗炎症成分(多糖類, フェノールおよびインドール化合物, マイコステロイド, 脂肪酸, カロテノイド, ビタミン, バイオメタルなど)

🔵 研究されている作用:認知障害のリスク低下, 抗がん作用, 免疫力の改善, コレステロール低下, 抗ウイルス効果
👉 【論文】キノコを週に2回以上摂取すると軽度認知障害(MCI)のリスクが減少
👉 【論文】キノコによる乳がん細胞の増殖抑制
👉 【論文】シイタケを5〜10g毎日摂取すると免疫力を改善する。腸の免疫力も改善
👉 【論文】オイスターマッシュルームによるコレステロール低下
👉 【論文】キノコ由来のレクチンが慢性B型肝炎ウイルス(HBV)の耐性を向上
👉 【論文】キノコによる抗炎症効果

★い=芋類:栄養成分と効能

🔵 栄養:食物繊維, ビタミン, ミネラル, 抗酸化物質, DHEA(サツマイモ)ねばねばタンパク質, 多糖類(長芋など)

🔵 研究されている作用:抗がん作用, 認知機能向上, 糖尿病改善, 抗炎症, 血糖値改善, コレステロール低下, 免疫力アップ, 抗ウイルス, 心血管疾患リスク減, 閉経後の乳がん減

👉 【論文】さつまいもの抗ガン、抗糖尿病、抗炎症作用
👉 【論文】ナガイモの乳がん抑制作用
👉 【論文】ヤマイモの認知機能強化作用
👉 【論文】ヤムイモ(Dioscorea batatas Decne)の抗酸化&抗炎症効果
👉 【論文】ダイジョヤムイモは血糖値を下げて体重を減らす
👉 【論文】山芋は閉経後の女性の乳がんや心血管疾患のリスクを減らす可能性(性ホルモン改善)
👉 【論文】ナガイモで免疫力アップ‼️ マクロファージの食作用を促進, ナチュラルキラー(NK)細胞の活性向上
👉 【論文】ナガイモの抗インフルエンザウイルス効果(日本語レビュー, PDF書類)

現在の私たちの生活にも昔の食生活は脈々と生き続けている
何しろ、自然が第一、腸が健全なら腸内細菌も元気!
歯の種類=「切歯」「犬歯」「臼歯」の数に合わせて肉や野菜を食べよう。
それに発酵食品が善玉菌を喜ばす=味噌、納豆、漬け物は日本食文化の代表
そう云えば発酵食品は縄文時代に生まれたと聞いたことがある。

スポンサーリンク


seigoの追記

縄文の素朴な食がおばあちゃんの手料理へと引き継がれて、和食の食材はヘルシーで生活習慣病やアレルギーの多い今こそ求められているものだと思います。

《まごは(わ)やさしい》という和食の食材の栄養成分と研究論文を加えてみました。

すごいなぁと思ったのはみんな抗酸化物質を始め、体に有益な栄養成分が豊富なことです。

ですから糖尿病や心臓病などの生活習慣病やアレルギーなど様々な現代病の予防になってくれるだけでなく、新型コロナに対抗できたり、サイトカインストームや重症化の原因となるような基礎疾患を予防してくれる可能性があると良いことづくめです。

やはり医食同源になる食材を知り、積極的に摂っていくことが大切のようです。

和食のいいところは油をそんなに使わないことですが、お砂糖は使いますね。炎症を促してしまうお砂糖は出来る限り少なくできたら完璧です。

最近では孫は優しいかなとか果物やナッツを加えたり、いくつかバージョンがありますね。個人的には孫はの「は」は発酵食品がいいなぁと思ったりもします。すると「孫は優しいわ」とか「孫は優しいわかな」もありかな、と(笑)

さあ皆さんも縄文人に見習って、ヘルシーで気持ちの良い日々を楽しみましょう!

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。