肝臓を若返らせる栄養素はビタミン〇だった!／肝臓の繊維化はどうして起こる?【たけしの家庭の医学】

名医とつながる！たけしの家庭の医学
2018年7月24日(火)午後7:00～（朝日放送テレビ）
医学界が注目する“肝臓”を若返らせる栄養素
肝臓の老化を止める科

今 日本人の肝臓に大きな脅威が迫っています。
アルコールを飲まない人でも肝臓に異常がある人が増えているのです。
その異常は肝臓の線維化で、放っておくと肝臓がんになる確率が増えます。
今日はその線維化の理由と改善方法をご紹介します。

新しい情報や知識はなるべくクイズ形式にしましたので楽しみながらお読み下さい。

講師：角田圭雄 先生（愛知医科大学病院 肝胆膵内科 准教授）

肝臓について

クイズ 肝臓の機能はいくつあるでしょう？（栄養素の合成・毒物の代謝などを含めて）

答え：２００以上の機能をもつ（生命の維持にも非常に重要な臓器）

クイズ 肝臓は何回再生しますか？

答え：何回でも再生します。（肝臓が正常であれば３分の２を切り取っても数ヵ月で元の大きさに再生します。）

肝臓はを硬くする線維化とは？

何らかの原因で肝臓に炎症が起きるとそれを修復するために線維化が起きてしまいます。
線維化とはかさぶたのような物なので肝臓を硬くしてしまい肝機能が低下します。そうしますと全身に適正な栄養分を送れなくなり、疲れやだるさ、むくみなどの症状が出てしまうのです。線維化が肝臓全体に及ぶと「肝硬変」と呼ばれ肝臓がんに進行してしまう可能性が高くなります。

クイズ 肝臓の繊維化を測定できる機器があります。その名前は？

答え：MRエラストグラフィ
線維化をカラーマップで表示することができ、正常を紫色〜青色、線維化が進むと（ステージ１）緑色から黄色になり、さらに肝臓が硬くなっている場所が増えると赤になります（ステージ４；一番悪い）。

線維化のステージと死亡リスク《学術論文(無料)の引用あり》

ステージは０〜４まで５段階あり、死亡リスクはステージ１で正常な人の約1.6倍、ステージ４で約6.5倍に増えてしまいます。

⭐️ この学術論文は全文が無料で読めます（英文）

参考文献 (PDF書類)

クイズ 線維化のどのステージまでなら今回の栄養素で肝臓を柔らかく戻すことが可能か？

答え：ステージ３までなら可能

クイズ 肝臓の線維化は何が原因か？

答え：食べ過ぎ・運動不足
角田先生：なぜかと言いますと、食べ過ぎ・運動不足で内臓脂肪がたまるわけですね。内臓脂肪と肝臓の脂肪は比例するということが我々の研究で明らかになっています。
内臓脂肪がたまると肝臓へ脂肪がたまり、その脂肪が炎症を起こす物質を作り出して肝臓に炎症が起きます。そしてそれがずーっと長期間持続することによって肝臓は線維化してしまいます。「食べ過ぎ」＋「運動不足」＋「飲みすぎ」は最悪です。

クイズ 肝臓を若返らせる栄養素はどの食品に多く含まれているか？

🔵 ３番目に多くその栄養素が含まれている食材は「ほうれん草」「ピーマン」「カボチャ」
🔵 ２番目に多く含まれている食材は「アジ」「イワシ」「イクラ」「タラコ」
🔵 トップは食品は２番と３番の食材の５〜６倍多くその栄養素が含まれています。
それは「アーモンド」です。

クイズ 肝臓を若返らせる栄養素とは？

答え：ビタミンE です。
角田先生：ビタミンEは肌のシミがなくなるといったような体の老化現象を抑制する効果が期待されている栄養素の１つです。これを摂取しますと肝臓にたまった脂肪が起こす炎症を抑えてくれる作用があることが医学的に示されております。炎症という線維化の原因をなくしてやることによって、再生能力を発揮されて肝臓の繊維化が減っていくことが期待できます。

番組で紹介されたビタミンEを含む料理

🔵　アーモンドは砕いてサラダに入れる
🔵　カボチャサラダ
🔵　サツマイモ（約３分の１でアーモンド約１０粒分のアーモンドの量になる）
🔵　ほうれん草とパプリカをつかった炒めもの（アーモンド入り）
🔵　煎茶（100g当り最もビタミンEが多い、煎茶大さじ２杯でアーモンド約３０粒分）　〔出がらしの茶葉＋かつお節を適量＋ポン酢〕

角田先生からのアドバイス：
線維化が進んでいる方は咀嚼回数（かむ回数）が少なくて早食いの場合が多いので、よく噛む（一口最低３０回噛む）ことを心がけましょう。よく噛むことによって満腹感が得られ間食は少なくなることが多いです。

Seigoの追記

肝臓の繊維化がビタミンEで防げる可能性があるのは朗報です。

しかも番組で強調していたのは線維化を止めるだけではなく若返りも促すということでした。

ビタミンEだけではなく「よく噛むこと」「食べ過ぎはいけないこと」そして「適度な運動」も肝臓の繊維化を減少させるために重要なので意識していきましょう！。

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以下のリンクは効果効能を保証するものではありません。

アーモンドとビタミンE