糖尿病や心臓病、腎臓病などの治療に使われていた生乳療法
生の牛乳は1950年以前は糖尿病の治療に使われていたと聞いたので、当時のレビューを訳してみました。
そうしたら実は糖尿病だけではなく心臓病、腎臓病はたまた感染症や悪性貧血までも治してしま得るのですね。
スゴイですね Raw パワー!
全文を訳したわけではありませんができる限り正確に訳しましたので、お時間がありましたら読んでいただければ幸いです。
(今回はとても訳しづらかったです。88年前の英文なのでちょっと慣れてないかも。)
まずは忙しい人のために要約から:
この記事のもくじ
要約
⭐️ 生の牛乳を使う治療は、30分ごとにミルクをちょっとずつ、一日5~10リットルくらい飲む。牛乳だけをとり、お風呂に入り毎日浣腸もする。(つまりデトックスを中心とした療法である)
⭐️ 治った病気:糖尿病、高血圧、結核、神経系疾患、心血管系疾患、痩せすぎ、衰弱、心臓病、高血圧、ブライト病(腎臓炎)、胃がん、リュウマチ熱、乾癬(かんせん)、悪性貧血、中毒性甲状腺、前立性疾患、気管支炎
「生乳療法:ローミルクはたくさんの病気を治す」
J. R. Crewe, MD, Mayo Clinic in Rochester, MN
January 1929, Certified Milk Magazine
使用したミルクは全てのケースにおいて今日入手できるたった一つのミルク – 牧場で育てた牛からの脂肪分豊富なローミルクです。
この療法は素早いデトックスと豊富な栄養のコンビネーションです。
CreweはWilliam Oslerの基礎医学書を引用したことに注目してください。ですのでこの療法は1900年初期には正しいと認められたものなのです。今日メイヨークリニックは手術と薬物療法を提供していますが、ミルク療法ほど効果的で簡潔なものはないのです。
著者は15年間生乳療法に従事した。いろんな病気の治療で得られた結果は揃って素晴らしかったので病気の概念とその緩和は必然的に変わりました。その方法はあまりにもシンプルだったので医者はあまり興味を持たず、主に患者からの要望で使用されました。
病気を治すためには、排泄を良くし、より良く多くの血液を作り病気に対する抵抗性を強くするべきです。この療法はその全てができます。血液の状態はすぐに良くなり全体的な状態と抵抗性は上がり、治っていきます。いくつかの例ではOsler(「医学と原理の実際」第8版 )はミルクは白血球と全く同じであると言ってます。ミルクは血液と非常に似通っており、新しい良い血液を作るのに有用なものです。血液は代謝の主となる物です。ミルクは有益な食べ物としてもっぱら医学書で認められており、完全食品とみなされています。
治療はシンプルで、患者はただ横になり30分ごとにミルクをちょっとずつ、一日で5~10リットルくらい飲みます。多くの患者は一日3~4リットルから始め1日500mlくらいずつ増やしていきます。お風呂やホットパックなどで発汗を促したり、毎日浣腸します。
たくさんの慢性病に適用できるが、ほとんどが結核、神経系、心血管系、腎臓の疾患や高血圧、痩せすぎ、衰弱など。心臓、腎臓、高血圧でより良いな結果が得られます。ひどい浮腫も驚くべき結果となります。特に印象的なのはたくさんの液体で浮腫が治ってしまうことはこれまでなかったことです。薬物を全て除いて、あるケースで6日で約12kg 減って大きな浮腫がお腹と足から消えました。浮腫への治療効果は血管、腎臓のケースでも認められます。
心臓病も薬なしでものの見事に治ります。ジキタリス製剤や他の刺激薬を飲んでいた患者は薬が必要なくなります。高血圧へも非常に良くて最も早く長期間に改善します。肥満にも他の栄養補給なしでうまくいきます。ある患者は1日4リットルのミルクで2週間で147キロから129キロ減り、血圧も220から170になりました。数例の糖尿病でも大変満足できる結果が得られました。
慢性のブライト病(腎臓炎)(p704)には、牛乳かバターミルクがまずはベストな品目。胃がん(p505)には多くの患者はミルクだけにするとベスト、リュウマチ熱(p378)にはミルクが一番適した食べ物。というわけで食べ物としての価値は認められ病気治療の重要な食事ではあるけれど、治療そのものとしては滅多に使われません。
治療には1リットル700カロリーのガンジー (Guernsey) 乳(補足:イギリス・ガーンジー島原産ガンジー牛、脂肪リッチな牛乳、オメガ3が普通の牛より3倍多い!)を使用します。
ある著名な医者が言っていました「ある男の子が頭から足の先まで乾癬(かんせん)に覆われていてこんな酷いのは見たこともなかったが、1ヶ月ミルク療法ですっかり赤ちゃんのようなお肌になった。」これは何かの栄養素かビタミンか分泌物が足りなかったのがミルクで整ったのでしょう。
ブリタニカ百科事典でアラブ民族は世界で最も肉体的に健康な民族と言われます。主に野菜や果物と一緒に乳製品をよく食べお肉も食べます。
Colonel McCarrisonというイギリスの軍医はヒマラヤ地方に住むインド人は健康的で若く見え、長生きで多産だと述べています。9年住んで悪性腫瘍やお腹の病気や病気を見たことがないそうです。食事はシンプルで主に野菜と果物と乳製品です。
Steffanson は文明にさらされてないエスキモーは寒さに強く頑強だと書いてます。ほとんど肉と魚を食べています。けれど狼がまず心臓を射止め、血を得て腺器官やはらわたを食べて最後にお肉を食べるのと同じような食べ方です。
エスキモーはほとんど生食でだからこそあんな寒いところで強く生きれるわけで、生乳療法も生だからすばらしい治療効果が得られていると言いたいのです。
生乳でこんなに早く現代病が治ってしまうということでやはり素材をシンプルに調理することからかけ離れていったから病気が増えたんだなと感じざるを得ません。18年以上も生乳療法をやってると病気の原因や病気の抵抗性の一番大事なファクターはやはり食べ物だと言えます。
最も満足する結果が得られるのは悪性貧血を含む貧血です。中毒性甲状腺もよくなります。前立性疾患も感染症は早くて著しい効果があるし閉塞も減ります。ある外科教授はこの方法で前立腺の病気が素晴らしい成果が得られたし死亡者もいなかったと言ってました。私はもうちょっと長くやれば手術は必要なくなると答えました。泌尿器系感染症は全てこの方法ですごくよくなるのです。
74歳の林業をやってる友達はひどい心臓障害と完全な前立腺閉塞でカテーテルが必要でした。ジキタリス剤を飲んでいたが中止し、薬は一切飲んでませんでした。前立腺は大きく残尿は臭かったです。非常に回復が早く、77歳になっても健康で働いています。他の地元の男性は慢性の冬季気管支炎と夜 何度も起きなきゃいけないくらいの前立腺疾患で6年間治療を受けてたが数日前にその情報に加わりそれ以来病気のトラブルはない。
美容も試したが組織は硬くなり(肌にハリとツヤが出たということ?)、全体の外見もとてもよくなった。
ある患者はひどい心臓病と腎臓病で浮腫で6週間で13キロ減った。多くの水分で悪くなりそうだが、何度もこの療法を繰り返すうちに良くなっていった。
高血圧にも同様に効果ある。血圧は早く良くなる。他の療法でこんなに早く長く続く回復は見たことがない。患者の一人はミルクで3年以上も生きている。
10年前にひどい膀胱炎と腎炎に苦しむ男性が治療院に来た。糖尿病だった。ミルクは5%の乳糖を含むのでそんな量の糖は彼にはダメだと思った。しかし糖分は問題なかったし、毎回良くなり8週間でシュガーフリーだった。経験上、糖尿病の生乳療法は限界はあるが興味深い。数人の患者は7、8歳だったがより嬉しい結果だった。インシュリンをあるケースでしばらく使った。4~10週間でシュガーフリーかそれに近くなった。治療後糖尿病食ではなく自由な食事をすることもできるようになった。つまり部分的な膵臓の再生は不可能ではないってことだ。
アリゾナの政府の病院で結核で入院してる兵士から手紙をもらった。私の患者が彼にこの療法を勧めた。彼は良くなったので幾人かもそれを試し、明確なインストラクションのために書いた。彼はミルクを自分たちで買わなきゃいけない市病院からの推奨は得られなかったと言った。
以上(一部訳してない段落もあります)
長い文章を読んで下さりありがとうございました。
それでは、ローミルクを飲んでますます元気なってしまいましょう!
Seigo
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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