肩こりの原因は肩ではなく内蔵の筋肉(体幹)にあった! 肩こり対策と解消法をご紹介!【たけしの家庭の医学】
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【肩こりを解消する科】
2018年4月24日(火) 19時00分~21時48分
ご指導いただく先生:岩堀祐介 先生(愛知医科大学病院 整形外科)
ひどい肩こりをもつ7割以上の人は、肩や首以外に肩こりの原因が見つかりました。
今回はその判別法と肩こりの根本的な解消法をご紹介致します。
この記事のもくじ
肩や首以外の肩こりをもつ人の判別法
➡ 立ったときに手の甲が前に向いている人
(肩甲骨が前にスライドして猫背になっているため手の向きが変わってしまう)
肩こりの根本原因はどこでしょう?
→ お腹です
お腹周りの筋肉に肩こりの根本原因があるのです。
正式には体幹(コア・マッスル)といい次の4つの筋肉です。
体幹の筋肉(コア・マッスル)
① 腹筋
② 背筋
③ 横隔膜
④ 骨盤底筋
近年, 肩こりの根本原因は「体幹の筋肉をしっかり使えていない事にある」と考えられています。
疑問:なぜ体幹の筋肉を使えていないと肩こりになる?
肩こりになるメカニズム
正常な場合は骨盤は適度に前方に傾斜しています。
体幹の筋肉を使えていないと、骨盤は後ろに倒れた形となる
↓
横隔膜が下に下がる
↓
背骨が曲がる
↓
肩甲骨が前に傾く
↓
手の甲が前を向く(お化けの手)
↓
頭の位置も前になる(いわゆる猫背になる)
ここで「僧帽筋」の気持ちになって肩こりを考えてみましょう
僧帽筋は肩や首、背中の上部を覆っている筋肉です。
猫背になると僧帽筋にかかる2つの負担
① 下がった頭を引き上げなければならない
② 前にいた肩甲骨を引き上げなければならない
このように猫背になると僧帽筋に常に負担がかかるのが肩こりの原因なのです。
質問:体幹をしっかり使うというのは、ずっとお腹に力を入れておかないとダメ?
岩堀先生:そう思われがちですが、ちょっとお腹に力を入れるだけでいい(骨盤の向きを変える)。– 意識して習慣づけることが大切。
– 座っている時も(骨盤の向きに)気をつける。
⭐️ 体幹を鍛える体操を日頃から行うと肩こり改善につながる。
肩こり解消! 寝ころび体操
(無理のない範囲で行いましょう。痛みが出た方はやめて下さい。)
① 下半身ひねり体操
– ヒザを立てて仰向けに寝る– 手は横に広げる
– ひざを左右にゆっくり倒す
– 左右にやって1回x10回
⭐️ 下半身をひねることで脇腹・胸の筋肉がゆるみ、伸びる効果が期待できます。
② 上半身ひねり体操
– 横抜きに寝て、ひざを直角に曲げる– 両腕を伸ばして手のひらを合わせる
– 弓を引くように腕を胸に引き寄せ、ゆっくり元に戻す
– この動きを左右で10回繰り返す
⭐️ 胸を開いたり閉じたりすることで背中・肩の筋肉がゆるみ、伸びます。
③ お尻 持ち上げ体操
– 仰向けに寝てひざを立てる– 片方のひざを上げ、手で胸に近づけるようにしてお尻を持ち上げる
– 引き寄せたまま3秒間キープ
– この動きを左右5回ずつ繰り返す
⭐️ 寝ころびながらですが、これで腹筋を中心とした体幹の筋肉をしっかり鍛えます。
⭐️ 初めての方はこれらの体操でもきつく感じるときがあります。
➡ この3つの体操で体幹の凝り固まった筋肉がほぐれかつ鍛えられることで、猫背だった背筋が伸び、僧帽筋への負担が少なくなるのです。
それでは皆さん、肩こりのない健康的な生活を送っちゃいましょう!Seigo
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20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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