発がん性が疑われるフッ素コーティングされた容器が米国のヘルシーチェーン店で使われていた! サンフランシスコでは来年から使用禁止へ
ニュース/レビュー
執筆日:2019年8月24日、更新日:2021年3月7日
ファーストフードで使われる容器やダイバーが使う潜水具には防水性(または撥水性;はすいせい=水をはじく性質)を高めるために有機フッ素化合物(PFAS)が使われている場合が多いですが、この毒性が米国で問題になっていることが報告されています。これは2年前から一般に知られはじめましたが、日本ではこのような情報は完全にブロックされているので、今回は以前の記事の復刻版を掲載します。
ーーー 2019年8月24日の記事:ここから ーーー
「米国で人気のヘルシーフードチェーン店で使われている食べ物をのせる容器に、自然界では分解できないフッ素化合物が検出されて問題になっています。自然界にその容器が放たれた場合、発がん性も持つフッ素化合物(PFAS)は永遠に残存することが懸念されているので、サンフランシスコでは、その容器の全面禁止を2020年1月から施行するそうです。
このニュースはEcoWatchニュース(英文)からの翻訳です。(翻訳のプロではないので読みづらかったらゴメン)
Chipotle と Sweetgreen の容器に発がん性のフォーエバーケミカル
英文執筆者:Jordan Davidson (EcoWatch)
非営利ニュースサイト「New Food Economy」が行った独自調査によると、ランチのピーク時に店の外までずっと列ができるほどのメキシカンチェーン Chipotle(チポトレ)の人気のブリトーボウルと Sweetgreens(スィートグリーン)のテイクアウトサラダボウルには知られたくない秘密があるのだそうです。油のベトベトにも耐えるようにデザインされたシンプルなベージュのファイバー容器は濡れてもベロベロにならず、耐久性がよく、(使用後は)完全に土になると宣伝されています。それは生分解性製品協会などようなサードパーティによる認定も得ており、堆肥の山に混ぜたら土に帰るようにみえます。
しかし「New Food Economy」は、すべてのファイバー容器はPFAS、あるいはパーフルオロアルキルとポリフルオロアルキル物質を含むことを見い出しました。PFAは生分解することのない4,000以上ものフッ素化合物です。
これらの化学物質は決して分解することがないため、ボウルの内側に塗っている化学物質は完全に堆肥化可能だという主張を覆します。ボウルが堆肥の山に捨てられると、この化学物質が地面に溶け出します。つまりこのボウルは農家にとって宝の土なんかではなく、実際には毒の堆肥なのかもしれません。
米国環境保護庁によると、PFASは「環境と人体において非常に難分解性である ― つまり分解されることなく、時間がたつほど蓄積していく」人工化学物質であると報告されています。
ボウルの化学組成を調べるために「ニューフードエコノミー」は、ニューヨーク市にある8つのチェーンのレストラン14軒を訪問し、そこで使用する容器を集めました。収集したすべての容器の内側にフッ素加工が見られました。最悪なのは、Dig Inn(現在のDig)サンドウィッチの2店舗の容器から1900ppmのフッ素が含まれていました。
次に人の健康の問題です。フッ素化合物加工の容器でサラダを食べたら私たちの健康への影響はどうなのでしょうか?それは明らかではありませんが、たぶん何でもないです。New Food Economyによると、PFASが体内に入った場合、 腎臓がん や 精巣がん 、 甲状腺障害 、そして 大腸炎 の発症と関連があるといいます。
しかし、がんの原因となるこの化学物質はファイバー容器には存在しないか、または毒性に達するレベルでは存在しません。さらに容器にはPFASが含まれたとしても、食べ物や手につくのは本当に最小限です。
Chipotleはニューズウィークで、フッ素化学と食の安全性に関して適切なFDA認証を取得したサプライヤーだけと提携していると述べています。
それは容器が環境にとって安全であると言っているのではありません。「フォーエバーケミカル」(「永遠の化学物質」という意味)として知られるPFASは、自然に腐ることはありません。New Food Economyによれば、容器を5分しか使わなくても容器に含まれるそれは世代を超えて残り続けるのです。
この新しい発見はすでに何千というファイバー容器を回収してきた自治体の堆肥製造業者のインフラを混乱させています。さらに、テイクアウトボウルに特化したチェーン店は、製造業者と別の容器を作らなければなりません。 New Food Economyが報告するように、ファーストフードのメッカであるサンフランシスコは、意図的にPFASで作られた容器を1月1日(2020年)から効果的に禁止する予定なので、業者は迅速に対応しなくてはならないでしょう。
ーーー 翻訳ここまで ーーー
引用ニュース
🔵 英語ニュース:Chipotle and Sweetgreen Bowls Contain Cancer-Linked ‘Forever Chemicals’(EcoWatch)Aug. 06, 2019seigoの追記
チポトレは2015年に食品に非GMO成分のみを使用すると宣言したすばらしいメキシカンチェーンですが、容器に問題があったようですね。私も3年前くらいにLAのチポトレでランチしたことがありますが、店内に座席がなく、みんなお持ち帰り用の容器を持って外のフリーのテーブルで食べるとか、オフィスに持って帰って食べるスタイルをとっていました。
なので容器に問題があると全ての商品に影響してしまいます。
ニュースの最後に出てきまたが、PFASを規制する動きがやっとサンフランシスコから始まるようです。(2020年1月1日から規制開始)
フッ素を気をつけなくてはいけないのは日本国内です
危険なのは日本で、フッ素が大・大・大好きなのか、フッ素加工のフライパンや容器であふれています。歯医者に行けばいつもフッ素を塗布しますか?の質問もなく、気づくとフッ素を歯に塗ってしまうので注意が必要です。また「フッ素入りの歯磨き粉を使っていますか?」と当り前のように勧めてきますので、断るのもなかなか面倒です。
ホテルでもフッ素入り歯磨きが置いてあり、「うちのホテルは歯医者が推奨している歯磨き粉をいち早く取り入れました〜」とどや顔で押しつけてくるので、他のホテルから持ってきたフッ素なし歯磨き粉を使います。
まあ歯医者さんでフッ素塗って頂くなら、普段使う歯磨き粉はフッ素入りは使わないとか、鍋などはフッ素フリーを使うとか、自分で量をコントロールした方が良さそうです。
サンフランシスコでやっと来年から規制されますが、こういう規制はなかなか日本に来ませんので、まだ10年くらいはフッ素天国でしょうね。避けるのがたいへん〜 😅
追記:フッ素なしの歯磨き粉はiHerbにあります。ベスト7を選びましたので、ご興味のある方はチェックしてみて下さい ↓
執筆日:2018年7月5日、更新日:2020年9月29日
日本製の歯磨き粉は保存料などのケミカルが入っていて避けたいという方も少なからずおられることと思います。
特にフッ素や酸化チタンの危険性を論文などで知ってしまうと、なるべく安全な歯磨き粉を手に入れたいですよね。
ネットで色々...
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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