2年前に米軍とスタートしたレールガン・電磁砲計画とは!? 安倍政権が決断【江崎道朗】
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日本のインテリジェンス、江崎道朗氏が虎ノ門ニュース(火曜日の百田さんとの会)に出演し、あまり私たちのうかがうことができない日本の防衛の現状を詳しく説明されていたので、ここに記録しておきます。
2年前に防衛計画の大綱の中でレールガンや電磁波、電磁砲というものの開発を米軍と共に進めているところが、特に注目です。
『地上イージス計画停止「技術に問題 費用考慮」』のニュースに関しての江崎道朗氏の解説
江崎:地上イージスはテクニカルな問題なのと、いろんな意見がありますが、実は米軍の中でも(政府じゃなく)実際アジア太平洋地域を担当している米軍の関係者は、イージス・アショアに対してはどちらかというとネガティブなんです。なんでかというと、そんなお金を使う暇があれば、敵地反撃能力とか通常の潜水艦とか軍艦の武器弾薬が足りてないわけですよ。燃料なども。それから人件費も足りてない。潜水艦やP2、対戦哨戒機能力?や、実際に中国海軍や中国軍に対応できるための能力を上げていくほうが、(同じお金使うなら)絶対抑止力が高まると。
百田尚樹氏:当たり前ですよね。イージスは飛んでくるミサイルを迎撃するためのものでしょ。つまり相手がパンチを打ってくるのを全部受け止める技術、そんなもん大変です。例えば一辺に百本もミサイル撃ったらどうすんねんちゃう話があって。ミサイルを撃ってもイージスで打ち返されるというならダミーのミサイル撃ったらいいとなったらもうイージス無くなりますよね。そのあと本物のミサイル撃ったらおしまいですよね。だから、イージスなんかやっつけよう思ったら簡単なんです。相手の攻撃全て抑えるだけのイージス持とうと思ったら、ものすごい莫大なお金が要りますよね。
レールガン
江崎:だから対費用効果でいうとかなり疑問があるという問題と、先月アメリカ軍がレールガンって言って電磁波などを飛ばしてミサイルなどを撃墜するという実験に成功したんです。実は(レールガンの)中核技術は日本なんです。 日本でも2年前に防衛計画の大綱の中でレールガン、電磁波、電磁砲というものの開発を全面的にやるということを安倍政権で決断 して、予算もつけて開発を日米連携でやってて、イージス・アショアも大事ですが、電磁波とか単価が全然違うんですよ。(レールガンは)一発数万円のレベルなんですよ。イージス・アショアだと一発何十億なんです。全然単価が違うし、新しい技術がどんどんきている状況で、いろんな意見もありますが、僕は電磁波や電磁砲、レールガンに切り替えていくほうが安く確実にやっていけるような能力を持つほうがいいと思うので評価するんですが、今回の大臣の発言だけだとわからない。ただ 2年前に安倍政権が決断して開発などを米軍とやってることは事実 なので、これをもっと動かしたほうがいいと思います。
百田:あと憲法から解釈すると専守防衛しかないということですが、この防衛の定義が難しいですよね。迎撃ミサイルは狭義の防衛ですね。つまり、ミサイルを撃ってきた→なんとか落とそうという、僕は防衛という範囲をもっと広げてもいいと思う。北朝鮮あるいは中国が日本に向けてミサイルを打ち込もうとしているそのミサイルをがーんと叩くのは防衛ですよね。ところが日本にはそういう武器はないですよね。それは敵地攻撃だと言って、防衛じゃなくて攻撃武器だということで日本では敵国・敵地を攻撃する武器は作ってはならないという強烈な縛りがあって、飛行機にしてもミサイルにしても射程の長いものは作ってこなかったですよね。でも実際には戦争直後くらい、今から70年前は元々はそういう武器はほとんどなかったんですよ。ドイツ軍が持ってたV2ミサイルくらいなもんで。V2でもせいぜいドーバー海峡越すぐらいしかなかったものですから、その前のV1は飛行機で落とせるほど遅かったですが、この戦後70年ぐらいの間に攻撃能力は飛躍的に高まって、平気で数百キロ飛んでくるんですね。そうすると飛んでくる前に撃ち落とすような、そんな攻撃力が上がれば上がるほど当然防御力も上がってきますよね。憲法改正が一番早いですけど、改正できないなら攻撃と防衛という解釈も考え直す時が来てますよね。
江崎:事実関係だけ言いますと、 敵基地反撃をすることは現行憲法でも合憲になっています 。鳩山一郎元総理がそういう答弁を出して、今も継承されています。ですから自民党の国防部会例えば小野寺元防衛大臣が中心になって敵基地反撃能力を持つべきという提言書を何度も出している状況ですし、現実の話をすると南西諸島の方に地対艦ミサイルの配備をやろうと動いています。宮古島とか。地対艦ミサイルというのは、地上から軍艦を攻撃するミサイルですが、今は敵地になるからということでわざと能力を制限しているのですが、ちょっと改造すればどことは言わないけど相応の所に反撃できる能力を持っているんです。かなり飛ばせるんだけどわざと低くしてるだけだけど、300キロ走れるんだけど50キロくらいにしている、という状況なんでだから宮古なんかに地対艦ミサイル部隊置くことに左側はしゃかりきになって反発してるのはそこなんです。
百田:左側ゆうのは、前は左翼とかリベラルとか言ってたけど、最近は別な言い方せなあかんと思う。彼らは親中派や。
江崎:もう、どう考えても中国共産党の代弁者というふうな振る舞いをしてるとみられても仕方ないような状況だと思いますね。
引用:【DHC】2020/6/16(火) 百田尚樹×江崎道朗×居島一平【虎ノ門ニュース】
(6月29日まで無料公開)
江崎道朗氏の書籍
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20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
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理学博士(Ph.D. )
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