アルツハイマー病の原因を知り、その対処法を安保徹先生から学ぶ

健康情報

今回は私の信頼する医師であり研究者の故・安保徹博士が記述した『安保徹のやさしい解体新書』の原因と治療方法をご紹介致します。

今回は『安保徹のやさしい解体新書』の116~118ページからお伝え致します。

引用:安保徹のやさしい解体新書 免疫学からわかる病気のしくみと謎 [ 安保徹 ]

アルツハイマー病

アルツハイマー病は認知症の1つで、脳の神経細胞が通常の老化よりも急速に減り、脳の正常な働きを徐々に失っていく病気です。65歳以上の女性に多く、認知症の中で60~80%を占めています。

 脳内では老人斑と呼ばれるβ-アミロイドが神経細胞に、またタウ(タンパク質)が神経細胞記憶に関係する部位(海馬や頭頂葉、側頭葉)に沈着し、神経細胞を壊して知的機能や生理的機能を著しく低下させています。また、大脳皮質が神経細胞脱落によって全般的萎縮が起きています。さらに、血液中では、記憶に関わる神経伝達物質アセチルコリンの量が低下しています。脳の血流の滞留によって本来は排斥されるべき物質が脳内にトラブルを起こしていると考えられます。

症状


  • 中核症状:記憶障害(病気が進むと過去の記憶や学習した記憶も失われる)、場所や時間の間隔も曖昧になる。
  • 周辺症状:幻覚や妄想、徘徊、うつや不安、攻撃行動(介護者に対して強く攻撃するので介護を大変にし、家族がひとりだけで看護・介護し続けることは困難)

治療法

 完治させる根本的な治療法はありません。病気の進行を遅らせ、普通の日常生活に近い生活を送れる期間をできるだけ引き延ばす事はできます。

 アルツハイマー病の中核症状の治療薬は不足しているアセチルコリンを増やして記憶障害の進行を遅らせるアリプセトです。アセチルコリンは働きを終えるとすぐに分解されてしまうので、分解酵素の働きを抑えるように開発された薬です。

 その副作用は、失神、徐脈、心筋梗塞、潰瘍、肝炎、肝障害、運動障害、不眠、眠気、徘徊、頭痛などの他、興奮して攻撃性が高まることもあります。

 周辺症状には、精神安定剤、抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬などがあります。

 いずれの場合も服用し始めは改善するのですが、次第に反応が鈍くなり、進行は抑えられません。体は薬に神経伝達物質の補充を依存しているので薬を急に止めると、症状がぶり返すことがあります。徐々にらしましょう。


アルツハイマー病の原因と本当の治療法

 脳の血流障害が原因ですから、頭部マッサージや入浴、爪もみで血流をくします。食事は血流が胃に集中するので、脳の血流が不足しないように小食にしましょう。

 破壊された神経細胞の修復は難しいですが、血流をよくすることで症状の進行は止められます。

 自律神経免疫治療では鍼や灸を使い、つむじ療法や刺絡療法で気・血・水の流れをくし治療に導いています。


Seigoの追記

安保先生は、アルツハイマー病は交感神経の緊張が長い時間続いたため、脳に血液が十分に行かず血流障害となってしまったことが起因しているとおっしゃっております。

 交感神経の緊張が長くいたということは、ストレスが長時間続いた環境に患者さんが置かれていたのかも知れません。

 ところが現在の治療薬と言えば、足りなくなっているアセチルコリンを補うという対症療法的な薬ばかりで、交感神経の緊張をほぐしたり、血流障害を補うような治療はぜんぜん行われないようです。

アルツハイマー病の症状に「徘徊」がありますが、アセチルコリンの副作用にも「徘徊」と書いてあってビックリしました。薬では治るどころ悪くなっているように見えます。

それもそのはず、薬を飲むと血流がさらに低下するそうなので、アルツハイマー病は悪い方に向かってしまうことが多いはずです。

本当の治療は交感神経の緊張を解くようなリラックスできる環境作りであったり、血流を良くするような「頭部マッサージ」や「入浴」、「爪もみ」だったのです。

病気の原因を根本から治療するような方法は今の医学には無理なのでしょうか。

リラックスできる環境をつくって、さらに血流を良くして、そして自然治癒力を高めるよう「本当の治療」が早く広まって欲しいものです。

Seigo

引用:安保徹のやさしい解体新書 免疫学からわかる病気のしくみと謎 [ 安保徹 ](楽天ブックス)

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