中国で発生したペスト感染は生物兵器の可能性がある!【武田邦彦】

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2019/11/15(金) の虎ノ門ニュースで中国のペスト発生について武田邦彦先生が解説して下さったので要約しました。

中国で肺ペスト発症 1人重体 人から人も

まずは共同通信のニュースから:

中国で肺ペスト発症 1人重体 人から人も

共同通信によりますと、中国の内モンゴル自治区の住民2人が、肺ペストを発症したことが12日判明しました。
北京で現在治療を受けており、1人が重体だと国営通信新華社が14日伝えております。
肺ペストは飛沫感染などで人から人へ広がる可能性があります。
発症したのは内モンゴル自治区シリンゴルメイの2人で救急車で現地から北京の医療機関へ運ばれました。当局は2人と濃厚接触した人の追跡や隔離措置を取っており、感染の拡大は確認されていないとしています。日本の厚生労働省のウェブサイトによりますと、ペストは主に保菌者の唾液などが感染経路の肺ペストと、ねずみなどから”のみ”を介する腺ペストとに分けられるとのことです。

武田邦彦氏の解説(要約)

武田:(共同通信は)科学的なニュースを流す時、なぜ間違って記事を書くのか? 記者がバカなのか? なにかの意図があるのか分からないですけれども・・・

武田:肺ペストは中央アジアでしか起きません。日本には関係ないです。

なんか危機をあおろうとするという下心があるのかも。

内モンゴルで起きているのは今までと同じ地域なのです。

このニュースを見て、肺ペストが流行るのではないかと恐れる方もおられるかもしれませんが、
これは昔から中央アジアで起こる風土病みたいなものなので、この病気が日本に来ることはありません(日本人が過度に心配する必要はない)。

肺ペストは生物兵器にしやすい

ペスト医者(感染を防ぐために鳥のクチバシのようなマスクと杖を持っていた)〔 出典:Wikimedia Commons, by I. Columbina, Book, Link


武田:肺ペストは武器にしやすいんですよ。いろいろ計算もされているし、試作もされていると思いますよ。
肺ペスト菌は空から撒く細菌兵器としては割合と使いやすいもの。
これはもしかすると中国共産党政府が占領地に実験かなんかでやったんじゃないかなと僕は思うわけです。

(そう思う理由は)しかし内モンゴルという場所は(肺ペストの一般的な)発祥地からちょっと東にずれているのです。

報道陣は報道するときは注意して、

(肺ペスト菌は)細菌兵器として一般的に知られており、よく検討されているものです。

っと書いといたほうがいいと思うのです。

オジキ:これは濃厚接触しないと移らないのですか?

武田:例えば、空から50万人分の致死量分を撒いて2万人が死ぬとかのレベルです。

ペスト菌をばらまいたときの致死率
他サイトからのデータ:生物兵器として、WHOは仮に50kgのペスト菌がエアロゾルの形で500万人都市に散布された場合、最悪のケースでは15万人が肺ペストになり、36千人が死亡すると報告している。〔感染者の24%が死亡。500万人中では0.72%が死亡〕
【引用:肺ペスト(pneumonic plague)、高野義久、治療 84: 1363-1367, 2002】

(ペスト菌の)自然発生なら地域性が強いので日本に危険が及ぶことはない。

中国共産党がそういう実験をしたのではないかと、この記事をみて思いました。

引用:【DHC】2019/11/15(金) 武田邦彦×須田慎一郎×塩地美澄×居島一平【虎ノ門ニュース】

(上記のYouTubeビデオは1時間51分23秒からペストのニュースがスタートします。放送日から2週間経ちますとYouTubeへのリンクは自動的に切れますのでご注意下さい。)

Seigoの追記

私も詳しくなかったのですが、武田先生の話を聞いて理解しました。

ペストは「ウイルス」ではなく「菌」なのでインフルエンザのように簡単に人から人へ移るものではないようです。

肺ペストは地域性があってアジアでは中央アジアにしか流行らないようです。一方、腺ペストはネズミを介して伝搬するので、衛生的にきれいにしておけば心配する必要はないようです。治療は菌なので抗生物質が有効です。

恐いのは生物兵器として空にまかれた場合です。上記の「ペスト菌をばらまいたときの致死率」に書いてありますように、空から振ってきたペスト菌を吸い込んだときでもし発症してしまうと、その24%が死亡するそうです(抗生物質を飲んでも治らないのかな?)。500万人住んでいる地域にばらまかれた場合は、0.72%の率で死亡するそうです。

ところで、ヨーロッパでペストが流行ったときは、ペスト医者というのが登場し、下のような様相をしていました(上の本文中にもウィキペディアからの絵があり)。

ペスト医者(出典:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像)


現代でも、ペスト菌がばらまかれる恐れがあるときはマスクが重要になってきます。これから増えないとも限らないので備えておくと安心ですね。

 

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