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足・腰のトラブル:「脊柱管狭窄症」と診断を受けたが実は「硬膜外脂肪腫症」だった【名医のTHE太鼓判!】&【たけしの家庭の医学】

健康情報

4月に入って最初の放送では、2つの番組(名医のTHE太鼓判!とたけしの家庭の医学)で共に腰のトラブルを取り上げておりました。

その病名は「脊柱管狭窄症」ですが、たけしの家庭の医学のセカンドオピニオンのコーナーでは「脊柱管狭窄症」ではなく「硬膜外脂肪腫症」という新しい病気が取り上げられておりましたので、その違いがわかるように両方の情報を同じページに記録しました。

改善法なども箇条書きにわかりやすく書いたつもりなので、なにかお役に立てれば幸いです。


1.階段を降りときに足は痛くないが力が入らないタイプ →「脊柱管狭窄症」

[ 名医のTHE太鼓判!, ヒザ・腰・股関節のツライ痛みとサヨナラSP, 2018年4月2日(月) 19時00分(1時間番組)より ]
下半身に力が入らない(布施博さんの場合)

検査の結果:脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)が見つかり、脳からの命令が脚にうまく伝わっていないため、麻痺が生じて脚の筋力の低下している状態(整形外科 船山敦 先生)

脊柱管狭窄症

骨の間にある椎間板とじん帯が加齢など様々な原因で飛び出し、神経の道筋である脊柱管を圧迫してしまうこと。



脊柱管狭窄症のMRI画像(出展:Wikimedia Commons)

 改善法 
筋力低下を防ぐために「自転車」で運動するのが効果的。
(前かがみで痛みがない人に限るとのこと)

 

2.座っていても足が痛むタイプ →「硬膜外脂肪腫症」

[ たけしの家庭の医学, 心不全・つまずきの新原因&セカオピSP, 2018年4月3日(火)午後7:00~ 3時間スペシャル より]

「名医のTHE太鼓判!」の放送の翌日に「たけしの家庭の医学」が放送され、脊柱管狭窄症が偶然にも取り上げられていました。セカンドオピニオンというコーナーでは、実は脊柱管狭窄症と同じ症状でしたが実は別の病気だった例が紹介されました。

ここではこの厄介な腰の病気を取り上げます。

症状
– 腰からお尻、左足にかけてビリビリと痛み、歩くのも痛い
– 後ろに倒すと痛みが出て、前に倒すと楽になる → 脊柱管狭窄症と同じ症状
– 別の病院で検査しても腰部の脊柱管狭窄症と診断され、強い痛み止めを処方されたが腰は悪くなる一方
– 9ヵ月後に10mを歩くのがやっと

松本守雄 先生 (慶大病院 整形外科 教授)のセカンドオピニオン


セカンドオピニオンを出す時にヒントになった情報

  • 長時間座っていて「歩き始めたとき」に最初の痛みが出たこと
  • 座っている時にも痛みが出ている(脊柱管狭窄症は座っている時は痛みが出ない事が多い)
  • 若い頃より体重が10kg以上増加していて、コレステロールが高い

上記のような症状をヒントに松本先生は脂肪を見分ける特殊なMRI検査を指示しました。

松本先生が見出した病名は: 硬膜外脂肪腫症

脊髄の中の神経をおおう硬膜の外に、脂肪がたまることで神経を圧迫して強い痛みを引き起こす病。圧迫が進むと最悪の場合歩けなくなってしまうこともある恐ろしい腰痛。


この病気の厄介なところ(1)

通常のMRIでは脂肪が見分けにくい

➡️ 神経と脂肪を見分ける特殊なMRIをしなくてはならない。(脂肪の部分が暗く写るので普通のMRI画像と比べることによって脂肪と判断できる)


この病気の厄介なところ(2)

脂肪が炎症を誘発する物質を出すので常に痛みが出る

最初の痛みが出たときは長時間座っていた後だけしたが、それは座っている間に炎症物質がたまり、歩き出した刺激によって活性化した可能性がある考えれるといいます。

 治療法 
硬膜外にたまった脂肪を取り除く手術
を受けた患者さんは今では腰痛はなく、全く歩行には支障がないということです!

歩き方も元に戻って、足早に歩く事ができるということです。






松本守雄 先生(慶大病院 整形外科 教授)の出版した書籍のリスト(楽天)

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